プロテインの飲み方・種類・摂取量|
30〜60代が押さえるべき
科学的根拠と選び方ガイド
LA 18年指導 ・ NABBA GPF 2025 優勝 ・ 調布市 THE FITNESS 代表。栄養カウンセリングを含む総合的なボディメイクを提供。
「プロテインってアスリートが飲むものでしょ?」——これは30〜60代の方から最も多く聞かれる誤解の一つです。実際には、加齢に伴うタンパク質不足を補い、筋肉量・代謝・免疫を維持するために最も必要としているのが30〜60代です。
プロテインの選び方・飲み方を含む
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無料カウンセリングを予約する →01 WHY PROTEINプロテインとは何か|食事との違いと30〜60代に必要な理由
タンパク質が筋肉・代謝・免疫に果たす役割
タンパク質は筋肉の材料であると同時に、酵素・ホルモン・免疫抗体の原料でもあります。体重60kgの成人の体には約10kgのタンパク質が存在し、毎日約250gが分解・再合成されています。食事からのタンパク質が不足すると、筋肉を分解してこのサイクルを維持しようとするため、筋肉量が減少します。
食事だけでは補いにくいケースとプロテインパウダーが有効な理由
体重60kgの方が1日72〜96g(体重×1.2〜1.6g)のタンパク質を食事だけで摂るには、鶏むね肉300g+卵3個+納豆1パック+ヨーグルト200gが必要です。仕事や家事で忙しい30〜60代が毎食これを用意するのは現実的ではありません。プロテインパウダー1杯(約25g)を追加するだけで、食事の負担を大幅に軽減しつつタンパク質目標を達成できます。
30〜60代は特にタンパク質が不足しやすい3つの理由
① 基礎代謝の低下:加齢で筋肉量が減り代謝が落ちると食事量も減りがちになり、タンパク質摂取量が低下します。② 食欲の減退:40代以降は消化管ホルモンの変化で満腹感を感じやすくなり、十分な量を食べられなくなります。③ 消化吸収効率の低下:胃酸・消化酵素の分泌が減少し、同じ量のタンパク質を食べても利用できる量が若い頃より少なくなります。
02 TYPESプロテインの種類と選び方|ホエイ・カゼイン・植物性の特徴比較
ホエイプロテイン:吸収が速く運動後に最適
ホエイは牛乳由来で吸収速度が最も速いプロテインです。BCAA(分岐鎖アミノ酸)とロイシンの含有量が高く、運動後の筋タンパク質合成を最も効率的に促進します。筋トレ後30分以内の摂取に最適です。
カゼインプロテイン:ゆっくり吸収で就寝前に有効
カゼインも牛乳由来ですが、吸収に6〜8時間かかるのが特徴です。就寝前に摂取すると、睡眠中の筋肉分解(カタボリック)を抑制し、持続的にアミノ酸を供給します。夜間の筋合成をサポートしたい40〜60代に特に有効です。
植物性プロテイン:乳製品アレルギー・更年期女性に有効
大豆プロテインやエンドウ豆プロテインは乳製品アレルギーの方や乳糖不耐症の方に適しています。特に大豆プロテインに含まれるイソフラボンは、エストロゲン様の作用を持ち、更年期の女性にとってホルモンバランスの補助効果が期待できます。
30〜60代・男女・目的別の選び方早見表
| 種類 | 吸収速度 | 最適タイミング | おすすめ対象 |
|---|---|---|---|
| ホエイ | 速い(1〜2時間) | 運動後30分以内 | 筋トレをする全年代の男女 |
| カゼイン | 遅い(6〜8時間) | 就寝前 | 夜間の筋分解を防ぎたい40〜60代 |
| 大豆 | 中程度(3〜4時間) | 間食・朝食 | 更年期女性・乳製品アレルギーの方 |
| エンドウ豆 | 中程度(3〜4時間) | 間食・朝食 | 大豆アレルギーの方・ビーガン |
03 HOW MUCH1日の摂取量目安と年代・目的別の設定方法
基本計算式:体重×1.2〜2.0g(目的別レンジ)
| 目的 | 推奨量(g/kg体重/日) | 体重55kgの例 | 体重70kgの例 |
|---|---|---|---|
| 健康維持・筋肉量維持 | 1.2〜1.4g | 66〜77g | 84〜98g |
| ダイエット+筋トレ | 1.4〜1.6g | 77〜88g | 98〜112g |
| 筋肥大・ボディメイク | 1.6〜2.0g | 88〜110g | 112〜140g |
年代別・性別の推奨摂取量
30代:基礎代謝が高く筋合成も活発なため、体重×1.4〜1.6gで十分な効果。40代:代謝低下が始まるため体重×1.4〜1.8gを目標に。50代以上:アナボリック抵抗性(同じ量のタンパク質に対する筋合成反応が低下する現象)が生じるため体重×1.6〜2.0gと多めに設定。ロイシンの多い食材・プロテインを選ぶとさらに効果的です。
「摂りすぎ」の懸念と腎臓への影響
「プロテインの摂りすぎは腎臓に悪い」という説は広く知られていますが、健康な腎臓を持つ方であれば体重×2.0g/日程度の高タンパク食が腎機能に悪影響を与えるという科学的根拠はありません。ISSNの2017年ポジションスタンドでも、健常者における高タンパク食の安全性が確認されています。ただし既に腎疾患がある方は必ず医師にご相談ください。
04 WHEN TO DRINKプロテインを飲むタイミングと効果的な摂り方
運動後30分以内が有効な理由
筋トレ後は筋タンパク質合成のスイッチ(mTOR経路)が活性化されており、この間にタンパク質を摂取すると筋合成効率が最大化されます。ホエイプロテイン25〜30gを運動後30分以内に摂取するのが基本です。
朝・就寝前・運動なしの日の摂取意義
朝:睡眠中6〜8時間の絶食でアミノ酸供給がストップしているため、朝の補給は筋肉分解の防止に有効。就寝前:カゼインプロテインで夜間の持続的なアミノ酸供給を確保。運動なしの日:筋合成は筋トレの24〜48時間後も続いているため、休息日のタンパク質摂取も重要です。
05 COMBINATIONプロテインを効果的に活用するための食事・運動との組み合わせ
プロテインだけでは筋肉はつかない理由
プロテインは筋肉の「材料」ですが、筋肉をつける「刺激」はトレーニングでしか得られません。プロテインを飲むだけで筋肉がつくことはなく、筋トレとセットで初めて効果を発揮します。30〜60代は週2〜3回の筋トレを並行して行ってください。
食事タンパク質とプロテインの合算設計例
| 食事 | メニュー例 | タンパク質 |
|---|---|---|
| 朝食 | 卵2個+ヨーグルト100g+パン | 約20g |
| 昼食 | 鶏むね肉150g+玄米+サラダ | 約35g |
| 間食 | ホエイプロテイン1杯 | 約25g |
| 夕食 | 鮭1切れ+納豆+味噌汁 | 約25g |
| 合計 | 約105g |
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まとめ|プロテインは30〜60代の「足りない」を最も手軽に埋めるツール
プロテインはアスリート専用のものではなく、加齢で不足しがちなタンパク質を効率的に補う生活ツールです。種類選びは目的と体質で、量は体重と年代で、タイミングは生活リズムで決めれば最適解が見つかります。
今日から始める2ステップ:①まずホエイプロテイン1杯(25g)を運動後に飲む②食事のタンパク質と合算して1日の目標量(体重×1.2〜1.6g)を達成する——この2点から始めてください。
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関連記事
参考文献・科学的根拠
- 1Jäger R, Kerksick CM, Campbell BI, et al. “International Society of Sports Nutrition Position Stand: protein and exercise.” J Int Soc Sports Nutr. 2017;14:20. タンパク質と運動に関するISSNポジションスタンド。 PMID:28642676
- 2Morton RW, Murphy KT, McKellar SR, et al. “A systematic review, meta-analysis and meta-regression of the effect of protein supplementation on resistance training-induced gains in muscle mass and strength in healthy adults.” Br J Sports Med. 2018;52(6):376-384. タンパク質補給と筋量・筋力増加のメタ分析。 PMID:28698222
- 3Res PT, Groen B, Pennings B, et al. “Protein ingestion before sleep improves postexercise overnight recovery.” Med Sci Sports Exerc. 2012;44(8):1560-1569. 就寝前のタンパク質摂取が運動後の夜間回復を改善。 PMID:22330017
- 4Moore DR, Churchward-Venne TA, Witard O, et al. “Protein ingestion to stimulate myofibrillar protein synthesis requires greater relative protein intakes in healthy older versus younger men.” J Gerontol A Biol Sci Med Sci. 2015;70(1):57-62. 高齢者は若年者より多くのタンパク質が必要。 PMID:25056502
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