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【2025年最新】筋肥大を最大化する科学的レップ数・セット数の真実|週10セットで結果が変わる!
筋肥大のメカニズムと科学的背景
筋肥大(筋肉の成長)を最大化するためには、科学的根拠に基づいたトレーニング方法を理解することが不可欠です。調布市のパーソナルジム THE FITNESSでは、最新の研究結果をもとに、効果的なトレーニング指導を提供しています。
筋肥大の3つの主要メカニズム
- 機械的張力(Mechanical Tension) – 筋肉に加わる負荷と収縮の持続時間
- 代謝ストレス(Metabolic Stress) – 乳酸の蓄積や細胞の膨張
- 筋損傷(Muscle Damage) – 筋繊維の微細な損傷と修復
ニューヨーク州立大学のBrad Schoenfeld博士らの研究グループは、これらのメカニズムを最適化するために、レップ数・セット数・トレーニングボリュームの関係を数多くの研究で明らかにしてきました。
最適なレップ数の科学的根拠
「6-12回」が筋肥大のゴールデンスタンダード
伝統的に、筋肥大に最適なレップ数は6-12回(RM: Repetition Maximum)とされてきました。2021年のSchoenfeld博士らの包括的レビュー論文では、この範囲が機械的張力と代謝ストレスの両方を最適化することが示されています。
| レップ数範囲 | 主な効果 | 1RMの負荷 | 推奨対象 |
|---|---|---|---|
| 1-5回 | 筋力向上 | 80-100% | パワーリフター |
| 6-12回 | 筋肥大最適 | 60-80% | ボディメイク目的 |
| 15-20回 | 筋持久力・筋肥大 | 40-60% | 初心者・関節保護 |
| 20回以上 | 筋持久力向上 | 40%以下 | 持久系アスリート |
低負荷でも筋肥大は可能!最新研究の衝撃的発見
しかし、2021年の画期的なメタアナリシス研究により、従来の常識が覆されました。限界まで追い込む場合、15-30回の低負荷トレーニングでも6-12回の高負荷トレーニングと同等の筋肥大効果が得られることが明らかになったのです。
最適なセット数の科学的根拠
週10-20セットが筋肥大の最適範囲
2019年、Brad Schoenfeld博士らが発表した重要な研究「Resistance Training Volume Enhances Muscle Hypertrophy」では、トレーニングボリューム(セット数)と筋肥大の間に明確な用量反応関係があることが示されました。
この研究では、トレーニング経験者34名を3つのグループに分け、8週間のトレーニングを実施:
- 低ボリューム群:週3セット(各種目1セット)
- 中ボリューム群:週9セット(各種目3セット)
- 高ボリューム群:週15セット(各種目5セット)
部位別の最適セット数
| 筋群 | 初心者(週) | 中級者(週) | 上級者(週) |
|---|---|---|---|
| 大胸筋 | 6-10セット | 10-16セット | 16-22セット |
| 広背筋 | 6-10セット | 10-16セット | 16-22セット |
| 大腿四頭筋 | 8-12セット | 12-18セット | 18-25セット |
| ハムストリングス | 6-10セット | 10-16セット | 16-22セット |
| 上腕二頭筋 | 4-8セット | 8-14セット | 14-20セット |
| 上腕三頭筋 | 4-8セット | 8-14セット | 14-20セット |
限界に近いレップ数の重要性
RIR(Reps In Reserve)の概念
RIR(Reps In Reserve)とは、「あと何回できるか」を示す指標です。RIR 0は完全な限界、RIR 3は「あと3回できる」余力を残した状態を意味します。
筋肥大に最適なRIR
2024年の研究では、RIR 0-3(限界まで、またはあと1-3回できる程度)で筋肥大効果が最大化されることが示されています。特に低負荷トレーニングでは、RIR 0-1まで追い込むことが重要です。
| RIR | 努力レベル | 筋肥大効果 | 推奨用途 |
|---|---|---|---|
| RIR 0 | 完全な限界 | ★★★★★ | 最終セット |
| RIR 1-2 | かなりキツい | ★★★★☆ | メインセット |
| RIR 3-4 | 適度にキツい | ★★★☆☆ | ウォームアップ後 |
| RIR 5以上 | 余裕あり | ★★☆☆☆ | ウォームアップ |
初心者vs上級者の違い
トレーニング経験による最適ボリュームの変化
初心者と上級者では、筋肥大に必要なトレーニングボリュームが大きく異なります。これはトレーニング適応と呼ばれる現象によるものです。
| レベル | 経験年数 | 週セット数/筋群 | トレーニング頻度 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 初心者 | 0-1年 | 5-10セット | 週2-3回 | 少量で大きな効果 |
| 中級者 | 1-3年 | 10-15セット | 週3-4回 | ボリューム増加が必要 |
| 上級者 | 3年以上 | 15-20セット | 週4-6回 | 高ボリューム必須 |
段階的なボリューム増加の原則
- 第1-4週:低ボリューム(週8セット)で神経系の適応を促進
- 第5-8週:中ボリューム(週12セット)に増加
- 第9-12週:高ボリューム(週16セット)で筋肥大を最大化
- 第13週:ディロード週(週4-6セット)で回復
THE FITNESSでは、個々のトレーニング経験と回復能力に基づいて、パーソナライズされたボリューム設定を行っています。
トレーニングボリュームと筋肥大
トレーニングボリュームの計算方法
トレーニングボリュームには、主に2つの計算方法があります:
- セット数ボリューム:週あたりの総セット数(最も一般的)
- ボリュームロード:セット数 × レップ数 × 重量(kg)
最新の研究では、セット数ボリュームが筋肥大の予測因子として最も信頼性が高いことが示されています。
ボリュームの分散:頻度の重要性
週の総セット数が同じでも、トレーニング頻度によって効果が異なります。2025年の最新メタアナリシスでは、以下のことが明らかになっています:
| 分散パターン | 例 | 筋肥大効果 | 推奨度 |
|---|---|---|---|
| 週1回集中 | 月曜に20セット | ★★☆☆☆ | 非推奨 |
| 週2回分散 | 月・木に各10セット | ★★★★☆ | 良好 |
| 週3回分散 | 月・水・金に各6-7セット | ★★★★★ | 最適 |
なぜ頻度が重要か?
筋タンパク質合成(MPS)の上昇は、トレーニング後24-48時間持続します。週2-3回の刺激により、筋タンパク質合成の頻度が増加し、結果として筋肥大が促進されます。
セット間インターバルの最適時間
休憩時間が筋肥大に与える影響
2024年のベイジアンメタアナリシスでは、セット間の休憩時間と筋肥大の関係が詳しく調査されました。結果は以下の通りです:
| 休憩時間 | 筋肥大効果 | 代謝ストレス | ボリューム維持 | 推奨用途 |
|---|---|---|---|---|
| 30秒-1分 | ★★☆☆☆ | 高 | 低 | 代謝系トレーニング |
| 1-2分 | ★★★☆☆ | 中 | 中 | 小筋群(腕・肩) |
| 2-3分 | ★★★★★ | 低-中 | 高 | 大筋群・筋肥大最適 |
| 3-5分 | ★★★★☆ | 低 | 最高 | 筋力トレーニング |
種目別の推奨休憩時間
- コンパウンド種目(スクワット、デッドリフト、ベンチプレス):2-3分
- アイソレーション種目(アームカール、レッグエクステンション):1-2分
- 小筋群の種目(カーフレイズ、リストカール):1分
実践的なプログラム例
週3回の筋肥大最適化プログラム
THE FITNESSで実際に使用している、科学的根拠に基づいた週3回のトレーニングプログラムをご紹介します。
月曜日:上半身プッシュ系
- ベンチプレス:4セット × 8-12回(RIR 2)、最終セットRIR 0
- インクラインダンベルプレス:3セット × 10-15回(RIR 2)
- ショルダープレス:3セット × 8-12回(RIR 2)
- ケーブルフライ:3セット × 12-15回(RIR 1)
- トライセップスエクステンション:3セット × 12-15回(RIR 1)
総セット数:16セット|休憩時間:2-3分
水曜日:下半身
- スクワット:4セット × 6-10回(RIR 2)、最終セットRIR 0
- ルーマニアンデッドリフト:3セット × 8-12回(RIR 2)
- レッグプレス:3セット × 12-15回(RIR 1)
- レッグカール:3セット × 12-15回(RIR 1)
- カーフレイズ:4セット × 15-20回(RIR 0)
総セット数:17セット|休憩時間:2-3分
金曜日:上半身プル系
- デッドリフト:4セット × 6-10回(RIR 2)、最終セットRIR 0
- 懸垂またはラットプルダウン:3セット × 8-12回(RIR 2)
- ベントオーバーロウ:3セット × 10-15回(RIR 2)
- ケーブルロウ:3セット × 12-15回(RIR 1)
- バーベルカール:3セット × 10-15回(RIR 1)
総セット数:16セット|休憩時間:2-3分
- 第1-2週:各セットRIR 3-4で実施し、フォームを習得
- 第3-6週:RIR 2-3に強度を上げ、ボリュームを維持
- 第7-10週:最終セットのみRIR 0-1に強度を上げる
- 第11週:ディロード週(セット数を50%削減)
- 第12週以降:重量またはレップ数を5-10%増加
よくある間違いと解決策
間違い1:毎セット完全な限界まで追い込む
すべてのセットを完全な限界まで行うと、中枢神経系の疲労が蓄積し、後半のセットでボリュームが低下します。
最初の数セットはRIR 2-3で行い、最終セットのみRIR 0-1まで追い込む「トップセット方式」を採用しましょう。
間違い2:セット数を急激に増やす
週5セットから突然20セットに増やすと、回復が追いつかず、オーバートレーニング症候群のリスクが高まります。
週2-3セットずつ段階的に増加させ、4-6週間ごとにディロード週を設けましょう。THE FITNESSでは、個々の回復能力をモニタリングしながら最適なボリュームを調整しています。
間違い3:休憩時間が短すぎる
30秒-1分の短い休憩では、次のセットで十分な重量やレップ数を維持できず、総ボリュームが低下します。
大筋群の種目では最低2分、理想的には2-3分の休憩を取り、筋力を回復させましょう。「短い休憩=効果的」という誤解を捨てることが重要です。
間違い4:トレーニング頻度が低すぎる
週1回のトレーニングでは、筋タンパク質合成の頻度が不十分で、筋肥大効果が限定的です。
各筋群を週2-3回刺激するようにスケジュールを組みましょう。週3回の全身トレーニングまたは週4-6回の分割法が推奨されます。
間違い5:低負荷トレーニングで余力を残す
15-30回の軽い重量でRIR 5以上(余力たっぷり)で終えると、高負荷トレーニングと同等の効果は得られません。
低負荷トレーニングでは、必ず限界に近い努力(RIR 0-2)まで追い込むことが必須です。「軽い=楽」ではなく、「軽い=高回数でキツい」が正解です。
よくある質問(FAQ)
関連記事
参考文献
-
Schoenfeld BJ, Grgic J, Ogborn D, Krieger JW. “Strength and Hypertrophy Adaptations Between Low- vs. High-Load Resistance Training: A Systematic Review and Meta-analysis.” Journal of Strength and Conditioning Research, 2017; 31(12):3508-3523.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28834797/ -
Schoenfeld BJ, Contreras B, Krieger J, et al. “Resistance Training Volume Enhances Muscle Hypertrophy but Not Strength in Trained Men.” Medicine & Science in Sports & Exercise, 2019; 51(1):94-103.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30153194/ -
Pelland JC, et al. “The Resistance Training Dose-Response: Meta-Regressions on Hypertrophy and Strength.” SportRxiv, 2024.
https://sportrxiv.org/index.php/server/preprint/view/460 -
Singer A, et al. “Give it a rest: a systematic review with Bayesian meta-analysis on the effect of inter-set rest intervals on muscle hypertrophy.” Frontiers in Sports and Active Living, 2024.
https://www.frontiersin.org/journals/sports-and-active-living/articles/10.3389/fspor.2024.1429789/full -
Baz-Valle E, et al. “A systematic review of the effects of different resistance training volumes on muscle hypertrophy.” Journal of Human Kinetics, 2022; 81:199-210.
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC8884877/
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