QUICK ANSWER
  • 「卵は1日2個まで」という基準は2015年の厚労省コレステロール摂取上限撤廃以降、根拠が弱いとされています。健康な成人なら1日3〜5個でも問題ないことが多いです
  • 生卵のタンパク質吸収率は約51%、加熱後は約91%まで上がります。筋トレ目的なら半熟ゆで卵・温泉卵が最適です
  • LDL(悪玉)コレステロールを上げる最大の要因は卵そのものではなく飽和脂肪酸です。バター・ベーコンとの組み合わせに注意すれば、卵自体は心配しすぎる必要はありません
約91%
加熱した卵のタンパク質消化率
(生卵は約51%)
25%
食事性コレステロールに感受性が高い
「ハイパーレスポンダー」の割合の目安
3〜5個
健康な成人が1日に食べても
問題ないとされる卵の個数目安

SEC01 NUTRITIONAL PROFILE卵の栄養成分——「完全栄養食」と呼ばれる根拠

卵1個の栄養成分早見表(全卵・黄身・白身の比較)

部位カロリータンパク質脂質炭水化物主な栄養素
全卵(Mサイズ・約50g)約76kcal約6.2g約5.1g約0.2gビタミンA・D・B12・コリン・ルテイン
黄身(約17g)約59kcal約2.7g約4.8g約0.1gビタミンD・B12・コリン・ルテイン・ゼアキサンチン
白身(約33g)約17kcal約3.5g約0g約0.1g高純度タンパク質・リボフラビン

黄身に脂溶性ビタミン・コリン・ルテインが集中しています。白身だけ食べるのは「タンパク質のみ」に絞る選択ですが、黄身を捨てることでこれらの栄養素をすべて失います。筋トレ目的で特定の理由がない限り全卵で食べることを推奨します。

アミノ酸スコアが100——「完全栄養食」の根拠

タンパク質の「質」を評価する指標がアミノ酸スコア(PDCAAS)です。人体が合成できない9種類の必須アミノ酸をすべて適切な比率で含んでいる食品がスコア100になります。

食品アミノ酸スコア
100(最高値)
牛乳100
鶏むね肉100
大豆100
白米65
小麦44

卵は筋肉合成に必要な必須アミノ酸をすべて含んでいます。特にロイシン(筋肉合成のスイッチを入れるアミノ酸)の含有量が高く、筋タンパク質合成の促進において卵は理想的な食品のひとつです。

他のタンパク源との比較——コスパ・吸収率・手軽さの3軸

食品タンパク質(1食分)コスパ吸収率調理の手間
卵2個約12g◎(1個約20〜30円)◎(加熱後約91%)◎(5〜10分)
鶏むね肉100g約23g△(下処理必要)
サラダチキン1袋約25g△(約200〜300円)
ツナ缶1缶約15g
ホエイプロテイン1杯約20〜25g◎(30〜60分)

卵の最大の強みはコスパ・吸収率・調理の手軽さが三拍子揃っている点です。ただし1食2個で約12gのタンパク質しか摂れないため、他の食材との組み合わせが前提になります。

黄身は捨てなくていい——条件分岐で考える

「黄身を捨てる」習慣が広まった背景はコレステロールへの誤解ですが、現在の科学的見解では食事由来のコレステロールが血中LDLを直接上昇させるエビデンスは限定的です(Blesso & Fernandez, 2018 / PMID:29596318)。詳しい理由はSEC03で解説します。

✅ 全卵で食べてよい条件

・健康診断でLDL・脂質に問題がない
・家族性高コレステロール血症の診断を受けていない
・脂質異常症の治療中ではない

⚠️ 黄身の個数を調整した方がよい条件

・LDLが継続して高値(140mg/dL以上)
・脂質異常症の診断・治療中
・医師から食事制限の指示がある

SEC02 COOKING METHOD & ABSORPTION調理法別の吸収率——何分茹でると最も効果的か

生卵・温泉卵・ゆで卵・スクランブルの吸収率比較

Evenepoel et al.(1998 / PMID:9772141)の研究では、生卵のタンパク質消化率は約51%、加熱卵は約91%であることが示されています。加熱によってタンパク質が変性し消化酵素が作用しやすくなることと、生卵に含まれるアビジン(ビオチン吸収を阻害する成分)が加熱で不活性化されることが理由です。

調理法吸収率(目安)特徴
生卵約51%アビジンによるビオチン阻害あり。吸収率が最も低い
温泉卵(白身が半熟状)約91%加熱で変性・消化しやすい。黄身の栄養素も保持
半熟ゆで卵(黄身が流れる状態)約91%吸収率が高く最もバランスがよい
固ゆで卵約88〜91%吸収率はほぼ変わらないが一部ビタミンが損失
スクランブルエッグ約88〜91%吸収率は高いがバターや油の量で脂質が増える
目玉焼き約88〜91%油の使用量次第。オーバーイージーの方が栄養保持しやすい

Fuchs et al.(2022 / PMID:36774104)の研究では、健康な若年男性を対象にゆで卵と生卵の筋トレ後の筋タンパク質合成率を比較し、ゆで卵摂取群で有意に高い合成率が確認されています。筋トレ後の栄養補給という観点では、生卵より加熱した卵が優れています。

「何分茹でるか」——筋トレ目的に最適なゆで時間

茹で時間状態筋トレ適性
5〜6分白身が固まり・黄身がとろとろ(半熟)◎ 最推奨。吸収率高・栄養素の損失少ない
7〜8分白身が固まり・黄身がやや固い○ 携帯・常備向き
10〜12分完全な固ゆで△ 吸収率は変わらないがビタミンB1・B2がやや損失
推奨は5〜6分の半熟ゆで卵。持ち歩いたり常備したりする場合は7〜8分が殻が剥きやすく扱いやすいです。

調理法別の栄養損失——ビタミンへの影響

栄養素加熱への安定性注意点
タンパク質◎ 安定加熱で消化率が上がる
ビタミンD○ 比較的安定長時間・高温で一部損失
コリン○ 比較的安定水溶性のため茹でこぼし注意
ビタミンB12○ 比較的安定
ビタミンB1・B2△ 熱に弱い固ゆで・長時間加熱で損失あり
ルテイン・ゼアキサンチン◎ 安定脂溶性のため脂質と一緒に摂ると吸収率UP
ルテイン・ゼアキサンチンは脂溶性のため、黄身をオリーブオイル少量と一緒に食べると吸収率が上がります。スクランブルエッグをオリーブオイル少量で作ることは栄養面でも合理的です。

SEC03 HOW MANY PER DAY1日何個まで食べていいか——体重・目的・他のタンパク源で変わる

そもそもなぜ「卵はコレステロールに悪い」と言われてきたのか

この通説の起源は1900年代初頭にさかのぼります。ロシアの研究者Anichkovがウサギにコレステロールを大量に与えたところ動脈硬化が生じたという動物実験が、「コレステロール=動脈硬化の原因」という考えの出発点となりました。しかしウサギは草食動物でありコレステロール代謝が人間と大きく異なるため、この結果を直接人間に当てはめることはできません

日本では長らく「食事性コレステロールの摂取上限(男性750mg/日未満、女性600mg/日未満)」が設けられていましたが、2015年版の食事摂取基準でこの上限が撤廃されました。食事性コレステロールの摂取量と心血管疾患リスクの関連について科学的根拠が十分でないと判断されたためで、この方針は2020年版でも維持されています(厚生労働省「日本人の食事摂取基準2020年版」)。

血中コレステロールの70〜80%は肝臓が作っている

血中コレステロールの大部分(約70〜80%)は食事からではなく、肝臓が体内で合成しています。コレステロールは細胞膜の構成・ステロイドホルモン(エストロゲン・テストステロン等)の材料・胆汁酸の原料として必要不可欠な物質です。食事からの摂取が増えると、肝臓はLDL受容体を増やして血中から回収する量を増やすと同時に、体内合成量を減らして血中濃度を一定の範囲に保とうとする「フィードバック調整(コレステロールホメオスタシス)」が働きます。これが、健康な人であれば卵を3〜4個食べてもLDLへの影響が限定的である理由です。

ただし、この調整機能がうまく働かない「ハイパーレスポンダー」(食事コレステロールへの感受性が高い人)が全体の約25%存在するとされています。この層は卵の食べすぎでLDLが上昇しやすいため、定期的に健康診断を受けてLDLの推移を確認することが重要です。

LDLを上げる本当の原因は飽和脂肪酸——卵より「一緒に食べるもの」が問題

現在の栄養科学において、LDLコレステロールを上昇させる食事要因として最も根拠が強いのは飽和脂肪酸の過剰摂取です。飽和脂肪酸は肝臓のLDL受容体の発現を低下させ、LDLが血中から回収されにくくなることで血中LDL濃度が上昇します。主な供給源はバター・生クリーム・赤身肉の脂肪・ラード・ヤシ油などです。

卵の脂質組成は飽和脂肪酸(約1.5g/個)と不飽和脂肪酸(約4g/個)のバランスが比較的良く、飽和脂肪酸の多い食品と比べると影響が小さいとされています。「卵で問題が出た」と思われるケースの多くは、実は卵そのものより一緒に食べるものの問題です。

組み合わせ影響
バター・ベーコン・チーズとの組み合わせ卵そのものよりも一緒に摂る飽和脂肪酸の影響が大きくなる
野菜・オリーブオイル・魚との組み合わせ飽和脂肪酸の追加が少なく栄養バランスも整いやすい

Carter et al.(2025)は南オーストラリア大学のランダム化クロスオーバー試験において、飽和脂肪酸を多く含む食品を卵に置き換えた食事パターンでは、LDLコレステロールに有意な悪影響が生じなかったことを示しています(PMID:40339906)。これは「卵を食べること自体」よりも「何と一緒に食べるか・何の代わりに食べるか」が重要であることを示唆しています。

なお、研究間で結果が完全に一致しているわけではありません。Zhong et al.(2019, JAMA)の米国6コホート統合解析(29,615名・17.5年追跡)では、食事性コレステロールの摂取量が心血管疾患リスクと用量反応的に関連するという結果も報告されています(PMID:30874756)。こうした研究間の違いがあることも踏まえ、極端な過剰摂取(1日3個以上の継続を含む食事全体のバランス)には注意しつつ、通常の摂取量であれば過度に不安がる必要はないというのが現在の大勢的な見解です。

【根拠】本セクションで解説した通り、卵とLDLの関係は個人差(ハイパーレスポンダーかどうか)が大きく、卵の量そのものより定期的にLDLの推移を確認しながら調整することが重要です。家庭で継続的に体組成・健康指標をモニタリングできる体組成計は、この「数値で判断する」習慣を後押しする選択肢のひとつです。

【デメリット】体組成計の数値は測定時間帯や体内の水分量によって変動しやすいため、同じ条件(起床後など)で測定し、1〜2週間単位の傾向で見ることをおすすめします。またLDLコレステロール自体は体組成計では測定できないため、血液検査は別途医療機関で受けてください。

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LDLコレステロールが高い方の筋トレ|安全に続けるための注意点 タンパク質が多い食べ物ランキングTOP30

「1日2個まで」は古い——体重別・目的別の1日摂取個数早見表

下表は他のタンパク源(鶏肉・魚・納豆など)を1〜2食分摂っている前提での卵の個数目安です。

体重増量維持減量
50kg3〜4個2〜3個2個
60kg4〜5個3個2〜3個
70kg4〜5個3〜4個3個
80kg5個4個3個
⚠️ プロテインを1日1〜2杯飲んでいる場合は上記から1〜2個減らす。卵を主なタンパク源にしていてプロテインを使わない場合は上記より1〜2個増やす。

他のタンパク源との組み合わせ設計——「卵だけ」では不足するケース

推奨は「卵2個(約12g)+補完食材(8〜12g)」の設計です。

補完食材1人前タンパク質卵2個との合計
サラダチキン100g約23g約35g
鶏むね肉(茹で)80g約18g約30g
ツナ缶(水煮)1缶70g約15g約27g
納豆1パック45g約7g約19g
ギリシャヨーグルト100g約10g約22g

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SEC04 TIMING & PROTEIN DESIGN筋トレ前後のタイミング×プロテインとの使い分け完全設計

筋トレ前——卵を食べるタイミングと量

卵は脂質を含むため消化に2〜3時間かかります。トレーニング開始の2時間以上前に食べることが推奨です。1〜2時間前しか時間がない場合は白身だけ(脂質ほぼゼロ・消化が速い)にするか、ゆで卵1個程度に抑えましょう。

筋トレ前のおすすめ組み合わせ

✅ ゆで卵2個+おにぎり1個(2〜3時間前)
✅ ゆで卵2個+バナナ1本(2時間前)
✅ ゆで卵2個+さつまいも100g(2〜3時間前)

炭水化物をセットにする理由:卵単体では糖質がほぼゼロのためグリコーゲンを補充できない

筋トレ直後——プロテインを先にすべき理由と卵だけで対応する場合

ホエイプロテインの吸収速度は30〜60分、卵のタンパク質は2〜3時間かかります。筋トレ直後のゴールデンタイム(〜30分)に素早くアミノ酸を届けたい場合、卵よりホエイプロテインが有利です。

プロテインを使う場合の設計

・トレーニング直後 → ホエイプロテイン20〜25g(水溶き)
・30〜60分後 → 卵2個+炭水化物(米・蕎麦・さつまいも)

プロテインを使わない・持っていない場合の設計

ゴールデンタイムの厳密な意識よりも「1〜2時間以内に卵2〜3個+炭水化物の食事を摂る」方が現実的です。
卵3個(約18g)+ご飯150g+納豆1パック(約7g)→合計約25gのタンパク質を確保

【根拠】筋トレ直後のゴールデンタイムには吸収の速いホエイプロテインが有利な一方、卵は日常の食事の中でタンパク質を補う役割に向いています。両方を組み合わせて1日のタンパク質目標(体重×1.6g前後)を無理なく達成したい場合、食事の合間を埋める高品質なプロテインは現実的な選択肢になります。

【デメリット】プロテイン製品はあくまで食事の補助であり、原材料や配合は製品ごとに異なります。乳製品アレルギーがある方は原材料表示を必ず確認してください。

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鶏肉vsマグロ、タンパク質源の比較 筋トレ後の栄養摂取ガイド

就寝前の卵——緩やかなタンパク質補給として使う

卵は消化に時間がかかるため就寝中の筋タンパク質合成を緩やかにサポートできます。ホエイプロテインは吸収が速く就寝前には不向きな面があるため、就寝前は卵またはカゼイン系が向いています。

就寝1〜2時間前の推奨設計

・ゆで卵1〜2個+低脂肪カッテージチーズ100g(タンパク質約11g)
・ゆで卵2個+ギリシャヨーグルト100g(タンパク質約22g合計)
※脂質が多くなりすぎると消化器への負担が増えるため、就寝前は黄身1個+白身2個程度に抑えるのも選択肢

卵 vs プロテイン——場面別の優先判断フロー

場面推奨理由
筋トレ直後30分以内プロテイン優先吸収速度が速い(30〜60分)
朝食・昼食・夕食卵優先食事の中で自然にタンパク質を摂れる
外出中・移動中プロテインバー or ゆで卵状況に応じて
就寝1〜2時間前卵 or カゼイン緩やかな吸収が向いている
コストを抑えたい卵優先1個約20〜30円で約6gのタンパク質
食欲がない・食べられないプロテイン優先液体で摂取できる
「どちらが優れているか」ではなく「場面で使い分ける」が正解です。毎食の食事で卵を使い、直後補給だけプロテインに任せる設計が最もシンプルで続けやすいです。

SEC05 MEAL DESIGN卵×炭水化物の1食完成設計

卵だけでは「タンパク質のみ」で糖質ゼロになる問題

卵1個の炭水化物量は約0.2gでほぼゼロです。筋トレ前後の食事で卵だけを食べると、エネルギー源となる糖質が足りず筋グリコーゲンの補充ができません。卵は必ず炭水化物源とセットで1食として設計する必要があります。

目的別・卵を主役にした1食の組み合わせ設計

増量期(目標カロリー:体重×35〜40kcal):

タイミング内容タンパク質糖質カロリー目安
朝食全卵3個スクランブル+白米150g+納豆1パック約30g約56g約620kcal
筋トレ後ゆで卵2個+さつまいも150g+プロテイン1杯約37g約50g約540kcal
夕食卵2個入り丼(親子丼・卵かけご飯)+鶏むね肉100g約40g約60g約650kcal

減量期(目標カロリー:体重×28〜32kcal):

タイミング内容タンパク質糖質カロリー目安
朝食全卵2個目玉焼き(油少量)+玄米100g+味噌汁約18g約40g約420kcal
筋トレ後ゆで卵2個+蕎麦(乾麺70g)+ツナ缶約30g約45g約480kcal
夕食白身3個+全卵1個の卵炒め+オートミール50g+野菜約25g約30g約380kcal

毎日食べても飽きない卵の活用パターン

パターン調理法所要時間向いているタイミング
ゆで卵(常備)5〜8分茹で・冷蔵保存4〜5日5分間食・筋トレ前後・弁当
温泉卵70℃のお湯に12〜13分15分朝食・丼のトッピング
スクランブルエッグ卵2〜3個・油少量・2〜3分5分朝食
卵かけご飯生卵1個(加熱なし・吸収率注意)1分急いでいる朝(吸収率51%に注意)
電子レンジ蒸し卵卵2個・600W・2分3分忙しい日

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SEC06 AGE-SPECIFIC CONSIDERATIONS30〜60代が卵を食べるときの注意点

コレステロールが気になる30〜60代への個別判断基準

確認項目(LDL値)基準判断
LDL(悪玉)コレステロール140mg/dL未満全卵3〜5個/日で問題なし
LDL(悪玉)コレステロール140〜159mg/dL全卵2〜3個/日を目安・様子見
LDL(悪玉)コレステロール160mg/dL以上医師に相談・黄身の個数を制限
家族性高コレステロール血症の診断あり必ず医師の指示に従う
脂質異常症の治療薬を服用中あり医師に食事内容を相談

年代を問わず、健康診断でLDLの数値を把握したうえで自分に合った摂取量を判断することが重要です。数値に不安がある場合は、卵の個数を制限するより先に、バター・加工肉など飽和脂肪酸の多い食品との組み合わせを見直すほうが効果的なケースが多くあります。

卵アレルギーの確認

卵は食物アレルギーの特定原材料7品目のひとつです。幼少期にアレルギーがあって治っていた場合でも、30〜60代で再発するケースがあります。初めて大量に食べる場合や久しぶりに食べる場合は少量から試してください。

⚠️ かゆみ・じんましん・口腔の違和感・腹痛などの症状が出た場合はただちに摂取を中止し、医療機関を受診してください。(免責:本記事は医療診断・治療を目的としていません)

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よくある質問

卵は1日何個まで食べていいですか?
健康な成人であれば、1日3〜5個食べても問題ないことが多いです。2015年に厚生労働省がコレステロール摂取上限を撤廃しており、現在の科学的見解では「1日2個まで」というルールに強い根拠はありません。ただしLDLが高い・脂質異常症の治療中・家族性高コレステロール血症の診断がある場合は医師に相談の上で摂取量を決めてください。健康診断でLDLの推移を定期的に確認しながら調整することを推奨します。(免責:本記事は医療アドバイスではありません)
生卵と加熱した卵、どちらが筋トレに向いていますか?
加熱した卵の方が筋トレに向いています。生卵のタンパク質吸収率は約51%ですが、加熱後は約91%に上がります(Evenepoel et al., 1998 / PMID:9772141)。また生卵に含まれるアビジンがビオチン(ビタミンB7)の吸収を阻害するため、筋トレ目的で卵を食べるなら半熟ゆで卵・温泉卵・スクランブルエッグなど加熱した形が最適です。
黄身は食べない方がいいですか?
健康な方であれば黄身は食べることを推奨します。黄身にはビタミンD・B12・コリン・ルテイン・ゼアキサンチンなど白身にはない重要な栄養素が含まれており、筋肉機能・骨密度・目の健康・神経機能の維持に関わっています。LDLが高い・脂質異常症の治療中の方は黄身の個数を制限した方がよい場合があります。その場合は黄身1個+白身2〜3個の組み合わせで脂質を抑えながらタンパク質量を確保できます。
卵だけでタンパク質を補おうとしていますが、問題ありますか?
卵だけで1日のタンパク質目標を達成しようとすると、体重60kgで目標120gの場合、1日に20個必要になります。現実的ではなく、コレステロール・脂質の過剰摂取リスクもあります。卵は「食事の中でタンパク質を補完する食材」として使い、鶏むね肉・魚・納豆・乳製品などと組み合わせることを推奨します。必要に応じてプロテインを追加することで無理なく目標量に届きます。
卵とコレステロールの関係については、研究によって言っていることが違いませんか?
その通りです。研究間で結果が完全に一致しているわけではありません。Carter et al.(2025)のランダム化クロスオーバー試験では、飽和脂肪酸の多い食品を卵に置き換えてもLDLへの有意な悪影響は見られませんでした(PMID:40339906)。一方でZhong et al.(2019, JAMA)の大規模コホート研究では、食事性コレステロールの摂取量が心血管疾患リスクと関連するという結果も報告されています(PMID:30874756)。研究デザインや対象集団の違いによって結果が変わりうるため、「卵は絶対安全」「卵は絶対危険」のどちらか一方を断定的に信じるのではなく、自分自身のLDL数値を定期的に確認しながら判断するのが現実的なアプローチです。

あなたの目的に合わせた食事設計をサポートします

卵の使い方・プロテインとの組み合わせから食事全体の設計まで、遺伝子検査×18年の指導経験を持つトレーナーがご提案します。国領駅徒歩8分・完全個室・無料カウンセリング実施中。

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この記事は、筋トレの本場ロサンゼルスで15年の指導経験を持ち、NABBA 2025 GPF優勝・LA Championship 2位・NESTA-PFT/SFT取得のトレーナーが、調布市のパーソナルジムTHE FITNESSで執筆しています。ロサンゼルス15年+日本3年・計18年指導経験 ・ NABBA 2025 GPF優勝 ・ LA Championship 2位
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まとめ卵は「何と組み合わせるか」「どう加熱するか」で最大限に活きる

卵は筋トレ中でも毎日食べていい食品です。「1日2個まで」というルールはすでに古く、健康な人であれば1日3〜5個食べても問題ないことが多いです。コレステロールへの不安がある場合も、卵そのものより「一緒に食べるもの(飽和脂肪酸)」に注意し、定期的にLDLを確認しながら調整すれば十分です。

卵を筋トレ食として最大限に活かす4つの要点:

  • ① 調理法を選ぶ——生卵は吸収率51%。半熟ゆで卵・温泉卵・スクランブルで91%を確保する
  • ② 黄身を捨てない——ビタミンD・コリン・ルテインは黄身にしかない。LDL正常なら全卵で食べる
  • ③ 炭水化物とセットにする——卵だけでは糖質ゼロ。ご飯・蕎麦・さつまいもを必ず組み合わせる
  • ④ 補完食材を使う——卵2個+サラダチキン or ツナ缶で1食25〜35gのタンパク質を確保する
  • 生卵51% vs 加熱卵91%の吸収率差・アビジンのビオチン阻害作用(Evenepoel et al., 1998 / PMID:9772141)
  • ゆで卵vs生卵の筋タンパク質合成比較・加熱卵が有意に優位(Fuchs et al., 2022 / PMID:36774104)
  • 食事由来コレステロールと血中LDL・心疾患リスクの関係——個人差が大きく一律上限の根拠は弱い(Blesso & Fernandez, 2018 / PMID:29596318)
  • 飽和脂肪酸を卵に置き換えてもLDLへの有意な悪影響は見られなかった(Carter et al., 2025 / PMID:40339906)

THE FITNESS|調布市のパーソナルジム

所在地〒182-0022 東京都調布市国領町4-51-6 アムール国領 B1F
最寄り駅京王線 国領駅 徒歩8分(府中市・狛江市・三鷹市・世田谷区からも好アクセス)
営業時間AM 9:00 ~ PM 23:00(不定休)
電話070-1460-0990
公式サイトhttps://thefitness-personal.jp/
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参考文献・科学的根拠

  1. 1Evenepoel P, Geypens B, Luypaerts A, Hiele M, Ghoos Y, Rutgeerts P. “Digestibility of cooked and raw egg protein in humans as assessed by stable isotope techniques.” J Nutr. 1998 Oct;128(10):1716-22. 5名のileostomy患者を対象に、安定同位体(¹³C・¹⁵N標識卵タンパク質)を用いて生卵と加熱卵のタンパク質真の回腸消化率を比較。生卵51.3±9.8% vs 加熱卵90.9±0.8%と有意差を確認。本記事の調理法別吸収率表の根拠として引用。PMID:9772141
  2. 2Fuchs CJ, Hermans WJH, Smeets JSJ, et al. “Raw Eggs To Support Postexercise Recovery in Healthy Young Men: Did Rocky Get It Right or Wrong?” J Nutr. 2022 Nov;152(11):2376-2386. 健康な若年男性を対象にゆで卵vs生卵の筋トレ後の筋タンパク質合成率を比較した介入研究。ゆで卵摂取群で合成率が有意に高いことを確認。本記事の「筋トレ直後はゆで卵が有利」の根拠として引用。PMID:36774104
  3. 3Blesso CN, Fernandez ML. “Dietary Cholesterol, Serum Lipids, and Heart Disease: Are Eggs Working for or Against You?” Nutrients. 2018 Mar 29;10(4):426. 食事由来のコレステロール(主に卵)が血中脂質・心疾患リスクに与える影響をまとめたレビュー。個人差(ハイパーレスポンダー vs ハイポレスポンダー)が大きく一律制限の根拠が弱いことを示す。本記事の「1日2個ルールは古い」の根拠として引用。PMID:29596318
  4. 4Carter S, Hill AM, Yandell C, Wood L, Coates AM, Buckley JD. “Impact of dietary cholesterol from eggs and saturated fat on LDL cholesterol levels: a randomized cross-over study.” Am J Clin Nutr. 2025 Jul;122(1):83-91. 南オーストラリア大学。飽和脂肪酸と食事性コレステロールがLDLに与える影響を独立して検証したランダム化クロスオーバー試験。飽和脂肪酸の多い食品を卵に置き換えてもLDLへの有意な悪影響は見られなかった。本記事の「LDLを上げる本当の原因は飽和脂肪酸」の根拠として引用。PMID:40339906