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「装着するだけで筋肉がつく」は本当か?
テレビCMや広告で「装着するだけで腹筋が割れる」「楽して筋肉がつく」と謳われるEMS機器。一方で「本当に効果があるの?」「ジムでのトレーニングの方が効率的では?」という疑問の声も多く聞かれます。
結論から言うと、EMSは科学的に証明された効果がある一方で、従来の自発的トレーニングと比較すると長所・短所があります。本記事では、NABBA GPF 2025優勝、LA Championships 2位の実績を持ち、17年間のロサンゼルス経験を持つトレーナーが、最新の科学的研究に基づき、EMSの真実を徹底解説します。
EMSとは?電気刺激で筋肉を鍛える技術
EMS(Electrical Muscle Stimulation)の定義
EMS(Electrical Muscle Stimulation:電気的筋肉刺激)とは、電気パルスを用いて筋肉を強制的に収縮させるトレーニング方法です。皮膚に装着した電極から電気刺激を送り、運動神経を介さずに直接筋繊維を収縮させることで、筋力増強や筋肥大を促進する技術です。
医療分野での活用
- リハビリテーション治療
- 筋萎縮予防
- 術後の筋力回復
スポーツ・フィットネス
- 筋力トレーニング補助
- アスリートのコンディショニング
- ボディメイク
EMSはどのように筋肉を刺激するのか?
自発的収縮とEMSの違い
自発的収縮
脳からの指令が運動神経を通じて筋肉に伝達
意識的なコントロールが可能
全身の協調運動を伴う
心肺機能・代謝も向上
EMS(電気刺激)
外部からの電気刺激が筋肉を直接収縮
脳を介さない受動的収縮
特定の筋肉を集中的に刺激
低負荷でも筋収縮が可能
重要なポイント
EMSは「楽をして筋肉がつく」のではなく、「脳を介さずに筋肉を収縮させる別のアプローチ」です。自発的トレーニングが困難な人(高齢者、リハビリ患者など)や、特定の筋肉を集中的に鍛えたい場合に有効な手段です。
科学的根拠:EMSの筋肥大効果は証明されている
最新研究が示すEMSの効果
メタアナリシス研究(2022年)
2022年12月、Sports Medicine誌に掲載されたシステマティックレビュー・メタアナリシスでは、EMSトレーニングと従来の筋力トレーニングの効果を比較しました。
主要な結果:
- トレーニング量を等しくした場合、EMSと従来の筋トレで筋力増加はほぼ同等
- 5-6週間のEMSトレーニングで約1%の筋肉量増加
- 10-15%の筋力向上が確認された
比較臨床試験(2018年)
Arthritis Care & Research誌掲載の研究では、変形性関節症患者を対象に、EMSと高強度自発的トレーニングを比較しました。
驚くべき発見:
- EMSは高強度トレーニングの半分以下の負荷で同等の筋肥大効果を達成
- 筋肉の構造と機能の両方が改善
- 関節への負担が少なく、安全性が高い
高齢者への効果(2024年)
Journal of Sports Science誌の8週間研究では、EMSトレーニングが高齢者に与える影響を調査しました。
高齢者でも効果的:
- 筋力増加と筋肥大が確認された
- 部分的な筋質の改善も見られた
- 運動が困難な高齢者にも適用可能
科学的コンセンサス
複数の査読付き学術論文が一致して示すのは、EMSは筋肥大・筋力向上に確実な効果があるということです。特に、従来のトレーニングが困難な人々(高齢者、リハビリ患者、運動初心者)にとって、低負荷で筋肉を鍛えられるEMSは非常に有効な選択肢となります。
EMS vs 自発的トレーニング:徹底比較
| 比較項目 | EMS | 自発的トレーニング |
|---|---|---|
| 筋肥大効果 |
約1%増加(5-6週間) トレーニング量を等しくすれば同等 |
約1%増加(5-6週間) 標準的な効果 |
| 筋力向上 |
10-15%向上 筋力増強に効果的 |
10-20%向上 より大きな向上幅 |
| 負荷の大きさ |
✅ 低〜中負荷 関節・心肺への負担が少ない |
中〜高負荷 全身への負荷が大きい |
| 心肺機能 |
❌ ほぼ向上しない 局所的な刺激のみ |
✅ 大幅に向上 全身運動による効果 |
| 代謝改善 |
△ 部分的 筋肉量増加による間接効果 |
✅ 大幅改善 全身の代謝が活性化 |
| 認知機能 |
❌ 効果なし 脳の活性化が起こらない |
✅ 向上 脳の活性化・神経可塑性向上 |
| 適用対象 |
✅ 幅広い 高齢者・リハビリ患者も可能 |
○ 健康な人向け 一定の体力が必要 |
| 継続のしやすさ |
✅ 高い 装着するだけで実施可能 |
△ 努力が必要 モチベーション維持が課題 |
総合評価:どちらが優れている?
結論:総合的な健康効果を考えると、自発的トレーニングの方が優れています。しかし、EMSには「低負荷で効果が得られる」「継続しやすい」という大きなメリットがあります。
理想的なのは、EMSと自発的トレーニングを組み合わせることです。通常のトレーニングに加えて、特定の筋肉をEMSで集中的に刺激することで、より効率的な筋肥大が期待できます。
EMSを効果的に活用する方法
EMSが特に有効なケース
高齢者・サルコペニア予防
関節への負担が少ないため、高齢者の筋力維持・サルコペニア予防に最適です。転倒リスクを減らし、自立した生活を維持できます。
リハビリテーション
怪我や手術後の筋萎縮を防ぎ、回復を促進します。自力での運動が困難な時期でも筋肉を刺激できます。
特定部位の集中強化
通常のトレーニングで鍛えにくいインナーマッスルや深層筋を効果的に刺激できます。
時間効率の追求
多忙でジムに通えない方が、自宅で効率的に筋肉を刺激する手段として有効です。
効果を最大化する使用法
適切な強度設定
週3回以上、1回あたり20-30分を目安に実施。刺激は個人が耐えられる最大強度で行うことが効果的です。
自発的トレーニングとの併用
通常の筋トレにEMSを上乗せすることで、より大きな筋力向上が期待できます。例:スクワット中にEMSを使用。
継続が最重要
最低5-6週間の継続で効果が現れ始めます。短期間で諦めず、習慣化することが成功の鍵です。
専門家の指導を受ける
効果的な電極位置、強度設定、組み合わせ方は個人差が大きいため、専門トレーナーのアドバイスが重要です。
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よくある質問(FAQ)
EMSとは何ですか?
EMS(Electrical Muscle Stimulation:電気的筋肉刺激)とは、電気パルスを用いて筋肉を強制的に収縮させるトレーニング方法です。皮膚に装着した電極から電気刺激を送り、運動神経を介さずに直接筋繊維を収縮させることで、筋力増強や筋肥大を促進する技術です。
医療リハビリテーション、スポーツトレーニング、美容・フィットネス分野で幅広く活用されています。
EMSは本当に筋肥大に効果がありますか?
はい、科学的研究により効果が証明されています。2022年のSports Medicine誌に掲載されたメタアナリシスでは、EMSトレーニングは従来の筋力トレーニングとほぼ同等の筋肥大効果をもたらすことが示されました。
特に5-6週間のEMSトレーニングで約1%の筋肉量増加、10-15%の筋力向上が期待できます。ただし、自発的トレーニングと組み合わせることで、より効果的な結果が得られます。
EMSと自発的トレーニング、どちらが効果的ですか?
総合的な健康効果を考えると、自発的トレーニングがより効果的です。EMSは筋肥大・筋力向上に効果がありますが、自発的トレーニングは心血管機能、認知機能、代謝改善など全身への多面的な効果があります。
2018年のArthritis Care & Research誌の研究では、高強度筋トレと比較してEMSは半分以下の負荷で同等の筋肥大効果を示しました。
理想的にはEMSと自発的トレーニングを組み合わせることで、最大の効果が期待できます。
EMSは初心者でも使えますか?
はい、初心者でも安全に使用できます。特に運動が困難な高齢者、リハビリ中の患者、運動初心者にとって、低負荷で筋肉を鍛えられるEMSは有効な選択肢です。
ただし、適切な強度設定と使用方法が重要なため、専門トレーナーの指導の下で始めることを強くお勧めします。
どのくらいの期間で効果が出ますか?
科学的研究によると、最低5-6週間の継続で効果が現れ始めます。
推奨プロトコル:
- 週3回以上の実施
- 1回あたり20-30分
- 個人が耐えられる最大強度で実施
- 最低5-6週間の継続
短期間で諦めず、習慣化することが成功の鍵です。
参考文献
-
1.
Kevin A Happ, et al. (2022). “A Systematic Review and Meta-Analysis of the Effect on Strength of Neuromuscular Electrical Stimulation Training.” The Journal of Strength & Conditioning Research , 36(12):3527-3540.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34417404/ -
2.
Sara R Piva, et al. (2019). “Neuromuscular Electrical Stimulation Compared to Volitional Exercise Improves Muscle Structure and Function in Patients With Knee Osteoarthritis.” Arthritis Care & Research, 71(3):352–361.
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC6249117/ -
3.
Ryota Akagi, et al. (2024). “Eight-week neuromuscular electrical stimulation training produces muscle strength gains, muscle hypertrophy, and partial muscle quality improvement.” Journal of Sports Science, 2209-2228.
https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/02640414.2024.2318540 -
4.
Adams V. (2018). “Electromyostimulation to fight atrophy and to build muscle: facts and numbers.” Journal of Cachexia, Sarcopenia and Muscle, 9(4):631-634.
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC6104107/ -
5.
Blazevich, Anthony J. (2021). “Enhancing Adaptations to Neuromuscular Electrical Stimulation Training Interventions.” Exercise and Sport Sciences Reviews, 49(4):244-252.
https://journals.lww.com/acsm-essr/fulltext/2021/10000/
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