生きている間、人間は常に老化と戦っています。
皆さんもできれば老けたくはないですよね。
老化が進むことによって、お肌のみずみずしさや張りなどの美容面だけではなく、血管や内臓の健康面にも悪い影響を与えます。
この老化の原因が、体の中で起こる「酸化反応」です。
「酸化反応」とは、食べることで体内に取り入れた栄養をエネルギーに変えるため、体内の酸素と融合する化学反応です。
酸化が起こりすぎると、細胞が傷つけられ、ガンの原因になるとも言われています。
そこで注目するのが「抗酸化」です。
酸化を防ぐ事は難しいですが、「抗酸化力」とのバランスを保つことで、老化を防ぐ事ができます。
それでは、抗酸化力を高めるための方法を説明していきます。
目次
若々しさを支える鍵は抗酸化力!
若々しさや健やかさを考えるうえで、欠かすことができないキーワードが「抗酸化」と言えましょう!
身体に取り入れた酸素の一部は、活性酸素に変化します。
この活性酸素は、強い酸化力を持っていて、身体の中に存在する細菌などを退治する一方で、加齢や紫外線、ストレスなどで増えすぎてしまうと、他の細胞をも傷つけてしまいます。
それが、肌のシミやシワ、生活習慣病などの原因となってしまうと言われています。
老化につながる?活性酸素の落とし穴
若々しさを支える鍵となるのが抗酸化力と言われるように、活性酸素が老化の速度を左右する大きな要因と言えます。
皆さんはあまり気づかれないかもしれませんが、今の新しいシーズンの始まる春には、活性酸素のもとが、あなたの身のまわりにたくさんあると考えなければなりません。
仕事や生活環境の変化、激しい寒暖差、日の長さ、そして睡眠不足などなど、春のこんな要素が意外な落とし穴になってきます。
体内の活性酸素を増やしてしまう外的要因
・疲労の蓄積
・激しい気温の変化
・ストレス
・睡眠不足
・紫外線
・タバコ、紫外線など
今、こうしている瞬間にも活性酸素はつくられていると言われます。
活性酸素は、強い酸化力で体内に侵入したウイルスなどを退治する、重要な働きがあるのですが、増えすぎてしまうとどうでしょうか?
身体全体の細胞を酸化させて、老化を進めてしまう要因のひとつになります。
春の生活ではさらに、活性酸素を増やしてしまう心配があります。
春は、寒暖差が激しいのに加えて、転職、家族の新入学、引っ越し、など生活環境が変わる方が増える季節です。
こうした気候や環境の変化は、考えている以上に心身のストレスになってしまいます。
すると、これが体内の活性酸素を増やす引き金になります。
こうした変化が重なる時季こそ、休養と睡眠をしっかりととって体調を整えることが大切ですが、日が長くなり夕方でも明るいと、寄り道や残業が多くなってきます。
朝、寝たりないと感じるのは、心身の疲れが残ってしまっているサインです。
疲労の蓄積や睡眠不足も活性酸素の増加に歯車をかけてしまいますね。
そこで、この活性酸素のダメージを防ぐのが、「抗酸化物質」なんです。
若々しさを守るには、抗酸化物質を含む食べ物を上手に摂ることが大切と言われます。
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若々しさのカギとなるのは…
・食生活の工夫
緑黄色野菜、果物などでビタミンA・C
・ビタミンEの摂取
お茶でのカテキンの摂取
赤ワインでのアントシアニンの摂取
ゴマでのセサミンの摂取
・生活習慣の工夫
寒暖差を考えて、ストールや薄手のセーターを用意する
軽めの運動やぬるめのお風呂に入浴して気分転換を計る
多忙な時期だからこそ、予定をあまり入れ過ぎないように、早めの就眠で体調管理をする
外と内からの抗酸化習慣をつけて!!
抗酸化力を高めて活性酸素の増加を抑制しても、生きている以上は活性酸素による害を、完全には避けることができません。
しかし、同じ年でも若く見える人とそうでない人がいるように、老化速度には個人差があって、その差を決める要因のひとつが身体の抗酸化力です。
毎日生まれる活性酸素が増え過ぎないように生活環境を整える工夫とともに、対外から抗酸化成分を摂りいれて、体内の
抗酸化物質を含む食べ物!
抗酸化物には、ポリフェノール、カロチノイド、ビタミンC、ビタミンEなど、さまざまな種類があります。
イタリア料理の代表食材のオリーブオイルにはポリフェノールが豊富に含まれています。
また、悪玉コレステロール値を下げるオレイン酸が含まれていることも知られています。
トマトには、カロチノイドの一種、リコピンが含まれています。
ポリフェノールには、多くの種類があって、例えば、カカオポリフェノールも最近話題になっている成分です。
また、抹茶に含まれているカテキンや、アサイーやブルーベリーに含まれるアントシアニンもポリフェノールの一種です。
そしてカテキンには脂肪燃焼効果が、アントシアニンには視覚機能改善効果があるなど、抗酸化作用のほかにも、それぞれ個性があることでも知られています。
注目の抗酸化物質ポリフェノールは肌老化をストップ!
ポリフェノールと言うと、皆さんの頭に浮かび上がるのは、ワインではないでしょうか?
実は、昔から食材としても利用されるスイーツとして愛されているチョコレートには、抗酸化力物質のポリフェノールが豊富に含まれていることが最近の研究で分かりました。
ポリフェノールは、もともと植物が酸素や日光からの酸化ストレスから、自らを守るためにつくり出した抗酸化物質で、カカオには、なんと赤ワインの16倍のポリフェノールが含まれているそうです。
最近の研究では、カカオ製品を12週間食べ続けた結果として、皮膚の角層水分量の低下を防いでいることが分かりました。
つまり、チョコレートに含まれるポリフェノールには活性酸素が引き起こすトラブルを防げる効果があるのです。
そして、チョコレートの主成分であるカカオには、多くの食物繊維が含まれています。
この量は、何と、ゴボウの約3倍の量です!
しかもカカオに含まれる食物繊維リグニンは、便秘予防の効果が期待できます。
カカオプロテインという消化されにくいタンパク質が含まれていて、これがそのまま大腸まで届き便のもととなり、善玉菌の栄養にもなってくれるわけです。
結果として、腸内環境は良好となり、肌のコンディションも良好になります。
老化を遅らせる注目のビタミンE
ビタミンEは、皆さんもご存じの食品酸化防止剤として利用されるビタミンです。
この抗酸化作用は、体内でも働き、酸化による老化を遅らせ若々しさを維持する働きがあります。
特に、不飽和脂肪酸を多く摂る方は、ビタミンEを摂らなけばなりません。
ビタミンEは、野菜では、ホウレンソウ、ニンジン、アスパラガス、エンドウなどに、そして魚類では、青魚のイワシ、ニシン、サバなどに含まれます。
魚臭さに苦手という方には、梅干しや生姜の使用で生臭さが消せますよ。
このビタミンEを毎日コンスタントに摂りたい方には、白米から、玄米や胚芽米、胚芽の入ったパンに変えることで、そんなに意識せずとも必要量のビタミンEを摂れます。
まとめ
仕事のストレス、紫外線、大気汚染、薬…
毎日の生活に潜む、「酸化反応」の原因となる物質を無くすことはできませんが、「抗酸化力」を高めることで、若々しさを保つ事ができるます。
細胞を若く保つことで、病気になるリスクも減り、疲労なども軽減されます。
皆さんも、ポリフェノールを多く含むチョコレートや、ビタミンEを多く含む野菜や青魚を食べる事から、アンチエイジングを始めてみては如何でしょうか。
ストレスも老化の大きな原因ですので、たまにはのんびり好きなことをして、ストレス発散をすることも心がけましょう。
酸化力を高めておく必要があります。