【プロ直伝】トレーニング中の集中力が3倍UP!脳とエネルギーの科学的関係

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【プロ直伝】トレーニング中の集中力が3倍UP!脳とエネルギーの科学的関係 | THE FITNESS

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【プロ直伝】トレーニング中の
集中力が3倍UP!
脳とエネルギーの科学的関係

「集中力が続かない…」その原因は脳のエネルギー不足かも?
調布市のプロトレーナーが17年の経験と科学的根拠で解説

読了時間: 8分
著者: Yukkey(NABBA GPF 2025 優勝)
2025年11月20日

「集中力が続かない…」その悩み、科学で解決できます

トレーニングを始めたはいいけれど、途中で集中力が途切れてしまう…。そんな経験はありませんか?実は、この問題は単なる「気合い不足」ではありません。脳のエネルギー代謝という科学的なメカニズムが深く関わっているのです。

私は17年間、ロサンゼルスと日本でパーソナルトレーニング指導を行ってきました。その経験から断言できます。適切な栄養戦略を実践するだけで、集中力は劇的に向上します。

この記事で分かること

  • トレーニング中に集中力が途切れる科学的な理由
  • 脳のエネルギー代謝メカニズム(ATP・グルコース)
  • 集中力を3倍高める栄養戦略とタイミング
  • トレーニング前後の最適な食事プラン
  • すぐに実践できる具体的な改善方法

驚きの事実:脳とエネルギーの関係

20%

脳が消費する全身エネルギーの割合

体重の2%で20%消費

120g

脳が1日に必要とするグルコース量

約400kcal相当

30%

適切な栄養で集中力が向上する割合

研究で実証済み

脳のエネルギー代謝メカニズムを理解しよう

脳はエネルギーの大食漢

脳は体重のわずか約2%しかありませんが、全身のエネルギー消費の約20%を占めます。これは驚異的な数値です。安静時でも、脳は1日に約120gのグルコース(約400kcal)を消費しています。

トレーニング中はさらに複雑です。筋肉が大量のエネルギーを必要とするため、脳と筋肉がエネルギーの奪い合いをする状態になります。適切な栄養補給がないと、脳へのエネルギー供給が不足し、集中力が低下するのです。

ATP:脳のエネルギー通貨

ATPとは?

ATP(アデノシン三リン酸)は、細胞がエネルギーを使用する際の「通貨」のようなものです。食事から摂取した糖質や脂質は、最終的にATPに変換されて脳や筋肉で使われます。脳は特にATPを大量に必要とし、供給が途絶えると即座に機能低下が起こります。

グルコース:脳の主要燃料

脳の主要なエネルギー源はグルコース(ブドウ糖)です。脂肪酸とは異なり、グルコースは血液脳関門を容易に通過でき、脳細胞に直接エネルギーを供給できます。

血糖値が低下すると、脳は即座にエネルギー不足を感じます。これが、空腹時やトレーニング中に集中力が低下する理由です。血糖値を安定させることが、集中力維持の鍵なのです。

ポイント

脳は体重の2%で全身エネルギーの20%を消費する大食漢。主要燃料はグルコースで、血糖値の安定が集中力維持に不可欠。トレーニング中は筋肉と脳がエネルギーを奪い合うため、適切な栄養戦略が必要。

トレーニング中に集中力が途切れる5つの理由

1

血糖値の急激な低下

トレーニング前に適切な食事を摂らないと、運動開始後30〜45分で血糖値が急激に低下します。これにより脳へのグルコース供給が不足し、集中力が低下します。特に朝一番の空腹時トレーニングは要注意です。

2

脱水による認知機能の低下

体重の2%の水分を失うだけで、集中力は約20%低下します。トレーニング中は発汗により水分が失われるため、こまめな水分補給が必須です。喉が渇いたと感じた時点で、すでに軽度の脱水状態です。

3

グリコーゲン貯蔵の枯渇

筋肉と肝臓に貯蔵されているグリコーゲン(グルコースの貯蔵形態)が不足すると、脳へのエネルギー供給が滞ります。前日の食事が不適切だったり、連日の激しいトレーニングでグリコーゲンが回復していない場合に起こります。

4

電解質バランスの乱れ

ナトリウム、カリウム、マグネシウムなどの電解質は、神経伝達に不可欠です。発汗により電解質が失われると、脳の神経細胞の働きが低下し、集中力や判断力が鈍ります。特に60分以上の長時間トレーニングでは注意が必要です。

5

中枢性疲労の発生

長時間の運動により、脳内のセロトニンが増加し、「中枢性疲労」と呼ばれる状態になります。これは筋肉の疲労とは別のもので、脳が「疲れた」と感じて運動を止めようとするメカニズムです。適切な栄養補給(特に分岐鎖アミノ酸)がこれを軽減します。

重要なポイント

これら5つの要因は互いに関連しており、一つが発生すると連鎖的に他の要因も悪化します。逆に言えば、適切な栄養と水分補給戦略を実践することで、すべての問題を同時に解決できるのです。

集中力を3倍高める栄養戦略

タイミングがすべて:トレーニング前の食事

トレーニング60〜90分前(推奨)

最も効果的なタイミングです。この時間に摂取すると、トレーニング開始時に血糖値がピークを迎え、持続的にエネルギーを供給できます。

おすすめ食品:

  • バナナ1〜2本 + ギリシャヨーグルト(複合糖質+タンパク質)
  • オートミール1カップ + ベリー類 + ナッツ(持続的エネルギー供給)
  • 全粒パン + アボカド + ゆで卵(バランス型)
  • 玄米おにぎり + 鮭 + 味噌汁(日本式)

トレーニング20〜30分前

時間がない時や、朝一番のトレーニングに適しています。消化が早く、即座にエネルギーになる食品を選びましょう。

おすすめ食品:

  • バナナ1本(即効性エネルギー)
  • エネルギーバー(高糖質・低脂肪)
  • スポーツドリンク + プロテインパウダー(液体で素早く吸収)
  • 干し芋(日本の伝統的エネルギー源)

水分補給戦略:集中力維持の要

脱水は集中力の最大の敵です。以下のガイドラインを守りましょう:

トレーニング前

開始2時間前に500ml、開始直前に200〜300mlの水を飲む。カフェインを含む飲料は利尿作用があるため控えめに。

トレーニング中

15〜20分ごとに150〜200mlを飲む。60分以上のトレーニングでは、電解質を含むスポーツドリンクを選ぶ。

トレーニング中のエネルギー補給

60分を超える長時間トレーニングでは、途中でエネルギーを補給することが集中力維持に効果的です:

  • エネルギージェル:30〜45分ごとに1袋(手軽で即効性がある)
  • スポーツドリンク:糖質6〜8%濃度が理想(エネルギー+水分+電解質)
  • ドライフルーツ:レーズン、デーツなど(自然な糖質源)
  • 和菓子(羊羹など):持ち運びやすく消化が良い日本の知恵

プロのアドバイス

私のクライアントで最も成功しているのは、「トレーニング60分前にバナナ+ヨーグルト、トレーニング中15分ごとに水200ml」というシンプルな戦略を実践している方々です。複雑に考えすぎず、まずはこの基本から始めてみてください。

集中力を高めるサプリメント戦略

基本は食事からの栄養摂取ですが、科学的に効果が証明されているサプリメントを戦略的に使うことで、さらに集中力を高められます。

カフェイン:即効性の集中力ブースター

トレーニング30〜60分前に、体重1kgあたり3〜6mgのカフェインを摂取すると、集中力と運動パフォーマンスが向上します。コーヒー1〜2杯(200〜400ml)が目安です。

注意:午後以降の摂取は睡眠に影響する可能性があります。また、カフェイン感受性には個人差があるため、少量から試してください。

クレアチン:脳のエネルギー代謝をサポート

クレアチンは筋肉だけでなく、脳のATP再合成も促進します。1日3〜5gの継続的な摂取が、長期的な集中力向上につながります。

摂取タイミング:トレーニング後が吸収率が高いですが、毎日同じ時間に摂取すれば効果に大きな差はありません。

オメガ3脂肪酸(EPA・DHA):脳細胞の健康維持

脳の約60%は脂質で構成されており、特にDHAは脳細胞膜の重要な構成要素です。1日1000〜2000mgの摂取が推奨されます。魚を週3回以上食べない方はサプリメントがおすすめです。

ビタミンB群:エネルギー代謝の補酵素

特にB1、B6、B12は、糖質をエネルギーに変換する過程で不可欠です。ビタミンB群コンプレックスとして摂取するのが効率的です。

BCAA(分岐鎖アミノ酸):中枢性疲労の軽減

ロイシン、イソロイシン、バリンは、中枢性疲労を引き起こすセロトニンの脳内増加を抑制します。トレーニング中に摂取すると、長時間の集中力維持に効果的です。

サプリメントの優先順位

初心者の方は、まず①食事の改善 ②カフェイン(コーヒー) ③クレアチンの順に取り組むことをおすすめします。サプリメントはあくまで「補助」であり、基本は食事です。

今日から実践!集中力3倍UPアクションプラン

理論を理解したら、次は実践です。以下のステップを1つずつ取り入れていきましょう。

STEP 1:まずは水分補給から(最も簡単で効果大)

  • トレーニング2時間前に水500ml
  • トレーニング直前に水200ml
  • トレーニング中は15分ごとに水150〜200ml
  • クリアボトルで残量を可視化

STEP 2:トレーニング前の食事タイミング最適化

  • 60〜90分前:バナナ1本+ヨーグルト or オートミール
  • 20〜30分前(時間がない時):バナナ1本 or エネルギーバー
  • 前日の夕食で複合糖質(玄米、オートミールなど)をしっかり摂取

STEP 3:血糖値を安定させる食習慣

  • 白米より玄米、白パンより全粒パンを選ぶ
  • 糖質だけでなく、タンパク質と一緒に摂る(血糖値の急上昇を防ぐ)
  • 1日3食を規則正しく、欠食しない
  • 間食にはナッツ類やギリシャヨーグルトを選ぶ

STEP 4:長時間トレーニング時のエネルギー補給

  • 60分以上のトレーニングでは、途中でエネルギー補給
  • 30〜45分ごとにスポーツドリンク or エネルギージェル
  • 自分に合う補給食を事前にテストしておく

STEP 5:回復栄養で次のトレーニングに備える

  • トレーニング後30分以内にタンパク質20〜30g+糖質30〜50g
  • プロテインシェイク+バナナが手軽で効果的
  • 夕食で複合糖質とタンパク質をバランスよく摂取
  • 睡眠7〜8時間で脳と体を完全回復

継続のコツ

すべてを一度に始めようとすると挫折します。まずはSTEP 1の水分補給から1週間実践し、習慣化したら次のステップへ進みましょう。小さな改善の積み重ねが、大きな変化を生みます。

よくある質問(FAQ)

トレーニング中に集中力が続かないのはなぜですか?

主な原因は脳のエネルギー不足です。脳は体重の約2%しかありませんが、全身のエネルギーの約20%を消費します。トレーニング中は筋肉と脳が同時にエネルギーを必要とするため、適切な栄養補給がないと脳へのグルコース供給が不足し、集中力が低下します。

また、脱水(体重の2%の水分喪失で集中力20%低下)、グリコーゲン貯蔵の枯渇、電解質バランスの乱れ、中枢性疲労なども集中力低下の原因となります。

トレーニング前に何を食べれば集中力が上がりますか?

トレーニング60〜90分前に、バナナやオートミール、全粒穀物など、ゆっくり消化される複合糖質を摂取するのが効果的です。これにより血糖値が安定し、トレーニング中も持続的にエネルギーを供給できます。

具体的には、「バナナ1〜2本+ギリシャヨーグルト」「オートミール1カップ+ベリー類+ナッツ」「全粒パン+アボカド+ゆで卵」などがおすすめです。少量のタンパク質を一緒に摂ると、さらに血糖値が安定します。

トレーニング中に集中力が切れたらどうすればいいですか?

即効性のある対策として、スポーツドリンクやバナナなどの速やかに吸収される糖質を少量摂取しましょう。これにより10〜15分で血糖値が回復し、集中力が戻ります。

また、水分補給も重要です。体重の2%の水分を失うだけで集中力が著しく低下します。30分ごとにコップ1杯程度(150〜200ml)の水を飲むことを心がけてください。喉が渇いたと感じた時点で、すでに軽度の脱水状態です。

朝一番のトレーニングでも集中力を保つにはどうすればいいですか?

朝一番は血糖値が低い状態です。トレーニングの20〜30分前にバナナやエネルギーバーなど、消化が早い糖質を摂取しましょう。これにより血糖値が速やかに上昇し、トレーニング開始時に脳へ十分なエネルギーが供給されます。

また、前日の夕食で複合糖質(玄米、オートミールなど)をしっかり摂ることで、肝臓のグリコーゲン貯蔵を確保することも重要です。朝の空腹時でも、肝臓グリコーゲンから血糖が供給されるため、ある程度の集中力を維持できます。

集中力を高めるサプリメントはありますか?

科学的に効果が認められているのは以下のサプリメントです:

  • カフェイン(コーヒー1〜2杯分):トレーニング30〜60分前に摂取すると集中力と運動パフォーマンスが向上
  • クレアチン(1日3〜5g):脳のエネルギー代謝(ATP再合成)をサポート
  • オメガ3脂肪酸(1日1000〜2000mg):脳細胞膜の健康維持
  • ビタミンB群:エネルギー代謝に必須の補酵素
  • BCAA:中枢性疲労の軽減、長時間の集中力維持

ただし、基本は食事からの栄養摂取が最も重要です。まず食事を改善し、それでも不足する場合にサプリメントを検討しましょう。

どのくらいの期間で効果を実感できますか?

水分補給と適切な食事タイミングの効果は、実践した当日から実感できます。多くのクライアントが「初回から集中力が違う!」と驚かれます。

ただし、体質やトレーニング習慣によって効果の出方には個人差があります。1週間継続すれば、ほとんどの方が明確な変化を感じられるでしょう。さらに1ヶ月継続すると、集中力の向上だけでなく、トレーニング効果の向上も実感できるはずです。

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参考文献

  1. Benton, D., & Parker, P. Y. (1998). “Breakfast, blood glucose, and cognition.” American Journal of Clinical Nutrition, 67(4), 772S-778S.
    https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/9537627/
  2. Gómez-Pinilla, F. (2008). “Brain foods: the effects of nutrients on brain function.” Nature Reviews Neuroscience, 9(7), 568-578.
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  3. Adan A. (2012). “Cognitive performance and dehydration.” Journal of the American College of Nutrition 31(2):71-8.
    https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22855911/
  4. Newsholme, E. A., & Blomstrand, E. (2006). “Branched-chain amino acids and central fatigue.” Journal of Nutrition, 136(1), 274S-276S.
    https://academic.oup.com/jn/article/136/1/274S/4664070
  5. Rae, C., et al. (2003). “Oral creatine monohydrate supplementation improves brain performance.” Proceedings of the Royal Society B: Biological Sciences, 270(1529), 2147-2150.
    https://royalsocietypublishing.org/doi/10.1098/rspb.2003.2492

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