「食事の量は変えていないのに、気づいたら体重が3kg増えていた。」「20代のときと同じ運動をしているのに、全然落ちない。」「更年期に入ってから、急に体型が変わり始めた。」

そう感じているなら、それはあなたの意志が弱いのでも、努力が足りないのでもありません。40代の体では、ホルモン・代謝・体の仕組みそのものが変わっているからです。
QUICK ANSWER|40代女性が急に太る一番の原因は何?

最大の原因はエストロゲンの低下。40代以降にエストロゲンが減少すると①脂肪の蓄積部位が皮下脂肪から内臓脂肪にシフト②基礎代謝が年10〜15kcal低下③筋肉量が年0.5〜1%減少、という3つの変化が同時に起きます。カロリー制限や運動量を増やすだけでは対応しきれない理由がここにあります。対策の基本は「筋トレ+タンパク質確保+睡眠の質改善」の3軸です。

01 THREE BIG CHANGES40代女性の体に起きる「3つの大きな変化」——なぜ急に太り始めるのか

エストロゲン低下・基礎代謝低下・筋肉量減少が同時に起きるメカニズム

40代に入ると卵巣機能が低下しエストロゲンの分泌量が急減します。エストロゲンは①脂肪の蓄積場所を皮下脂肪(お尻・太もも)に向けるホルモンとして機能しており、これが減ると内臓脂肪(腹部)に蓄積しやすくなります(Mauvais-Jarvis et al., 2013 / PMID:23460719)。②筋肉量が年0.5〜1%のペースで減少し始め、筋肉1kgあたり約13kcalの基礎代謝低下が起きます。③睡眠の質も低下しやすく成長ホルモン・レプチン(食欲抑制)の分泌が落ちます。これら3つが「急に太り始めた」という実感の正体です。

➡ 「まず自分の体に何が起きているかを理解するだけで、次の行動の質が変わります。原因を知ってから対策を選ぶのが最短ルートです」

20代・30代のダイエットが40代に通用しない理由

カロリー制限単独では筋肉と脂肪を同時に落とす「筋肉喪失ダイエット」になりやすく、40代では減量後に基礎代謝がさらに低下しリバウンドしやすい体になる悪循環が起きます。研究では筋トレ併用群の方がカロリー制限単独より同じ体重減少でも体脂肪率の低下が大きく筋肉量の維持率が高いことが示されています。

➡ 「40代の体に必要なのは『量を増やす』ではなく『アプローチを変える』こと。以下の8原因を読んでから対策を選びましょう」
40代のダイエットを何から始めるか

02 CAUSE ①②③【原因①②③】エストロゲン低下が引き起こす3つの異変

原因①|内臓脂肪シフト——皮下脂肪から内臓脂肪へ蓄積場所が変わる

エストロゲンは脂肪をお尻・太もも・胸の皮下脂肪として蓄積させる「方向付けホルモン」として機能しています。低下するとこの制御が外れ内臓脂肪(腹部)に蓄積しやすくなります。内臓脂肪はインスリン抵抗性・高血圧・脂質異常症のリスクと直結します(Mauvais-Jarvis et al., 2013)。「お腹周りだけ太った」という体型変化はこのメカニズムが原因です。

太る原因との接続:内臓脂肪はインスリン抵抗性を高めるため、同じカロリーを摂っても脂肪として蓄積されやすくなるという悪循環を生みます。

➡ 「体重より先にウエスト周囲径(へそ周り90cm以上が内臓脂肪蓄積の目安)を測ることで自分の状態を把握できます」
原因②|食欲調節ホルモンの乱れ——「食べすぎていないのに太る」の正体

エストロゲンはレプチン(満腹ホルモン)の受容体感受性を維持する働きを持ちます。低下すると脳がレプチン信号を受け取りにくくなり「満腹なのに食べ続ける」「空腹でなくても食欲が出る」という状態になりやすい。さらに更年期に伴うコルチゾール上昇が食欲増進・脂肪蓄積を後押しし、血糖値の乱高下(血糖スパイク)が起きやすくなることで「食後すぐにまた食べたくなる」という悪循環も生じます。「食べていないのに太る」は意志の問題ではなくホルモンが食欲コントロールを狂わせているためです。

➡ 「食欲が抑えられない日は意志力の問題ではなくホルモンの問題と理解する。H2⑥の対策②で血糖値の安定化から始めましょう」
原因③|骨密度低下と体組成の変化——「体が重い」「締まりがない」の正体

エストロゲンはオステオカルシンを活性化しカルシウムを骨に定着させる役割を持ちます。低下すると骨密度が低下し始め、骨周辺の「緩み」が「体の締まりのなさ・重さ」という感覚につながります。

太る原因との直接接続:骨密度低下により骨格筋の付着強度が下がり筋肉の発揮力が落ちる→日常動作の消費カロリーが低下する→NEATが落ちて総消費カロリーが減る、というルートで体重増加に波及します。

➡ 「ビタミンK・D・カルシウムの食事での確保+筋トレによる骨への機械的刺激の2軸で対応。体の締まりと骨密度は同時に改善できます」

03 CAUSE ④⑤【原因④⑤】基礎代謝低下の2大メカニズム

原因④|筋肉量の減少(サルコペニア前段階)——消費カロリーが静かに落ちていく

筋肉量は30代後半から年0.5〜1%のペースで減少し始め40代で加速します。筋肉は安静時にも1kgあたり約13kcalを消費する代謝組織であるため、筋肉が減るほど基礎代謝が下がります。1年で筋肉1kg減少→年間約4,700kcalの消費減→体重換算で約0.7kgの増加要因になる計算。「特に何も変えていないのに毎年少しずつ太る」の正体がこれです(Morton et al., 2018 / PMID:28698222)。

➡ 「週2〜3回の筋トレ+体重×1.5g/日のタンパク質摂取が筋肉量維持の最低ライン。H2⑥対策④で種目と食事量を確認してください」
原因⑤|甲状腺機能の変化——代謝全体の「ボリューム」が下がる

甲状腺ホルモンは全身の代謝速度を調整する「ボリュームツマミ」として機能しています。更年期前後に甲状腺機能が低下傾向になる女性は少なくなく、安静時代謝が5〜15%低下するとも言われており、1日あたり約70〜200kcalの消費減に相当します。「食事も運動も変えていないのに体重が増え続ける・疲れやすい・寒がりになった」という症状が重なる場合は甲状腺機能の低下が背景にある可能性があります。

免責:本記事は医療診断を目的としていません。気になる症状がある場合は医療機関での検査を受けてください。
➡ 「まず亜鉛・セレン・鉄分を食事で確保しつつ、症状が強い場合は内科・婦人科での検査を検討してください」

原因・対策を個別に整理します

自分がどの原因に当てはまるかを初回カウンセリングで一緒に整理します。

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04 CAUSE ⑥⑦⑧【原因⑥⑦⑧】太りやすさを加速させる生活習慣3選

原因⑥|睡眠の質の低下——成長ホルモンとレプチンの分泌が崩れる

更年期のホットフラッシュ・寝汗・中途覚醒は睡眠の質を直撃します。睡眠中に分泌される成長ホルモンは脂肪分解・筋肉合成を促進しますが、睡眠が浅いと分泌量が激減します。さらに睡眠不足はレプチン(満腹ホルモン)を減少させグレリン(空腹ホルモン)を増加させるため翌日の食欲が制御しにくくなります(Capers et al., 2015 / PMID:26098388)。

➡ 「今夜からスマホを就寝1時間前に置く。これだけで睡眠の質改善の第一歩になります」
睡眠とホルモン・脂肪燃焼の仕組み
原因⑦|慢性的なストレスとコルチゾールの過剰分泌

コルチゾールは①脂肪細胞のリパーゼを抑制し内臓脂肪の蓄積を促進、②血糖値を上昇させインスリンの追加分泌を引き起こし脂肪合成を促進、③筋タンパク質の分解(カタボリック)を加速、という3経路で体重増加に直結します。「ストレスで太る」は感覚的なものではなくホルモンレベルで起きている生理反応です。

➡ 「ストレスが高い時期は激しい運動より中強度のウォーキングがコルチゾール正常化に効果的です。H2⑥対策⑦で強度設計を確認してください」
ストレスとコルチゾール・内臓脂肪の関係
原因⑧|座位時間の増加とNEATの低下

NEAT(Non-Exercise Activity Thermogenesis:非運動性熱産生)とは日常の立つ・歩く・家事などの活動による消費カロリーのこと。1日の総消費カロリーの15〜50%を占める最大の「ダイエット変数」でありながら、デスクワーク・テレワークの増加・更年期の倦怠感によりNEATは急速に低下します。週3回ジムに行っても残り167時間の座位時間が多ければ消費カロリーの底上げになりません。

➡ 「1時間ごとにアラームをセットして立つ習慣から始める。これが最もハードルが低く総消費カロリーへのインパクトが大きい最初の1手です」

05 NEW APPROACH40代女性のダイエットが20代・30代と根本的に違う理由——アプローチの転換

カロリー制限だけでは40代に効かない科学的根拠

カロリー制限単独では筋肉と脂肪を同時に落とす「筋肉喪失ダイエット」になりやすい。40代ではこの筋肉喪失が特に深刻で、減量後に基礎代謝がさらに低下しリバウンドしやすい体になる悪循環が起きます。筋トレ併用群の方がカロリー制限単独より同じ体重減少でも体脂肪率の低下が大きく筋肉量の維持率が高いことが研究で示されています。

➡ 「食べる量を減らすより、何を食べるかと筋肉量を守ることを優先する。まずタンパク質摂取量を増やすことから始めましょう」

20代と同じ運動量でも効果が出にくい理由

筋肉の回復速度が低下しているため20代と同じ頻度・強度でトレーニングすると疲労が抜けにくく継続が困難になります。またエストロゲン低下により筋肉合成シグナル(mTOR経路)の感受性が低下し、同じ刺激でも筋肥大反応が起きにくくなっています。40代では「量より質・回復を含めた設計」が重要です。

➡ 「週2回のしっかりした筋トレ+週3〜5回のウォーキングが40代女性に最も結果が出やすい組み合わせです。毎日追い込む必要はありません」

40代女性に必要な「3つのアプローチ」の方向性

筋トレで筋肉量を守り基礎代謝を維持
タンパク質を優先した食事設計で筋肉合成を促進しながら満腹感を確保
睡眠・ストレス管理でホルモンバランスを整える

どれか1つだけでは効果が限定的で、組み合わせることで相乗効果が生まれます。
➡ 「全部一気にやる必要はありません。H2⑦の優先順位マップで自分に一番当てはまる1手を選んでから始めましょう」

06 SOLUTIONS原因別・今日からできる対策8選——40代女性が最短で変わるための実践ガイド

対策①:内臓脂肪シフトへの対処——筋トレ+大豆イソフラボン+ビタミンD

エストロゲン低下そのものは医療(HRT)の領域ですが、食事とトレーニングで内臓脂肪蓄積の抑制は可能です。大豆イソフラボン(納豆・豆腐・豆乳)は植物性エストロゲンとして弱いエストロゲン様作用を持ち、ビタミンDは筋肉の質と骨密度維持に直結します。

体重1日タンパク質目標大豆食品目安ビタミンD食材
50kg75〜90g豆腐150g or 豆乳200ml鮭1切れ(約650IU)
55kg83〜99g納豆1パック+豆腐100gしらす大さじ2
60kg90〜108g豆乳200ml+納豆1パックサバ1切れ(約640IU)
65kg98〜117g豆腐200g+豆乳200ml卵2個+鮭小1切れ
➡ 「まず朝食に豆乳or豆腐を1品加えるだけ。週2回の筋トレを始める前の食事の土台を作ることが先決です」
PFCバランスの整え方はこちら

対策②:食欲調節ホルモンの乱れへの対処——血糖値の安定化と食事タイミング設計

食欲コントロールの乱れにはレプチン感受性の回復と血糖スパイクの抑制の2軸で対処します。血糖スパイクを抑えるには食べる順番(食物繊維→タンパク質→炭水化物)と食事間隔(4〜5時間を目安)が有効です。

時間帯食事内容血糖値への効果
朝食(7〜8時)タンパク質+食物繊維+少量炭水化物朝の血糖スパイクを防ぎ午前中の食欲を安定
昼食(12〜13時)バランス食・野菜から食べ始める午後の眠気・間食衝動を抑制
補食(15〜16時・必要時)ナッツ一掴み or 小さな豆乳夕食前の過食を防ぐ血糖値の底上げ
夕食(19〜20時)タンパク質多め・炭水化物は少なめ就寝中の成長ホルモン分泌を妨げない
就寝3時間前以降食事なし消化器刺激を最小化・睡眠の質を守る
➡ 「まず夕食を就寝3時間前までに終わらせることだけ今週試す。これだけで睡眠の質と翌朝の食欲が変わるケースが現場では多いです」

対策③:骨密度と体組成の維持——ビタミンK・D・カルシウムの食事設計

ビタミンKはオステオカルシンを活性化しカルシウムを骨に定着させるために必須です。カルシウムを摂るだけでは骨に取り込まれにくくビタミンDとKの同時確保が必要です。納豆(ビタミンK)+鮭(ビタミンD)+小松菜(カルシウム)を夕食に組み合わせるのが現場でよく提案するパターンです。

➡ 「週3回、夕食に納豆1パック+緑黄色野菜を追加するだけで骨密度維持の食事土台ができます」

対策④:筋肉量の減少を止める——週2回の筋トレ入門(40代女性向け4種目)

筋トレは週2〜3回・1回30〜40分が40代女性の入口として最適です。以下の4種目は自宅でも実施可能で臀筋・大腿四頭筋・体幹という大筋群を効率よく鍛えられます。

種目回数×セット鍛える部位やり方のポイント効いているかの確認
スクワット10〜12回×2〜3セット太もも・臀筋膝を爪先より前に出さない・お尻を後ろに引く太もも前面と臀筋に張り感があればOK
ヒップリフト12〜15回×2〜3セット臀筋・ハムスト腰を反らせすぎない・臀筋で押し上げる意識臀筋の収縮感・下背部に痛みがないか確認
壁プッシュアップ10〜12回×2セット胸・上腕肘を90度・体を一直線に保つ胸の筋肉に張り感・肩に痛みがないか確認
バードドッグ左右各10回×2セット体幹・脊柱起立筋腰が落ちないよう・動作はゆっくり腹部の緊張感・腰への負担がないか確認
継続効果の目安:「週2回この4種目を4週間続けると筋肉の張り感・疲れにくさの変化を感じ始めます。8週目に体型の変化が写真で確認できるケースが現場では多い。LA時代からこの4種目の組み合わせは更年期前後の女性クライアントに最初の8週間として提案してきました」
➡ 「今日はまずスクワット10回だけやってみる。できた感覚を作ることが継続の起点になります」
40代女性の更年期と筋トレの始め方 お尻の形別ヒップアップ処方箋

対策⑤:甲状腺サポートの食事——亜鉛・セレン・鉄分を意識的に摂る

甲状腺機能を下支えする微量栄養素として亜鉛(牡蠣・牛肉・ナッツ)・セレン(ブラジルナッツ・魚介類・鶏卵)・鉄分(赤身肉・ほうれん草・小松菜)を食事で確保します。ヨードの過剰摂取(昆布の大量摂取)は甲状腺機能低下を招くことがあるため注意が必要です。

甲状腺疾患の診断・治療は医療機関で受けてください。
➡ 「週3回、牡蠣・鶏卵・ほうれん草のどれかを夕食に追加するだけで微量栄養素の底上げができます」

対策⑥:睡眠の質を上げる——就寝前ルーティンの設計

睡眠の質改善は「特別なことをする」より「妨害要因を取り除く」ことが先決です。就寝1〜2時間前のスマホ・ブルーライトカット、室温18〜22℃、マグネシウム摂取(ナッツ・バナナ・豆腐)、軽いストレッチ(副交感神経優位化)の4点セットが現場で効果の出やすい組み合わせです。

就寝前の時間行動睡眠への作用
2時間前夕食終了・入浴(38〜40℃・15分)深部体温を下げて入眠を促進
1時間前スマホ・PC終了・照明を暗くするメラトニン分泌を妨げない
30分前マグネシウム食材 or ハーブティー・軽いストレッチ5分神経系をリラックスモードへ
就寝時室温18〜22℃・遮光深睡眠の維持
➡ 「まず就寝1時間前のスマホオフだけ今夜から始める。2週目に入浴タイミングを加えましょう」

対策⑦:コルチゾールを下げる運動——強度・時間・実感値の設計

コルチゾールを下げるのに最も効果的な運動は中強度の有酸素運動です。自分の適切な運動強度は以下の実感値で判断してください。

「話しかけられたら返事ができる」→適切な中強度
「軽く汗ばむが呼吸が苦しくない」→適切な中強度
❌ 「会話できないほど息が上がる」→高強度すぎ(コルチゾール上昇リスク)
❌ 「全く汗をかかない・体が温まらない」→低強度すぎ(効果が限定的)

ボルグスケールでは11〜13(「楽である」〜「ややきつい」)が目安。スマートウォッチがある場合は心拍数110〜130bpm(40代の目安)を参照。
継続効果の目安:「週3〜4回・20〜30分の早歩きを2週間続けると、ストレス感・夜の眠りの深さに変化を感じ始めるケースが多い」
➡ 「まず今週、近所を20分だけ早歩きする日を3日設定する。カレンダーに書き込んだ日だけ実行すればOKです」

対策⑧:NEATを増やす生活設計——「ついで活動」で消費カロリーを底上げ

現場でよく使う具体的な方法として①1時間ごとに立って2〜3分歩く(アラームを設定)、②買い物は1駅分歩く・遠い駐車場に停める、③家事(掃除機・洗濯物干し)の動作を大きくして消費カロリーを増やす、④電話中は立って歩きながら話す。これらを組み合わせると1日の歩数が2,000〜3,000歩増加し消費カロリーとして約80〜120kcalの底上げになる計算です。

➡ 「今日から1時間ごとにアラームをセットして立つだけ始める。週1回のジムより毎日の『ついで活動』の積み重ねの方が総消費カロリーへの貢献が大きいです」

07 PRIORITY MAP8原因×対策の優先順位マップ——「自分に合った最初の1手」を決める

1つの悩みに当てはまる場合の優先対策早見表

最も当てはまる悩み最優先の原因今週始める対策
お腹周りだけ急に太った原因①内臓脂肪シフト週2回スクワット+朝食に豆乳を追加
食べていないのに太る・すぐ食欲が出る原因②食欲ホルモン乱れ夕食を就寝3時間前までに終わらせる
体の締まりがなくなった原因③骨密度・体組成変化週3回夕食に納豆+緑黄色野菜を追加
少し動いただけで疲れる・体重が毎年増える原因④筋肉量減少週2回の自重筋トレ4種目スタート
疲れやすい・寒がりになった・代謝が落ちた原因⑤甲状腺変化亜鉛・セレン食材を夕食に追加・気になれば受診
眠れない・夜中に目が覚める原因⑥睡眠低下就寝1時間前スマホオフ+入浴タイミング調整
ストレスで食べすぎる・お腹に脂肪がつく原因⑦コルチゾール過剰週3日・20分の早歩き(話せるペース)
運動しているのに痩せない原因⑧NEAT低下1時間ごとに立つアラームを今日設定

複数の悩みが重なる場合の優先順位ルール

ステップ1:「睡眠」が崩れているか確認する

睡眠の質が低下している場合は対策⑥を最優先にする。理由は睡眠の質改善がレプチン・成長ホルモン・コルチゾールの3つを同時に改善するため、他の対策の効果を引き上げる「土台」になるから(Capers et al., 2015)。

ステップ2:「食欲コントロール」が乱れているか確認する

食欲が制御しにくい・食後すぐ空腹になるという場合は対策②(血糖値安定)を次の優先項目にする。食欲が安定すると全体の食事設計が機能しやすくなる。

ステップ3:上記2つが安定したら「筋トレ」を追加する

睡眠と食欲が安定した状態で週2回の筋トレ(対策④)を始めると、回復力が高い状態でトレーニングに臨めるため継続しやすく効果も出やすい。

複数悩み重複パターン別の推奨スタート

重なっている悩みの組み合わせ最初の1週間2週目以降
眠れない+食欲が止まらない対策⑥(就寝1時間前スマホオフ)対策②(夕食タイミング調整)を追加
お腹が太った+ストレスが多い対策⑦(20分早歩き週3日)対策①(豆乳・豆腐を朝食に追加)を追加
疲れやすい+体重が毎年増える対策⑥(睡眠の土台)→対策④(週2回筋トレ)対策①(タンパク質・大豆食品)を追加
全部当てはまる対策⑥(睡眠)だけを1週間徹底する睡眠が安定したら対策②→対策④の順で追加
➡ 「複数当てはまる場合でも最初の1週間は1つだけ。全部同時に始めると全部続かなくなります。睡眠から始めることが最も多くの問題を同時に解決する近道です」
50代女性の更年期体重増加への対処法

08 THE FITNESSTHE FITNESSでの指導について

NESTA-PFT/SFT資格とロサンゼルスでの18年指導経験をもとに、40代女性の原因別の対策設計・筋トレプログラム・食事設計を個別にご提案しています。「自分がどの原因に当てはまるか整理したい」という段階からご相談ください。

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よくある質問

40代から体重を落とすのは若いころより時間がかかりますか?
かかります。ただし「時間がかかる」のではなく「アプローチが違う」と理解する方が正確です。40代では筋肉量の維持を優先した設計にすると、体重の落ち方はゆっくりでも体脂肪率と体型の変化が20代の方法より大きく出るケースが現場では多い。目安として「3ヶ月で体重−2〜3kg・体脂肪率−2〜3%」が無理のない現実的なペースです。
更年期症状が強くて運動できない日が多い。どうすればいい?
「できない日は完全に休む」より「最小行動を設定する」方が継続率が上がります。ホットフラッシュ・倦怠感が強い日は10分の散歩・ストレッチのみにする「最小プロトコル」を先に決めておきましょう。更年期症状が日常生活に支障をきたす場合は婦人科でのHRTを含めた相談を推奨します。本記事の対策と医療サポートは併用できます。(免責:医療上の判断は医師に相談を)
大豆イソフラボンは乳がんリスクを高めますか?
日本人の通常の食事量(1日50〜75mg程度)では乳がんリスクを高めるエビデンスはなく、むしろリスクを下げる可能性を示す研究もあります(日本癌学会・国立がん研究センターの見解)。ただし乳がんの既往がある方・治療中の方はイソフラボンのサプリメント摂取について主治医に確認を。食事からの摂取は通常の範囲で問題ありません。(免責:持病がある方は必ず主治医に相談を)
筋トレで体重が増えることはありますか?
あります。筋肉は脂肪より密度が高いため筋肉量が増加すると体重は増えても体脂肪率・ウエストサイズ・見た目が改善するケースが多いです。40代女性では特に「体重は横ばいでも体型が変わる」パターンが多い。体重計の数字だけでなく、ウエスト周囲径・写真・服のフィット感で変化を確認することを推奨します。
婦人科に行くタイミングはいつですか?
①月経不順・月経量の変化が3ヶ月以上続く、②ホットフラッシュ・睡眠障害・気分の落ち込みが日常生活に支障をきたす、③体重増加が急激(3ヶ月で5kg以上)かつ食事・運動を変えても改善しない、のいずれかに当てはまる場合は婦人科受診を推奨します。更年期症状はHRTで大幅に改善できるケースが多く、運動・食事と並行して取り組む価値があります。(免責:医療上の診断・治療は医師に相談を)

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この記事は、筋トレの本場ロサンゼルスで15年の指導経験を持ち、NABBA 2025 GPF優勝・LA Championship 2位・NESTA-PFT/SFT取得のトレーナーが、調布市のパーソナルジムTHE FITNESSで執筆しています。

まとめ

「40代女性が急に太るのはホルモン・代謝・生活習慣の8つの原因が重なった結果であり、意志の問題ではない」という結論を再提示します。まず睡眠から始めて、安定したら食欲→筋トレの順で対策を追加していく段階的設計が最短ルートです。

今日からできる3アクション:

  • ① H2⑦の早見表から自分に一番当てはまる1行を選ぶ
  • ② 今夜から就寝1時間前のスマホをオフにする(複数悩みがある場合の共通の最初の1手)
  • ③ 2週間続いたら次の対策を1つだけ追加する
  • エストロゲン低下→内臓脂肪シフト・食欲乱れ・骨密度低下の3連動(Mauvais-Jarvis et al., 2013)
  • 睡眠不足→レプチン低下・グレリン上昇→食欲増加の悪循環(Capers et al., 2015)
  • 筋肉量維持のタンパク質目標:体重×1.5〜1.8g/日(Morton et al., 2018)

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参考文献・科学的根拠

  1. 1Mauvais-Jarvis F, Clegg DJ, Hevener AL. “The role of estrogens in control of energy balance and glucose homeostasis.” Endocr Rev. 2013 Jun;34(3):309-38. エストロゲンのエネルギーバランス・脂肪分布・グルコース代謝制御の包括的レビュー。エストロゲン欠乏が内臓脂肪蓄積・代謝症候群・糖尿病リスクを高めるメカニズムを詳述。H2①エストロゲン低下のメカニズム・H2②原因①②の科学的根拠として引用。 PMID:23460719
  2. 2Capers PL, Fobian AD, Kaiser KA, et al. “A systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials of the impact of sleep duration on adiposity and components of energy balance.” Obes Rev. 2015 Sep;16(9):771-82. RCTメタ分析。睡眠制限が食物摂取量増加・レプチン/グレリンへの影響を確認。H2④原因⑥「睡眠の質の低下」・H2⑦優先順位ルール「睡眠を最優先」の科学的根拠として引用。 PMID:26098388
  3. 3Morton RW, Murphy KT, McKellar SR, et al. “A systematic review, meta-analysis and meta-regression of the effect of protein supplementation on resistance training-induced gains in muscle mass and strength in healthy adults.” Br J Sports Med. 2018 Mar;52(6):376-384. 49件のRCT・メタ分析。体重×1.62g/kgが筋タンパク質合成の上限。H2⑥対策①「体重別タンパク質目標量」・対策④「筋肉量維持のタンパク質設計」の科学的根拠として引用。 PMID:28698222