懸垂とラットプルダウン、どちらを選ぶべき?

「背中を鍛えたいけど、懸垂とラットプルダウン、どっちをやればいいの?」この疑問は、筋トレ初心者から上級者まで多くの方が抱える悩みです。

調布のパーソナルジムTHE FITNESSで17年間、指導してきた経験から言えるのは、どちらか一方が優れているわけではなく、目的と筋力レベルに応じて使い分けることが重要ということです。

本記事では、NABBA GPF 2025優勝、LA Championships 2位の実績を持つトレーナーが、懸垂とラットプルダウンの違いを科学的根拠に基づいて徹底解説します。あなたの目標達成に最適な選択ができるよう、初心者でも理解できる表現でお伝えします。

懸垂とラットプルダウンの3つの決定的な違い

1. 動作の違い

  • 懸垂: 体を固定し、バーを体に引き寄せる(体が動く)
  • ラットプル: バーを固定し、体に引き寄せる(バーが動く)
  • この違いが筋肉の使われ方に大きく影響

2. 負荷の調整

  • 懸垂: 自体重が負荷(調整が難しい)
  • ラットプル: ピンで細かく重量調整が可能
  • 初心者には調整しやすいラットプルが推奨

3. 体幹の関与度

  • 懸垂: 体幹の安定性が必須(全身運動)
  • ラットプル: 背中に集中しやすい(単関節的)
  • 目的に応じて使い分けが重要

科学的データで見る効果の違い

スポーツ科学の研究によると、懸垂とラットプルダウンでは筋肉の活性化パターンに明確な違いがあることが示されています。以下の表で、主要な項目を比較してみましょう。

比較項目 懸垂 ラットプルダウン
広背筋の活性化 100%(基準) 85-90%
上腕二頭筋の関与 高い 中程度
体幹筋の活性化 非常に高い 低い
初心者の実施可能性 低い(要・基礎筋力) 高い(負荷調整可)
筋肥大効果 高い(適切な負荷時) 高い(適切な負荷時)
機能的筋力向上 非常に高い 中程度
怪我のリスク 中程度(フォーム次第) 低い

重要なポイント: 研究によると、正しいフォームで行えば、どちらも筋肥大には同等の効果があります。ただし、懸垂の方が広背筋の活性化が10-15%高く、より総合的な背中の発達が期待できます。

それぞれの種目のメリット

懸垂の5つのメリット

高い筋活性化

広背筋への刺激が最大15%高い

体幹強化

腹筋・背筋も同時に鍛えられる

機能的筋力

日常動作やスポーツに直結

場所を選ばない

公園の鉄棒でも実施可能

達成感が高い

自重を克服する充実感

ラットプルダウンの5つのメリット

負荷調整が容易

5kg単位で細かく設定可能

背中に集中

ターゲット筋を意識しやすい

安全性が高い

初心者でも怪我のリスク低

バリエーション豊富

グリップ幅・角度を変更可

進捗管理しやすい

重量で成長を数値化

あなたに最適なのはどっち?目的別の選び方

初心者の方(筋トレ歴6ヶ月未満)

推奨: ラットプルダウンから始める

初心者の方は、まずラットプルダウンで基礎的な背中の筋力を養うことをおすすめします。自分の体重の50-60%程度から始め、徐々に負荷を上げていきましょう。体重の70-80%を8-10回引けるようになったら、懸垂にチャレンジする準備が整っています。

筋肥大(筋肉を大きくする)が目的の方

推奨: 両方を組み合わせる

筋肥大には、8-12回で限界を迎える負荷設定が理想的です。ラットプルダウンで負荷を細かく調整し、懸垂を補助種目として取り入れることで、背中全体の発達が促進されます。週2-3回のトレーニングで、両方を交互に行うのが効果的です。

機能的な筋力(スポーツパフォーマンス向上)が目的の方

推奨: 懸垂をメインにする

懸垂は全身の連動性を高め、体幹の安定性も向上させるため、スポーツパフォーマンス向上には最適です。ただし、基礎筋力が不足している場合は、まずラットプルダウンで土台を作ってから懸垂に移行しましょう。

40代以上・運動不足の方

推奨: ラットプルダウンを中心に、徐々に懸垂を目指す

関節への負担を考慮し、まずはラットプルダウンで筋力をつけることが重要です。THE FITNESSでは、40-60代の方の指導実績が豊富で、個々の体力レベルに合わせた段階的なプログラムを提供しています。無理なく確実に成長できる環境が整っています。

正しいフォームのポイント

懸垂の正しいフォーム

  1. グリップ: 肩幅よりやや広め(1.2-1.5倍)に手を置く
  2. スタート: 腕を完全に伸ばし、肩甲骨を下げた状態から開始
  3. 引き上げ: 胸を張り、肘を後ろに引くイメージでバーに近づける
  4. トップ: あごがバーの高さまで来たら一旦停止(1秒)
  5. 下げる: コントロールしながらゆっくり下ろす(2-3秒かける)
  6. 呼吸: 引き上げで息を吐き、下げる時に吸う

注意: 反動を使わず、体幹を安定させることが重要です。最初はネガティブ懸垂(ジャンプして上がり、ゆっくり下りる)から始めるのもおすすめです。

ラットプルダウンの正しいフォーム

  1. 座り方: 太ももをパッドでしっかり固定し、足を床につける
  2. グリップ: 肩幅よりやや広めにバーを握る
  3. 姿勢: 胸を張り、背筋を伸ばし、軽く後ろに傾く(10-15度)
  4. 引き方: 肩甲骨を寄せながら、鎖骨のあたりまでバーを引く
  5. コントロール: 肩甲骨の動きを意識し、2秒で引いて3秒で戻す
  6. 呼吸: 引く時に息を吐き、戻す時に吸う

注意: バーを首の後ろに引くビハインドネックは肩への負担が大きいため、フロントラットプル(胸の前に引く)が推奨されます。

よくある間違いとその改善策

懸垂のよくある間違い

❌ 間違い1: 反動を使って体を振り上げる

✅ 改善策: 反動を使うと腰や肩を痛めるリスクがあります。動作をゆっくり行い、筋力だけで引き上げましょう。できない場合は補助バンドやネガティブ懸垂から始めます。

❌ 間違い2: 肩がすくんでいる

✅ 改善策: 肩甲骨を下げた状態をキープします。耳と肩の距離を保つイメージで行うと、僧帽筋上部への過度な負担を避けられます。

❌ 間違い3: 可動域が狭い(半分しか上がらない)

✅ 改善策: フルレンジ(完全に腕を伸ばして、あごがバーを超えるまで)で行うことが重要です。できない場合は負荷を下げる工夫が必要です。

ラットプルダウンのよくある間違い

❌ 間違い1: 重量が重すぎて体が浮く

✅ 改善策: 重量は正しいフォームを保てる範囲で選びます。体が浮くようなら重量を20-30%減らしましょう。質が量より重要です。

❌ 間違い2: 腕だけで引いている

✅ 改善策: 「肘を腰のポケットに入れる」イメージで引くと、背中の筋肉を意識しやすくなります。腕は道具と考え、背中で引くことを意識します。

❌ 間違い3: 後ろに倒れすぎている

✅ 改善策: 10-15度程度の傾きで十分です。過度に倒れると腰への負担が増え、背中への刺激が分散します。

レベル別トレーニングプログラム

初心者向け(0-3ヶ月): ラットプルダウンで基礎づくり

頻度: 週2回

セット数: 3-4セット × 10-12回

重量: 体重の40-60%から開始

プログラム例:

  • 1週目-2週目: 体重の40% × 12回 × 3セット
  • 3週目-4週目: 体重の50% × 10回 × 4セット
  • 5週目-8週目: 体重の60% × 10回 × 4セット
  • 9週目-12週目: 体重の70% × 8回 × 4セット

中級者向け(3-12ヶ月): 懸垂への移行期

頻度: 週2-3回

プログラム例:

  • ラットプルダウン: 体重の80% × 8回 × 3セット
  • ネガティブ懸垂: 5秒下降 × 5回 × 3セット
  • 補助付き懸垂: 5-8回 × 3セット(ゴムバンド使用)
  • 週ごとに補助を減らしていく

上級者向け(1年以上): 懸垂をメインにした背中の完成

頻度: 週3-4回

プログラム例:

  • 加重懸垂: +5-10kg × 6-8回 × 4セット
  • ワイドグリップ懸垂: 自重 × 8-10回 × 3セット
  • ラットプルダウン(補助種目): 高重量 × 6-8回 × 3セット
  • ドロップセット: 限界まで × 2セット

THE FITNESSでは、遺伝子検査の結果に基づいて、あなたに最適なトレーニングプログラムをカスタマイズします。筋繊維タイプや回復力を考慮した科学的アプローチで、最短距離で目標達成を実現します。

よくある質問(FAQ)

懸垂とラットプルダウン、初心者はどちらから始めるべき?
初心者の方は、まずラットプルダウンから始めることをおすすめします。理由は、負荷を細かく調整できるため、自分の筋力に合わせて安全にトレーニングできるからです。懸垂は自体重を支える必要があるため、筋力が不足していると正しいフォームで行えません。ラットプルダウンで基礎的な背中の筋力を養い、徐々に負荷を上げていき、体重の70-80%程度を扱えるようになったら懸垂にチャレンジするのが効果的です。
懸垂とラットプルダウンでは、どちらが背中に効きますか?
研究によると、懸垂の方がラットプルダウンよりも広背筋の活性化が約10-15%高いことが示されています。懸垂では体幹を安定させるために多くの筋肉が動員されるため、より総合的な刺激が得られます。ただし、正しいフォームで行えることが前提です。フォームが崩れた懸垂よりも、適切な負荷で正しく行うラットプルダウンの方が効果的な場合もあります。目的と筋力レベルに応じて使い分けることが重要です。
ラットプルダウンで懸垂の代わりになりますか?
ラットプルダウンは懸垂の優れた代替エクササイズですが、完全に同じではありません。両者の主な違いは、懸垂では体幹の安定性がより求められ、全身の連動性が高まる点です。筋肥大を目的とする場合、ラットプルダウンでも十分な効果が得られます。一方、機能的な筋力や体幹の強化を目指す場合は、懸垂を取り入れることが推奨されます。理想的には、両方を組み合わせてトレーニングすることで、より包括的な背中の発達が期待できます。
懸垂ができるようになるには、ラットプルダウンで何キロ引ければいい?
一般的な目安として、自分の体重の70-80%の重量をラットプルダウンで8-10回引けるようになれば、懸垂1回ができる可能性が高いです。例えば体重60kgの方なら、42-48kg程度です。ただし、懸垂では体幹の安定性も重要なため、ラットプルダウンの重量だけで判断できません。ラットプルダウンで十分な筋力をつけたら、ネガティブ懸垂(ジャンプして上がり、ゆっくり下りる)や補助付き懸垂で移行練習を行うと、スムーズに懸垂ができるようになります。
懸垂とラットプルダウン、筋肥大にはどちらが効果的?
筋肥大(筋肉を大きくする)という目的においては、両者に大きな差はありません。重要なのは、適切な負荷で筋肉に十分な刺激を与えることです。ラットプルダウンは重量を細かく調整でき、筋肉を追い込みやすいという利点があります。懸垂は自重トレーニングのため負荷の調整が難しいですが、加重ベルトを使うことで負荷を増やせます。筋肥大を最大化するには、8-12回で限界を迎える負荷設定が理想的です。その意味では、負荷調整がしやすいラットプルダウンの方が筋肥大に取り組みやすいかもしれません。
調布でパーソナルトレーニングを受けるメリットは?
調布のTHE FITNESSでは、NABBA GPF 2025優勝、LA Championships 2位の実績を持つトレーナーによる、科学的根拠に基づいたパーソナル指導が受けられます。懸垂やラットプルダウンなど、背中のトレーニングは正しいフォームが非常に重要ですが、自己流では効果が半減するだけでなく、怪我のリスクもあります。パーソナルトレーニングでは、あなたの筋力レベル、目的、体の状態に合わせた最適なプログラムを提案し、正しいフォームの習得をサポートします。遺伝子検査を活用した科学的アプローチで、確実に結果を出せる環境が整っています。

参考文献

  1. Youdas JW, et al. “Surface electromyographic activation patterns and elbow joint motion during a pull-up, chin-up, or perfect-pullup™ rotational exercise.” Journal of Strength and Conditioning Research, 2010. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21068680/
  2. Snarr R L, et al. “Electromyographical Comparison of a Traditional, Suspension Device, and Towel Pull-Up” Journal of Human Kinetics, 2017. https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC5548150/
  3. Schoenfeld BJ, et al. “Effects of Resistance Training Frequency on Measures of Muscle Hypertrophy: A Systematic Review and Meta-Analysis.” Sports Medicine, 2016. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27102172/
  4. American College of Sports Medicine. “American College of Sports Medicine position stand. Progression models in resistance training for healthy adults.” Medicine and Science in Sports and Exercise, 2009. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19204579/
  5. Medicine and Health Sciences. “Essentials of Strength Training and Conditioning.” Human Kinetics, 1997. https://www.academia.edu/93309090/Essentials_of_Strength_Training_and_Conditioning

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本記事は科学的研究に基づいた情報を提供していますが、個人の体質や健康状態により効果は異なります。
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