健康診断でHbA1cを指摘された・糖尿病予備群と診断された——「何から始めればいいか」「薬を飲まずに改善できるのか」という疑問に正面から答えます。筋トレがHbA1c改善に有効な理由と、頻度・強度・タイミングの具体的な設定方法を科学的根拠とともに解説します。

Q. HbA1cは筋トレで下がるのか。どのくらいの強度でやればいいのか。

A. 下がります。Jansson ら(BMJ Open Diabetes Res Care, 2022)が20件のRCT(n=1,172)をまとめたメタ分析では、平均0.39%の低下が示されています。そして強度は高いほど効きます。Liu ら(Int J Environ Res Public Health, 2019)の比較では、75〜100%1RMの高強度群が−0.61%、20〜75%1RMの低〜中強度群が−0.23%で、差は統計的に有意(p=0.03)でした。インスリン値が有意に下がったのも高強度群だけです。ただし初日から重い重量を持つという意味ではありません。Jansson らの分析で効いていたのは期間の長さではなく「筋力がどれだけ伸びたか」でした。週2回・連続しない日に、扱える重量が少しずつ増えていく設計にすることが要点です。HbA1c 6.5%以上または合併症がある場合は、開始前に主治医の許可を得てください。

LEVELHbA1cとは何か・自分の数値は運動で改善できるレベルか

HbA1cは過去2〜3ヶ月の平均血糖値を反映する指標です。赤血球のヘモグロビンに結合したブドウ糖の割合を示し、1〜2週間の変動に左右されないため、生活習慣の改善効果を評価するのに適しています。

区分 HbA1c値 意味
正常域 5.5%以下 問題なし
境界域(要注意) 5.6〜6.4% 生活習慣改善で正常域に戻せる可能性が高い
糖尿病診断域 6.5%以上 医師の指導と並行して取り組むことが前提
📊 運動と食事で改善が狙えるレベル:境界域(5.6〜6.4%)であれば、3〜6ヶ月の生活習慣改善で正常域に戻るケースが多いです。6.5%以上の場合は必ず医師の指導と並行することが前提であり、運動だけで薬を代替しようとすることは危険です。
🏥 医師への相談が必要なケース:HbA1c 8%以上・合併症(網膜症・腎症・末梢神経障害)がある・インスリン治療中・重篤な心疾患・高血圧がある場合は、運動プログラム開始前に必ず主治医に相談してください。

なぜ筋トレがHbA1c改善に効くのか:有酸素運動との比較

MECHANISM

筋トレによるHbA1c改善には3つのメカニズムがあります。①インスリン非依存的な糖取り込み(GLUT-4活性化):筋収縮そのものがインスリンなしに糖を筋肉に取り込む経路を活性化する。②筋肉量増加による糖の貯蔵庫拡大:筋肉はグリコーゲンの主要な貯蔵場所であり、筋肉量が増えるほど血糖を蓄えられる容量が増える。③インスリン感受性の持続時間:有酸素運動の効果持続は数時間だが、筋力トレーニングは24〜48時間持続するため、次のセッションまでの間も血糖管理に貢献する。

なお Jansson ら(2022)は副次解析として筋トレと有酸素運動を直接比較しており、HbA1cの低下幅に有意な差はありませんでした(p=0.42)。どちらが優れているかではなく、続けられるほうを選んで構わない、というのがこの比較の意味です。

ウォーキングと血糖値・心臓への健康効果——有酸素運動との比較詳細

OFTEN週何回・何ヶ月続ければHbA1cは変わるのか

RESEARCH EVIDENCE

Jansson et al.(BMJ Open Diabetes Res Care, 2022)は20件のRCT(n=1,172)を対象としたメタ分析で、筋力トレーニングにより対照群と比較して平均0.39%のHbA1c低下(95%CI -0.60〜-0.18、p<0.001)を示しました。さらに筋力の改善幅が大きいほどHbA1cの低下幅も大きいことを示しており、「頑張るほど結果が出る」ことが示唆されています(PMID:35273011)。

米国糖尿病学会(ADA)・日本糖尿病学会は週2〜3回・連続しない日程(例:月・木、または月・水・金)での筋力トレーニングを推奨しています。この根拠は筋グリコーゲンの消費と回復サイクルにあります。

❓ 「週1回ではなぜ不十分か」:筋力トレーニングによるインスリン感受性の改善効果は24〜48時間しか持続しません。週1回では空白期間(5〜6日)が長く、血糖管理効果が途切れてしまいます。週2回を最低ラインとして、筋グリコーゲンが回復しつつもインスリン感受性が高い状態が持続するよう設計することが重要です。

📅 時間軸の目安:HbA1cは過去2〜3ヶ月の平均を反映するため、今月から始めれば2〜3ヶ月後の健康診断に結果が反映されます。「3ヶ月後の数値を変える」という目標で逆算すると継続の動機が持ちやすくなります。

EFFORT強度:どのくらいの重さでHbA1cは下がるのか

Liu ら(Int J Environ Res Public Health, 2019)は24件の試験を強度別に分けて解析し、筋トレの強度とHbA1cの低下量に有意な相関があることを示しました(メタ回帰 p=0.006/PMID:30621076)。相関の向きは「強度が高いほど下がる」です。同論文は20〜75%1RMを低〜中強度、75〜100%1RMを高強度と定義しています。

高
強度
高強度(1RMの75〜100%)——HbA1c −0.61%
サブグループ解析での低下幅は−0.61%(95%CI −0.90〜−0.33)。
インスリン値が有意に下がったのもこの群だけでした(−4.60、95%CI −7.53〜−1.67)。
同論文は、75〜85%1RMの漸進的レジスタンストレーニングが高齢の糖尿病患者でも安全に実施できると報告された先行研究を挙げています。
初回から75%1RMで始めるという意味ではありません。下のカードの範囲から入り、扱える重量が増えたぶんだけ上げていきます。
低〜中
強度
低〜中強度(1RMの20〜75%)——HbA1c −0.23%
同じ解析での低下幅は−0.23%(95%CI −0.41〜−0.05)。高強度群との差は統計的に有意(p=0.03)で、効果はおよそ3分の1にとどまります。
インスリン値は有意に変わりませんでした(0.07、95%CI −3.28〜3.42)。
はじめの2〜4週間はこの範囲でフォームを固めます。感覚の目安は、自重スクワットを15〜20回行って最後の3〜4回がきつい程度。同じ重量で12〜15回を2セット余裕を持ってできるようになったら、次のセッションで5〜10%増やします(2週間ルール)。

Jansson ら(2022)の分析も同じ方向を指しています。介入期間の長さは効果を左右せず、筋力の改善幅が大きい試験ほどHbA1cの低下も大きいという関係(β=−0.99、95%CI −1.97〜−0.01)が出ていました。独立した2つのメタ分析が、期間ではなく「どれだけ強くなったか」を指しているということです。

ここで押さえておきたいのは、日本糖尿病学会・米国糖尿病学会が運動処方として推奨しているのは中強度だという点です。これは効果が小さいからではなく、合併症を持つ方を含む幅広い患者に安全に処方できる水準として設定されているためです。上の数値は「医師の許可が取れていて、段階を踏める人には上げていく余地がある」という意味であって、ガイドラインを無視してよいという意味ではありません。どこまで上げられるかは、数値と合併症の有無によって人ごとに違います。

⚠️ 強度を上げる前に確認すること:HbA1c 6.5%以上、または網膜症・腎症・神経障害・心血管疾患などの合併症がある場合は、強度を上げる前に主治医の許可を得てください。血圧の管理状況によっては、息を止める動作を伴う高重量が制限されることがあります。
📊 空腹時血糖がすぐ動かなくても異常ではありません:Liu らの解析では、血糖値そのものは15件の試験で低下傾向にとどまり(p=0.09)、強度との関連も見られませんでした。HbA1cは動いているのに空腹時血糖が変わらない、という状態は起こります。判断は2〜3ヶ月ごとのHbA1cで行ってください。
THE FITNESS|HbA1c改善・血糖管理サポートプログラム

強度設定から食事管理まで
HbA1c改善を目標とした個別プログラムを設計します

THE FITNESSでは血糖値・体組成改善を目標にした食事と筋トレの個別プログラムをご提供しています。調布市・国領駅徒歩8分・オンライン対応。

無料カウンセリングを予約する →

WHENタイミング:血糖値管理に最も効果的な運動の時間帯

食後1〜2時間が最も効果的です。食後血糖上昇のピークは食事開始から60〜90分後であり、この時間帯に運動することで血糖消費のタイミングが合い、食後高血糖を抑えやすくなります。

時間帯 血糖コントロール効果 継続しやすさ 注意点
朝(食前) △ ○ 空腹時の低血糖リスクに注意
朝(食後) ◎ △ 朝食から1〜2時間後が理想
昼(食後) ◎ △ 昼休みの時間が限られる
夜(食後) ◎ ○ 21時以降は睡眠への影響に注意
⚠️ 夜遅い運動(21時以降)のリスク:コルチゾール分泌による睡眠障害・翌朝の空腹時血糖上昇につながることがあります。なるべく20時までに終えることを目標にしてください。
⏰ 「食後に運動する時間がない人」への代替策:
・食後30分のウォーキング(10〜15分)+夜の筋トレを分割する
・昼休みに自重スクワット・ランジ3セット(5分)——食後血糖スパイクを抑える最低限の動き
・夕食後に10分のストレッチ+自重スクワット20回でも効果あり
40代のボディリコンポジション——食事タイミングと体組成改善の関係

MOVESHbA1c改善に効く種目:選び方と優先順位

大筋群(下半身・背中・胸)を優先する理由は、動員される筋肉量の差にあります。スクワット1回と上腕二頭筋カール1回では動員筋肉量に数倍の差があり、血糖消費量も比例して変わります。

EXERCISE 01 / 最優先種目
スクワット
大腿四頭筋・ハムストリングス・臀筋 / 全身筋肉量の約60〜70%を占める下半身を一度に動員
ひざをつま先の方向に向け、背中を丸めずに股関節から折り畳むように下ろす。深さは太もも床と平行を目指す。
よくあるミス①:膝が内側に入るヴァルガス → 臀筋を意識して膝を外に押し出す
よくあるミス②:かかとが浮く → 足首の柔軟性を事前に確認し、必要ならかかとに1〜2cmの板を置く
EXERCISE 02 / 推奨種目
ルーマニアンデッドリフト
ハムストリングス・臀筋・脊柱起立筋 / 下半身後面を重点的に鍛えスクワットと組み合わせて下半身全体をカバー
股関節を軸に上体を前傾させ、バーベル・ダンベルを脚に沿わせてゆっくり下ろす。
よくあるミス:腰を丸めて行う → 鏡でニュートラルスパイン(腰の自然なカーブを保った状態)を確認してから動作する
EXERCISE 03 / 推奨種目
ランジ
大腿四頭筋・臀筋・ハムストリングス / 片足ずつ鍛えることで左右差の修正とバランス能力向上も同時に得られる
前膝がつま先より前に出ないよう股関節を深く折る。上体を垂直に保ちながら下ろす。
よくあるミス:前傾しすぎた体幹 → 上体を垂直に保つ意識。難しい場合は最初はランジを浅めに行い、徐々に深くする
EXERCISE 04 / 上半身
プッシュアップ(腕立て伏せ)
大胸筋・三角筋前部・上腕三頭筋 / 上半身の複合種目・全身バランスと上半身の代謝向上
体幹を一直線に保ちながらゆっくり下ろしてゆっくり押し上げる。
よくあるミス:腰が落ちるフォーム → 体幹を一直線に保つプランクのイメージで行う。難しい場合は膝つきプッシュアップから始め、10〜15回できるようになったら通常のプッシュアップに移行する
EXERCISE 05 / 背中
ベントオーバーロウ
広背筋・菱形筋・僧帽筋 / 背中の大筋群・姿勢改善にも寄与
片手ずつのワンハンドロウが初心者には安定しやすい。脇を締め肘を後ろに引く意識で行う。
よくあるミス:肘を外に張りすぎて三角筋主導になる → 脇を締め、肘を後ろに引くイメージで動作する
EXERCISE 06 / 体幹
プランク
腹横筋・多裂筋などの体幹インナーマッスル / 他の種目のフォーム安定に不可欠
30秒×3セットから始め60秒を目標にする。肩・腰・かかとを一直線にする意識を持つ。
よくあるミス:腰が落ちる・お尻が上がりすぎる → 鏡またはスマートフォン動画で横から確認する
【根拠】この記事の分析が示しているのは、同じ重量を維持することではなく、扱える重量が少しずつ増えていくこと(筋力の伸び)がHbA1c低下と直結するという点です。自重トレーニングだけでは数週間で負荷の天井に達してしまいますが、可変式ダンベルが1組あれば、スクワット・ルーマニアンデッドリフト・ベントオーバーロウまで本記事の主要種目すべてで段階的に重量を増やしていけます。
【デメリット】固定式ダンベル単体に比べると価格は高めで、重量を大きく切り替えるときはダイヤル操作に数秒かかります。
🏋️TRAINER’S PICK — 重量を段階的に増やせる環境を作るPR
フレックスベル可変式ダンベル 20kg(2kg刻み)
Amazonで価格を見る
トレーニング強度の設定(RPEの使い方)——重量を上げるタイミングを感覚でつかむ方法 スクワットで膝が内に入る・かかとが浮く——足首の硬さのチェック方法 速筋・遅筋の違いと筋トレへの応用——HbA1c改善に有効な筋繊維の鍛え方

HOME自宅だけで完結する週2回プログラム(器具なし)

Day 1(下半身メイン)

種目 セット×レップ インターバル
スクワット 3×15〜20回 60秒
ランジ(左右各) 3×12回 60秒
グルートブリッジ 3×15回 45秒
カーフレイズ 2×20回 45秒
プランク 3×30〜60秒 45秒

Day 2(上半身・体幹メイン)

種目 セット×レップ インターバル
膝つき→通常プッシュアップ 3×10〜15回 60秒
テーブルロウ(またはタオルロウ) 3×12回 60秒
トライセプスディップス(椅子) 3×12回 60秒
リバースランジ 3×12回 60秒
デッドバグ 3×10回(左右) 45秒
🏠 自宅プログラムの限界点:漸進的過負荷の上限(自重では上限がある)・フォーム指導がない状態での怪我リスク・モチベーション維持の難しさの3点が自宅プログラムの現実的な限界です。自宅でのプログラムで土台を作ったうえで、パーソナルトレーニングに移行すると漸進的過負荷が設計しやすくなり、HbA1c改善の速度が上がります。
筋肉を落とさないトレーニングの考え方——自宅からジムへの移行プログラム 40代からの食事とダイエットの考え方——血糖値管理と食事の優先順位

FOOD食事との組み合わせ:筋トレの効果を引き出す食事の組み立て方

運動だけで数値を動かそうとすると、途中で頭打ちになりやすいところです。食事の組み立てを同時に変えられるかどうかで、3か月後の数値の動き方は変わります。

食事の基本方針

🍽 糖質は「量を減らす」より「質を変える」:白米→玄米・雑穀米への切り替えが基本。1食の糖質量の目安は茶碗1〜1.5杯(ご飯約150〜200g)程度。極端な糖質カットは筋肉量の減少を促進するため推奨しません。

💪 タンパク質の目安:体重×1.2〜1.6g/日(体重60kgなら72〜96g/日)。鶏むね肉100g→約23g、卵1個→約6g、豆腐150g→約10gが目安。
【根拠】「糖質は量を減らすより質を変える」という方針を毎食徹底するのは、外食や会食が多い方には簡単ではありません。水溶性食物繊維を飲み物や汁物に溶かして追加する方法なら、食事の内容そのものを変えずに続けられます。
【デメリット】腸内環境が変化する過程で、飲み始めの数日はお腹が張ることがあります。少量から試し、服薬中の方は主治医にご確認ください。
🌾TRAINER’S PICK — 食事内容を変えずに食物繊維量を足すPR
水溶性食物繊維(イヌリン)
【機能性表示食品】高純度・水溶性食物繊維・イヌリン

コンビニ・スーパーで組んだ1日の食事モデル(体重60kg・30〜60代)

タイミング 食品例 タンパク質目安 糖質目安
朝 卵2個(スクランブルエッグ)+全粒粉トースト1枚+無糖ヨーグルト100g 約20g 約30g
昼 コンビニのサラダチキン+おにぎり1個(雑穀)+サラダ 約25g 約40g
夕 鶏むね肉150g(塩焼き)+雑穀米茶碗1杯+味噌汁+ブロッコリー 約35g 約45g
間食 無糖プロテインまたはゆで卵1個 約15g 約5g
🚫 避けるべき食品と理由:
・菓子パン:精製糖質と脂質の組み合わせで血糖値が急上昇しやすい
・清涼飲料水:液体の糖質は消化が速く血糖スパイクの主犯
・白米の食べすぎ:GI値が高く食後高血糖を起こしやすい(玄米・雑穀米に切り替える)
・果汁100%ジュース:「健康的」に見えるが果糖が多く血糖上昇しやすい

RESULT3ヶ月で何%下がるか:目標設定と「下がらないとき」の対処法

3ヶ月で0.3〜0.6%低下が現実的な目標です。Jansson et al.(2022)のメタ分析では平均0.39%の低下が示されており、食事管理と組み合わせた場合はさらに改善幅が大きくなります。

数値がなかなか下がらないときは以下の5軸でチェックしてください。

チェック軸 確認ポイント 修正アプローチ
頻度 実際に週2回できているか 曜日を固定してカレンダーに入れる
強度 最後の2〜3回がきつい程度か セット数・重量の記録をつける
食事 糖質の質は変えられているか 1週間の食事を写真で記録して見直す
睡眠 6時間以上確保できているか 睡眠不足はインスリン感受性を低下させる
ストレス 慢性的な疲労・緊張が続いていないか コルチゾール過多は血糖を上昇させる
📈 HbA1cが数値上まだ変わらなくても「改善しているサイン」:
・空腹時血糖の安定(朝の血糖値が安定してきた)
・食後の眠気が減った
・体重・体脂肪率の変化
・体が動きやすくなった・疲れにくくなった

⚠️ 3〜6ヶ月取り組んでも改善が見られない場合は医師へ相談してください。その際に「週○回・どんな運動・食事の変化」を記録して持参すると診察に役立ちます。
【根拠】HbA1cは過去2〜3ヶ月の平均を反映する数値のため、取り組みの成果が数値にすぐ表れるとは限りません。その間に確認できるのが体重・体脂肪率・筋肉量の変化です。体重が変わらなくても筋肉量が増えていれば、この記事が示した「筋力の伸び」が実際に起きている証拠になります。
【デメリット】家庭用の推定値のため、1日単位の増減は水分量に左右されます。週1回・同じ時間帯での記録を目安にしてください。
⚖️TRAINER’S PICK — 数値が動く前の変化を見るPR
体脂肪計タニタ
体脂肪計タニタの【公式】ショッピングサイト
健診で血糖値・HbA1cを指摘された人の3か月プログラム——週次スケジュール

よくある質問

📖 もっと具体的に実践したい方へ

【月2回更新・第1土曜と第3土曜】理想の体と健康を最短で手に入れる実践ノウハウをお届けする月額限定マガジンです。900記事以上の執筆実績とデータに基づき、ネットの一般論では成果が出なかった方へ「今日からマネできる具体的な食事・筋トレプラン」を配信。

糖尿病と診断されていても筋トレをしていいですか?
主治医の許可のもとで実施することが前提ですが、2型糖尿病と診断されている方でも適切な強度の筋力トレーニングは推奨されています。米国糖尿病学会・日本糖尿病学会はいずれも週2〜3回の筋力トレーニングを血糖管理の一環として推奨しています。合併症(増殖性網膜症・重篤な末梢神経障害など)がある場合は制限が必要なため、必ず医師に確認してください。
筋トレ中に低血糖になることはありますか?
インスリンや経口血糖降下薬を使用している場合、筋トレ中・後に低血糖が起きることがあります。運動前の血糖値確認(100mg/dL未満の場合は補食)・スポーツ飲料や補食の携帯を習慣にしてください。薬を使用していない糖尿病予備群であれば低血糖のリスクは低いですが、空腹時のトレーニングは避けることを推奨します。
HbA1cが高い状態でいきなり激しい運動をしても大丈夫ですか?
いきなり高強度で始める必要はありません。Liu らの解析で低下幅が大きかったのは75〜100%1RMの高強度ですが、これは「そこまで到達した状態」の話であって、初日から重い重量を扱うという意味ではありません。まず自重スクワットやウォーキングで2〜4週間かけてフォームと習慣を固め、扱える重量が増えたぶんだけ上げていくのが安全です。HbA1c 6.5%以上、または網膜症・腎症・神経障害・心血管疾患などの合併症がある場合は、必ず主治医の許可を得てから開始してください。
有酸素運動と筋トレはどちらを先にやればいいですか?
血糖管理を目的とする場合、筋トレを先に行い、有酸素運動を後に行うことが推奨されます。筋トレで筋グリコーゲンを消費した後に有酸素運動を行うことで、脂肪燃焼と血糖消費の効率が高まります。ただし時間が限られる場合はどちらか片方でも効果はあります。
薬を飲んでいる場合、運動の効果はどう変わりますか?
薬(特にインスリン・SU剤等)を服用している場合、運動によって血糖降下作用が増強され低血糖リスクが高まることがあります。薬の種類・量・タイミングについては主治医に相談してから運動プログラムを開始してください。運動の効果自体は薬を服用していても得られますが、血糖管理の数値変化を定期的にフォローする必要があります。
この記事は、筋トレの本場ロサンゼルスで15年の指導経験を持ち、NABBA 2025 GPF優勝・LA Championship 2位・NESTA-PFT/SFT取得のトレーナーが、THE FITNESSで執筆しています。
THE FITNESS(調布)の口コミ・評判はこちら

まとめ

頻度・強度・タイミング・食事の組み合わせが揃うことで、3ヶ月後のHbA1cを変える環境が整います。一つ一つの要素は難しくありませんが、正しく組み合わせることが重要です。

  • 筋トレはHbA1cを平均0.39%低下させることがメタ分析で示されている(Jansson et al., BMJ Open Diabetes Res Care, 2022)
  • 週2〜3回・連続しない日程(例:月・木)が推奨——週1回ではインスリン感受性の改善効果が持続しない
  • 強度は高いほど効く——高強度(75〜100%1RM)で−0.61%、低〜中強度(20〜75%1RM)で−0.23%(Liu et al., 2019)。ただし開始直後からではなく、扱える重量を段階的に増やしていく
  • 食後1〜2時間が最も効果的なタイミング——食後血糖スパイクのピークに合わせて運動する
  • 大筋群(スクワット・ランジ・ベントオーバーロウ)を優先することで血糖消費量が大きくなる
  • 食事は糖質の「量を減らす」より「質を変える」が基本——玄米・雑穀米への切り替えとタンパク質確保
  • HbA1c 6.5%以上・合併症がある場合は必ず主治医の許可を得てから開始する

HbA1c改善を目標とした
個別プログラムで一緒に取り組みましょう

THE FITNESSでは血糖値・HbA1c改善を目標にした食事と筋トレの個別プログラムをご提供しています。調布市・国領駅徒歩8分・オンライン対応。

無料カウンセリングを予約する →

THE FITNESS|調布市のパーソナルジム

所在地 〒182-0022 東京都調布市国領町4-51-6 アムール国領 B1F
最寄り駅 京王線 国領駅 徒歩8分
営業時間 AM 9:00 ~ PM 23:00(不定休)
電話 070-1460-0990
公式サイト https://thefitness-personal.jp/
Instagram @thefitness.chofu
ご予約 無料カウンセリングのご予約はこちら
料金 料金プランはこちら

関連記事

NUTRITION
40代からの食事とダイエットの考え方
血糖値管理と体重管理の両立方法。
BODY RECOMP
40代のボディリコンポジション
体脂肪率と血糖値を同時に改善する方法。
MUSCLE
筋肉を落とさないトレーニングの考え方
HbA1c改善に必要な筋肉量を維持・増加させる方法。
TRAINER
調布市のパーソナルトレーナー Yukkey
NABBA GPF優勝・18年指導経験のトレーナー紹介。

参考文献・科学的根拠

  1. 1Jansson AK, Chan LX, Lubans DR, Duncan MJ, Plotnikoff RC. “Effect of resistance training on HbA1c in adults with type 2 diabetes mellitus and the moderating effect of changes in muscular strength: a systematic review and meta-analysis.” BMJ Open Diabetes Res Care. 2022;10(2):e002595. doi:10.1136/bmjdrc-2021-002595. ニューカッスル大学(豪州)。20件のRCT(n=1,172)のメタ分析。筋力トレーニングが対照群と比較して平均0.39%のHbA1c低下(95%CI -0.60〜-0.18, p<0.001)をもたらし、筋力の改善幅が大きいほどHbA1c低下幅も大きいこと(β=−0.99)、介入期間の長さは効果を有意に調整しないこと、筋トレと有酸素運動でHbA1c低下に有意差がないこと(p=0.42)を示した。 PMID:35273011
  2. 2Liu Y, Ye W, Chen Q, Zhang Y, Kuo CH, Korivi M. “Resistance Exercise Intensity is Correlated with Attenuation of HbA1c and Insulin in Patients with Type 2 Diabetes: A Systematic Review and Meta-Analysis.” Int J Environ Res Public Health. 2019;16(1):140. doi:10.3390/ijerph16010140. 24件のRCT(n=962)のメタ回帰分析。高強度(75〜100%1RM)群でHbA1c −0.61%・インスリン有意低下、低〜中強度(20〜75%1RM)群でHbA1c −0.23%・インスリン非有意という結果を示し、強度が高いほど低下量が大きいこと(p=0.006)を明らかにした。空腹時血糖値そのものは強度との有意な関連を示さなかった(p=0.09)。 PMID:30621076
  3. 3日本糖尿病学会.「糖尿病診療ガイドライン2024」. 南江堂; 2024年5月30日発行. HbA1cの診断基準(正常域・境界域・糖尿病診断域)・週2〜3回の筋力トレーニング推奨の根拠として参照。 Mindsガイドラインライブラリ(糖尿病診療ガイドライン2024)
  4. 4American Diabetes Association Professional Practice Committee. “Standards of Care in Diabetes—2024.” Diabetes Care. 2024;47(Suppl 1):S1–S321. doi:10.2337/dc24-SINT. 週2〜3回・連続しない日程での筋力トレーニングの推奨・大筋群を使った中強度の運動処方の根拠として参照。 ADA Standards of Care in Diabetes 2024