60代のサプリ活用は「全年代向けの情報をそのまま使う」のではなく、アナボリック抵抗性・腎機能・骨密度・服薬状況という年齢特有の身体変化に合わせた設計が必要です。まずビタミンD+プロテイン(体重×1.2〜1.5g)の2本柱から始めましょう。
QUICK ANSWER|60代が最初に取り入れるべきサプリは?

プロテイン(体重×1.2〜1.5g/日)+ビタミンD(1,000〜2,000IU/日)が最優先です。クレアチン・HMBはその次。サプリは「食事で補えない分を足す」が大原則。腎機能・服薬中の方は必ず医師に相談のうえで判断してください。

01 WHY 60s NEED SUPPLEMENTS60代のサプリ事情を整理する:なぜ食事だけでは不足するのか

サルコペニアが40代から始まり60代で加速するメカニズム

40代から年間約0.5〜1%の筋肉量が失われ始め、60代では「アナボリック抵抗性」と呼ばれる現象が顕著になります。アナボリック抵抗性とは、同じ量のタンパク質を摂っても筋タンパク質合成の応答が若年者より30〜40%低下している状態のことです(Morton et al., 2018 / PMID:28698222)。つまり「食べているのに筋肉が落ちる」現象の正体は、量の問題ではなく効率の問題です。この効率低下を補うためにサプリが有効な手段になります。

➡ 今日からできること:まず現在の1日タンパク質摂取量を概算してみましょう。体重×1.2gに達しているかを確認するのが最初のステップです。
60代のサルコペニア・フレイル改善完全ガイド

食事でタンパク質を摂れているつもりでも「吸収効率が落ちる」理由

60代では①咀嚼力の低下、②消化酵素の産生量の減少、③胃酸分泌の低下という3つの要因が重なり、食事から摂ったタンパク質の吸収効率が落ちやすくなります。「肉を食べると胃がもたれる」という感覚はこの消化機能の変化によるものです。プロテインパウダー(特にWPIやソイ)は消化負担が少なく、効率よくアミノ酸を供給できるため、60代の食事補助として有効です。

➡ 消化が重いと感じる場合はプロテインを食事の「補助」として活用しましょう。食事を減らすのではなく、プロテインで不足分を補う使い方が基本です。

【セルフチェック】あなたに今必要なサプリはどれ?YES/NOフロー

Q1. 最近、階段・立ち上がりで脚力の衰えを感じる?
YES → 筋肉維持ルート(プロテイン+クレアチン+HMB)→ SEC02・SEC03へ
→ NO → Q2へ

Q2. 骨粗鬆症・骨密度低下を指摘されたことがある、または50代以降の女性?
YES → 骨密度ルート(ビタミンD+カルシウム+ビタミンK2+プロテイン)→ SEC05女性の項へ
→ NO → Q3へ

Q3. 疲れが抜けにくい・睡眠の質が落ちた・免疫が気になる?
YES → 疲労回復・免疫ルート(ビタミンD+オメガ3+マグネシウム)→ SEC03へ
→ すべてNO → まずプロテイン+ビタミンDの2本柱から始める

02 PROTEIN COMPLETE GUIDE【最重要】60代のプロテイン完全ガイド

60代のタンパク質必要量|体重別早見表

体重筋トレなし(ウォーキング程度)筋トレあり(週2〜3回)
50kg60〜75g/日75〜90g/日
55kg66〜83g/日83〜99g/日
60kg72〜90g/日90〜108g/日
65kg78〜98g/日98〜117g/日
70kg84〜105g/日105〜126g/日
75kg90〜113g/日113〜135g/日
80kg96〜120g/日120〜144g/日

1回の食事で筋合成に使えるタンパク質の上限は約40gですが、高齢者は複数回に分散して摂る方が合成効率が高くなります。

➡ 自分の体重×1.2〜1.5gを計算し、現在の食事で何g摂れているか確認してみましょう。
50代のタンパク質摂取量と1日の食事設計

ホエイ・ソイ・カゼイン——60代向け使い分け判断チャート

種類消化負担腎臓配慮骨密度への影響コスト60代推奨シーン
WPI(ホエイ分離)低い中立やや高筋トレ直後・乳糖不耐症の方
WPC(ホエイ濃縮)中程度中立標準筋トレ後・コスト重視の方
ソイ(大豆)低い◎(イソフラボン)標準60代女性・植物性希望の方
カゼイン低い(ゆっくり)中立標準就寝前・長時間アミノ酸補給
腎機能が低下している方はタンパク質総量の管理が優先です。種類よりも「量の上限を医師と確認する」を先に行ってください。
ソイプロテインの選び方と30〜60代に選ばれる理由

1日のプロテイン組み込み方|2パターン例(体重60kg・筋トレあり想定)

パターンA|食事でしっかり摂れる人(プロテインは1回補助)
時間帯食事タンパク質サプリ補助合計
朝7時卵2個+納豆1パック=約22gなし22g
昼12時鶏むね肉100g+豆腐半丁=約30gなし30g
夕17〜18時魚1切+大豆製品=約25gなし25g
筋トレ後 or 間食ヨーグルト=約8gWPI 1杯=約20g28g
合計約105g
パターンB|朝食が少ない・食が細い人(朝プロテイン活用)
時間帯食事タンパク質サプリ補助合計
朝7時トースト+牛乳=約10gソイプロテイン1杯=約20g30g
昼12時定食(魚・豆腐)=約25gなし25g
間食15時チーズ=約8gなし8g
夕18時鶏肉+卵料理=約30gなし30g
就寝前なしカゼイン半杯=約10g10g
合計約103g
➡ 自分が近いパターンを選び、明日の朝から1食分だけ実践してみましょう。

「プロテインは腎臓に悪い」は本当か?60代の正しい理解と注意ライン

健康な腎機能の人が体重×2.0g以内を摂取することで腎機能が悪化するという明確な根拠は現時点では確認されていません。ただしeGFR60未満(慢性腎臓病ステージ3以上)の場合はタンパク質制限が必要です。「健康な人が適量を飲む分には問題ない」と「腎機能低下がある人は要注意」を明確に区別して理解してください。

➡ 直近の健診でクレアチニン・eGFRの数値を確認しましょう。不明な場合は医師に相談してから摂取量を決めてください。

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03 SUPPLEMENT PRIORITY60代が次に検討すべきサプリ優先順位

【優先順位早見表】60代版スタートラインサプリ(予算別)

優先度成分60代で効く理由1日の量タイミング月額目安注意点
1位ビタミンD骨密度・免疫・サルコペニア予防の三重効果1,000〜2,000IU食事と一緒(脂溶性)500〜1,000円上限4,000IU/日
2位プロテインアナボリック抵抗性を補完・筋肉維持の基礎体重×1.2〜1.5g(食事含む)筋トレ後・朝食補助2,000〜4,000円腎機能要確認
3位クレアチン高齢者の筋力・転倒予防に効果あり(RCT複数)3〜5g毎日同じ時間(タイミング不問)1,000〜2,000円水分をしっかり摂る
4位HMBアナボリック抵抗性の高い60代こそ効果が大きい1.5〜3g食事と一緒に分割2,000〜4,000円クレアチンと併用可
5位オメガ3炎症抑制・認知機能・心血管保護EPA+DHA 1〜2g食事と一緒1,500〜3,000円抗凝固薬服用者は要注意
6位マグネシウム睡眠の質・筋痙攣予防・骨密度サポート200〜300mg就寝前500〜1,500円下痢が出たら量を減らす
予算別スタートライン

💰 月3,000円以内:ビタミンD+クレアチン(2本柱で始める最小構成)
💰💰 月5,000円以内:上記+プロテイン(食事で足りない日の補助として)
💰💰💰 月8,000円以内:上記+HMBまたはオメガ3(目的に応じて選択)

➡ 自分の月予算を決め、1位から順番に1つずつ追加していきましょう。
筋肥大に効果的なサプリメント10選

ビタミンD:骨密度・免疫・サルコペニア予防に最優先すべき理由

60代の推定不足率は7〜8割です。屋外活動が減ると急激に低下し、日光浴15〜30分でも曇天・季節・日焼け止めで十分に作れないのが現実です。サプリで1,000IU補充が最も現実的な方法です。不足のサインは「骨折しやすい」「風邪をひきやすい」「疲れが続く」「気分が落ちやすい」の4項目です。

➡ まず近所のドラッグストアでビタミンD単体サプリ(D3推奨)を購入し、1,000IUから始めましょう。
60代・70代の健康寿命を延ばす5つの栄養素

クレアチン:60代の筋力・転倒予防に効果がある科学的根拠

高齢女性を対象としたメタ解析(Dos Santos et al., 2021 / PMID:34836013)では、クレアチン+筋力トレーニングが上半身・下半身の筋力を有意に改善することが確認されています。ローディング不要でモノハイドレート3g/日で十分です。「クレアチンは若者のもの」は誤解で、むしろ60代での費用対効果が高いサプリです。

➡ 朝食後にモノハイドレート3gを水に溶かして飲む習慣から始めましょう。
クレアチンの効果・副作用・飲み方(30〜60代向け)

HMB:アナボリック抵抗性を持つ60代こそ効果が出やすいメカニズム

HMB(β-ヒドロキシ-β-メチル酪酸)はロイシンの代謝産物で、筋タンパク質合成促進(mTOR経路)と筋分解抑制(ユビキチン・プロテアソーム経路の抑制)の2経路に作用します。高齢者を対象としたメタ解析(Lin et al., 2022 / PMID:35911112)で筋力への有益な効果が確認されています。クレアチンとの併用で相乗効果が期待できます。

➡ まずクレアチンを導入してから2〜4週間後にHMBを追加するのが現場でのスタンダード手順です。
HMBとロイシンが筋肥大を促進するメカニズム

オメガ3・マグネシウム:炎症抑制・睡眠・骨への三重効果

オメガ3(EPA+DHA)は慢性炎症を抑制してサルコペニアの進行を緩やかにするメカニズムに加え、認知機能低下予防・心血管リスク低減の根拠も豊富です。青魚を週3回食べられる人はサプリ不要な場合もあります。マグネシウムは60代で不足しやすく、不足すると筋痙攣・睡眠障害・骨密度低下が同時に起きます。就寝前200mgが最も効果を感じやすいタイミングです。

➡ 青魚を週3回食べているか確認しましょう。食べていない場合はオメガ3サプリを検討。夜中に足がつる人はマグネシウムを就寝前に試してみましょう。

04 CAUTION LIST60代が飲んではいけない・慎重になるべきサプリ

腎機能が低下している場合に注意が必要な成分

成分注意が必要な理由対応
過剰タンパク質eGFR60未満では腎臓への負荷が増大する摂取量を増やす前に必ず腎機能値(クレアチニン・eGFR)を確認
クレアチン腎機能低下時はクレアチニンが上昇しやすく、腎機能の悪化と誤解されるケースあり腎臓病の診断がある場合は医師の判断を仰ぐ
マグネシウム腎機能低下時は排泄できず高マグネシウム血症になるリスクありeGFR低下が指摘されている場合は使用前に医師に確認

60代以降は腎機能が20代比で30〜40%低下しているケースがあり、若年者と同じ量を摂っても処理しきれないことがあります。

薬との相互作用チェックリスト

服薬中の薬注意が必要な成分なぜ問題になるか
ワーファリン(抗凝固薬)オメガ3・ビタミンK2オメガ3は抗凝固作用を増強し出血リスクが上がる。ビタミンK2はワーファリンの効果を弱める。
降圧薬(ACE阻害薬等)マグネシウム・クレアチンマグネシウムは降圧効果を増強しすぎる可能性あり。クレアチンは腎血流に影響する場合がある。
骨粗鬆症薬(ビスフォスフォネート等)カルシウム・マグネシウム服薬2時間以内にカルシウム・マグネシウムを摂ると薬の吸収を阻害する。
糖尿病薬(メトホルミン等)クレアチンクレアチンはインスリン感受性に影響する可能性あり。血糖値モニタリングが必要。
甲状腺薬(レボチロキシン)カルシウム・鉄・マグネシウム服薬直後の摂取は吸収を阻害する。服薬から4時間以上あけて摂取する。
➡ 服薬中の薬と上記を照合し、該当する場合は次の通院時に医師・薬剤師に相談しましょう。

「健康食品」表示でも注意が必要な成分・過剰広告系サプリの見分け方

「脂肪燃焼」「若返り」「○日で効果」を謳うサプリの多くは機能性の根拠が弱いです。特に60代が注意すべきは①エフェドリン系(心拍数上昇リスク)、②過剰なビタミンA(肝臓への蓄積・骨密度低下)、③紅麹関連製品(肝機能障害リスク)の3類型です。

信頼できるサプリの見分け方3基準

① 第三者機関の試験・臨床研究の結果を具体的に示しているか
② 「個人の感想です」だけでなく試験結果を示しているか
③ 1成分あたりの含有量が明記されているか

➡ 現在飲んでいるサプリがあれば成分表を確認し、上記3類型に該当しないかチェックしましょう。

免責・配慮:持病・服薬中の方は必ず医師・薬剤師に相談を

この記事の情報は一般的な健康な成人を対象とした科学的知見に基づいています。個人の健康状態・服薬状況によって最適な摂取量・種類は異なるため、持病のある方・服薬中の方は必ず医師または薬剤師に確認してから始めてください。(免責:本記事は医療診断・アドバイスではありません)

05 GENDER & GOAL GUIDE男女別・目的別の活用設計

60代男性:テストステロン低下×サルコペニア対策の組み合わせ設計

60代男性はテストステロンが20代比で30〜50%低下しており、筋合成シグナルそのものが弱まっています。この状態でHMB+クレアチンを組み合わせると「弱まったシグナルを外側から補強する」効果が期待できます。亜鉛はテストステロン合成の補因子として働くため、牡蠣・赤身肉が少ない人は亜鉛15〜20mgの補充も検討してください。

60代男性の推奨スタック

プロテイン+ビタミンD+クレアチン+HMB(+必要であれば亜鉛)
※一度に全部始めず、1種類ずつ2〜4週間試してから次を追加していく

➡ 上記スタックを優先順位に沿って1つずつ追加していきましょう。一度に全部始めることは避けてください。

60代女性:閉経後の骨密度低下×筋肉減少への対応

閉経後のエストロゲン低下は骨吸収を加速させ、同時に筋合成効率も下げます。カルシウムだけを摂っても骨に届かない理由があります。ビタミンD(カルシウムの腸管吸収を促進)とビタミンK2(カルシウムを骨に定着させるオステオカルシンを活性化)がセットで機能するため、3種類の組み合わせが必要です。

ソイプロテインと女性ホルモンについて:大豆イソフラボンはエストロゲン様作用を持ちますが、食品として摂取する範囲(1日50〜75mgのイソフラボン)では一般的に問題なしとされています。サプリとして高濃度で長期摂取する場合は婦人科医への相談を推奨します。
60代女性の推奨スタック

プロテイン(ソイも可)+ビタミンD+ビタミンK2+カルシウム(食事で不足する場合)
※直近の骨密度検査の結果を確認し、低下傾向があればビタミンD+K2から始める

➡ 直近の骨密度検査の結果を確認しましょう。低下傾向があればビタミンD+K2から始めてください。

筋トレあり vs ウォーキング程度での必要量の違い

運動量プロテイン量目安優先すべきサプリポイント
筋トレあり(週2回以上)体重×1.5gプロテイン+クレアチン優先筋トレ後30〜60分以内のタンパク質20g摂取が特に重要
ウォーキング程度体重×1.2gビタミンD・オメガ3を優先サプリよりもまず食事でのタンパク質確保を先行させる
60代から筋トレを始める方法|週2回プログラム

06 WEEKLY SCHEDULE1週間の実践スケジュール例

朝・昼・夕・就寝前のサプリ・プロテイン摂取タイムライン

筋トレあり(週3回・月水金想定)
時間帯筋トレ日(月水金)非筋トレ日(火木土日)
起床後(7時)ビタミンD(食事と一緒)+クレアチン3gビタミンD(食事と一緒)+クレアチン3g
昼食後(13時)HMB 1g(食後)HMB 1g(食後)
筋トレ直後(17時)WPI プロテイン1杯(20g)+HMB 1g
夕食(18〜19時)通常食(タンパク質25〜30g目安)通常食(タンパク質25〜30g目安)
就寝前(22時)マグネシウム200mg+オメガ3マグネシウム200mg+オメガ3
ウォーキング程度(筋トレなし)
時間帯内容
朝食と一緒(8時)ビタミンD+プロテイン(食事のタンパク質が少ない日のみ)
昼食後(13時)オメガ3(1g)
夕食後(19時)オメガ3(1g)
就寝前(22時)マグネシウム200mg
➡ 自分の運動パターンに合った表を選び、まず「ビタミンDを朝食と一緒に飲む」1つだけを明日から始めましょう。

現場で見てきた60代の変化:プロテインを始めて8週間でどう変わったか

現場実例|65歳男性・体重68kg・プロテイン導入8週間

課題:導入前は1日タンパク質量が約50gしか摂れていなかった。

変更内容:クレアチン(3g/日)+WPI(筋トレ後1杯)を導入。食事内容は変えていない。

結果(8週間):握力が約15%向上。階段での疲れが「だいぶ楽になった」と報告。体重の変化よりも「疲れにくくなった」「動きが軽くなった」という体感の変化が先に出るケースが多いです。

調布の現場でも60代女性がソイプロテイン+ビタミンDを開始して12週後に骨密度検査の数値が改善したケース(食事・筋トレとの複合効果)があります。

よくある「やりすぎ」パターンと修正法

パターン修正法
一度に4〜5種類始めて何が効いているか分からない1種類ずつ2〜4週間試してから次を追加する
プロテインを飲んでいるから食事のタンパク質を減らしたサプリはあくまで食事の補助。食事からのタンパク質を減らす理由にはならない
体に良さそうなサプリをまとめ買いして飲み続けている半年に1度、飲んでいるサプリのリストを見直し不要なものを整理する
➡ 現在飲んでいるサプリを紙に書き出し、本記事の優先順位表と照合してみましょう。
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よくある質問

60代からプロテインを始めても遅くないですか?
遅くありません。筋肉の分解と合成は何歳でも起きており、タンパク質摂取量を増やせば筋タンパク質合成が促進されることが高齢者を対象とした研究でも確認されています。ただし効果が出るまでの時間は若年者より長く、8〜12週間を目安に継続することが重要です。持病がある方は開始前に医師へご相談ください。
プロテインと食事タンパク質はどちらを優先すべきですか?
食事からのタンパク質が優先です。鶏むね肉・魚・卵・大豆製品などの食品タンパク質には、タンパク質以外の栄養素(亜鉛・鉄・ビタミン類)も含まれます。食事で目標量に届かない日や筋トレ後の摂取タイミングにプロテインを活用するのが理想的な位置づけです。
クレアチンは高齢者でも安全に使えますか?
健康な腎機能の方であれば、高齢者を対象とした複数のRCTで安全性が確認されています。1日3〜5gの長期使用でも重篤な副作用の報告はほとんどありません。ただし腎機能低下(eGFR60未満)がある方は使用前に必ず医師に確認してください。また水分摂取量を十分に保つことが重要です。(免責:医療上の判断は医師に相談を)
ビタミンDはサプリで摂るべきですか、日光浴で十分ですか?
日本の60代の多くは日光浴だけでは不足しています。晴天の夏でも日焼け止め・帽子・屋内生活によって合成量が大幅に減少します。冬季・曇天・北日本ではさらに不足しやすいです。1,000〜2,000IUのサプリを食事と一緒に摂るのが現実的で安全な補充方法です。上限は4,000IU/日を超えないようにしてください。

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まとめ

60代のサプリ活用は「全年代向けの情報をそのまま使う」のではなく、アナボリック抵抗性・腎機能・骨密度・服薬状況という年齢特有の身体変化に合わせた設計が必要です。まずビタミンD+プロテイン(体重×1.2〜1.5g)の2本柱から始め、余裕が出たらクレアチン→HMB→オメガ3の順に追加していきましょう。飲んではいけない成分・薬との相互作用は必ず事前に確認し、持病や服薬中の方は医師・薬剤師に相談のうえで進めてください。

今日からできる3アクション:

  • ① 自分の体重×1.2gを計算し、今の食事で何g摂れているかを確認する
  • ② ドラッグストアでビタミンD3(1,000IU)を購入して明日の朝食と一緒に飲む
  • ③ 服薬中の薬がある場合は相互作用チェックリスト(SEC04)を確認して次の通院時に医師に相談する
  • アナボリック抵抗性:高齢者は同量のタンパク質でも筋合成応答が低下(Morton et al., 2018 / PMID:28698222)
  • クレアチン+筋トレが高齢女性の筋力を有意に改善(Dos Santos et al., 2021 / PMID:34836013)
  • HMBが高齢者の筋力に有益な効果(Lin et al., 2022 / PMID:35911112)

THE FITNESS|調布市のパーソナルジム

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営業時間AM 9:00 ~ PM 23:00(不定休)
電話070-1460-0990
公式サイトhttps://thefitness-personal.jp/
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参考文献・科学的根拠

  1. 1Morton RW, Murphy KT, McKellar SR, et al. “A systematic review, meta-analysis and meta-regression of the effect of protein supplementation on resistance training-induced gains in muscle mass and strength in healthy adults.” Br J Sports Med. 2018 Mar;52(6):376-384. doi:10.1136/bjsports-2017-097608. 49件のRCT・メタ解析。高齢者はアナボリック抵抗性のため同量のタンパク質でも筋合成応答が低下し、より多くのタンパク質摂取が必要であることを示す。SEC01のアナボリック抵抗性メカニズム・体重別必要量の根拠として引用。 PMID:28698222
  2. 2Dos Santos EEP, de Araújo RC, Candow DG, et al. “Efficacy of Creatine Supplementation Combined with Resistance Training on Muscle Strength and Muscle Mass in Older Females: A Systematic Review and Meta-Analysis.” Nutrients. 2021 Oct 24;13(11):3757. doi:10.3390/nu13113757. 高齢女性を対象としたシステマティックレビュー+メタ解析。クレアチン+筋力トレーニングが上半身・下半身の筋力を有意に改善(特に24週以上の継続で顕著)。SEC03のクレアチン有効性・60代の科学的根拠として引用。 PMID:34836013
  3. 3Lin Z, Zhao A, He J. “Effect of β-hydroxy-β-methylbutyrate (HMB) on the Muscle Strength in the Elderly Population: A Meta-Analysis.” Front Nutr. 2022 Jul 13;9:914866. doi:10.3389/fnut.2022.914866. 高齢者を対象としたHMBの筋力への影響をメタ解析。HMB補充が高齢者の筋力指標に有益な効果を示すことを確認。SEC03のHMBメカニズム・60代での効果の根拠として引用。 PMID:35911112