「筋トレしているのに、昼が外食やコンビニで栄養が崩れてしまう」——そんな悩みを抱える30〜60代の方に向けて、この記事では筋肉づくりに特化した弁当の設計方法とランキングをまとめています。主食・タンパク質源それぞれのランキングから、目的別PFCテンプレート、週末2時間で完結するミールプレップの手順まで、実践できる形で解説します。

QUICK ANSWER:筋肉弁当の3原則
タンパク質30〜40g・PFCバランス4:3:3・作り置き対応素材を選ぶ

目的総カロリータンパク質脂質炭水化物
増量700〜800kcal40〜50g20〜25g80〜100g
減量400〜500kcal35〜40g10〜15g40〜60g
リコンプ550〜650kcal35〜45g15〜20g60〜80g

SEC01 FUNDAMENTALS筋肉弁当の3条件|MPS・PFC・弁当フォーマットの基本

なぜ弁当が筋肉づくりに向いているのか

筋肉の合成(MPS:筋タンパク合成)を最大化するには、1食あたりタンパク質20〜40gを3〜5時間おきに摂取することが有効とされています(Moore et al., 2009)。外食やコンビニ食では1食のタンパク質量が10〜20g程度にとどまりやすく、昼食だけで合成刺激が不十分になるケースが多くあります。弁当の最大のメリットは食材と量を自分でコントロールできる点です。

筋肉弁当の3条件

条件内容理由
①タンパク質30〜40g以上主菜(鶏胸肉・卵・ツナ等)を組み合わせて確保体重70kgで昼食に必要なタンパク質量。MPSの閾値を超えるために必要
②PFCバランスを目的別に設計増量・減量・リコンプで主食量と脂質量を調整弁当は「作る前に設計できる食事」。毎回同じPFCを再現できる
③作り置き・保存適性の高い食材加熱後も食感・安全性が保たれる食材を選ぶ生魚・半熟卵・葉物野菜は弁当向きではない。弁当特化ランキングの重要な評価軸
PFCバランスの基本的な考え方 タンパク質の1日の摂取量と目安

SEC02 CARB RANKING主食ランキングTOP5|GI値・食物繊維・作り置き適性で比較

筋肉弁当の主食は「低GI・食物繊維豊富・冷めても食感が崩れない」の3軸で選ぶのが基本です。

主食ランキング比較表

順位主食GI値食物繊維(100g)作り置き適性特記
1位玄米551.4g冷めても硬くなりにくい
2位もち麦混合ご飯(白米7:もち麦3)約52白米比3倍超白米感覚で継続しやすい
3位オートミール(成形おにぎり)559.4g水分調整が必要・β-グルカン豊富
4位さつまいも552.3gカリウム豊富・弁当おかず兼用可
5位白米840.3gGI高いが量のコントロールで調整可

各主食の選び方ポイント

🥇 1位:玄米

GI値55と低く食後血糖の急上昇を抑えます。ビタミンB1・マグネシウムも豊富でトレーニング時のエネルギー代謝をサポート。冷めても白米ほど硬くならないため弁当との相性が良く、1食150gずつラップで冷凍しておくと平日の準備時間を大幅に短縮できます。

🥈 2位:もち麦混合ご飯

白米7:もち麦3の割合で炊くだけで食物繊維量が白米の約3倍以上になります。もち麦のβ-グルカンは腸内環境の改善・食後血糖上昇の抑制効果が報告されており(Tappy et al., 2010)、減量中の主食として特に有効です。白米に近い食感で継続しやすいのも利点です。

🥉 3位:オートミール(成形おにぎり)

100gあたり食物繊維9.4gと断トツの多さです。水分を加えて成形し電子レンジ加熱することでおにぎり状にできます。タンパク質含有量も穀物類の中では高め(100gあたり約13g)ですが、食感が粉っぽくなりやすく水分量の調整に慣れが必要な点が順位を下げる要因です。

5位の白米について:GI値84と高めですが、量をコントロールすれば筋肉弁当に使えます。150g以内に抑え、タンパク質・食物繊維の多い副菜と組み合わせることで血糖急上昇を緩和できます。「まず弁当習慣を作りたい」方には白米から始めることを推奨します。完璧主義にならないことが継続の鍵です。

SEC03 PROTEIN RANKINGタンパク質源ランキングTOP8|弁当特化評価で選ぶ

タンパク質源の評価軸は一般的な栄養情報と弁当特化では異なります。①タンパク質量・②脂質量・③調理後の食感保持・④腐敗リスク・⑤コストの5軸で評価しています。

タンパク質源ランキング比較表

順位食材タンパク質(100g)脂質(100g)弁当適性コスト
1位鶏胸肉(皮なし)23.3g1.9g
2位ゆで卵12.9g10.4g
3位ツナ缶(水煮)17.7g2.5g
4位鶏ささみ24.6g0.8g低〜中
5位豆腐(木綿・焼き)7.0g4.3g
6位鮭(塩鮭・焼き)22.3g7.1g
7位厚揚げ10.7g11.3g
8位牛ひき肉(そぼろ)17.1g21.2g

各食材の弁当特化ポイント

🥇 1位:鶏胸肉(皮なし)
タンパク質23.3g・脂質1.9gと高タンパク低脂質の代表格。弁当向けの調理法は「塩麹漬け→蒸し焼き」が最適で、冷めても柔らかく食感が崩れません。150〜160gを1枚使えば1食でタンパク質35g以上を確保できます。THE FITNESSの指導現場では週4日以上弁当を続けているクライアントの9割近くが鶏胸肉をメイン食材に使っています。
🥈 2位:ゆで卵(注意点あり)
1個あたりタンパク質約6.5gで、2個入れると13g。鶏胸肉と組み合わせると合計タンパク質を48g以上にできます。完全ゆで(固ゆで)であれば常温4〜5時間程度は安全に保持できます。半熟卵は弁当に入れないこと(食中毒リスク)。殻をむいた状態で弁当に入れる場合は当日朝の準備を推奨します。
🥉 3位:ツナ缶(水煮)
開けてそのまま入れられる最強の時短食材です。1缶70g・タンパク質約12g。水煮であれば脂質も低く抑えられます。常温保存できるため買い置きしやすく、平日朝に追加できます。キャベツ・ブロッコリーと和えるだけで一品になります。
4位:鶏ささみの注意点:タンパク質は100gあたり24.6gと1位の鶏胸肉を上回りますが、脂質が極めて少ないため冷めるとパサつきやすいのが弱点です。片栗粉をまぶして蒸し煮にする・マヨネーズ少量と和えるなど水分を保つ工夫が必要なため調理難度はやや高め。筋トレ中級者以上でタンパク質を最大化したい方向けです。
6位:鮭(塩鮭・焼き)のメリット:EPA・DHAなどのオメガ3系脂肪酸が豊富で、筋タンパク合成の促進・炎症軽減効果が報告されています。弁当では焼いてほぐした状態で混ぜご飯にする使い方が保存性・食べやすさの点で優れています。週2〜3回程度の使用は積極的に推奨できます。
8位:牛ひき肉(そぼろ)は「満足度調整食材」として:脂質が高いため常用は推奨しませんが、ご飯との相性・食べ応え・作り置き適性が高く、週1回程度であれば継続しやすくなる食材です。作り置きしたそぼろは冷蔵3〜4日・冷凍1ヶ月保存可能です。
【根拠】鶏胸肉・ささみは脂質が少なく冷めるとパサつきやすいのが弁当での最大の課題です。低温調理器を使うと50〜65℃の一定温度で長時間加熱でき、タンパク質の熱変性を最小限に抑えながら殺菌できるため、冷めても柔らかくジューシーな仕上がりが長時間持続します。通常の蒸し焼きと比べて水分保持率が大幅に高く、弁当の食感クオリティが一段上がります。
【デメリット】 調理時間が1〜2時間と長くなるため、ミールプレップ当日にまとめて仕込む必要があります。加熱後は十分に冷ましてから保存し、翌日以降の弁当に使用してください。
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プロテインと組み合わせると効果が上がる栄養素

SEC04 PFC TEMPLATES目的別PFCテンプレート|増量・減量・リコンプを弁当に実装する

PFCの目標値を出しても「実際に何をどのグラム詰めればいいか」がわからなければ弁当には使えません。このセクションでは、食材レベルまで落とし込んだ3パターンのテンプレートを示します。

増量テンプレート(目安700〜800kcal・タンパク質40〜50g)

目標PFC:タンパク質45g・脂質22g・炭水化物90g(約750kcal)

食材タンパク質脂質炭水化物
玄米220g(茶碗1.5杯)4.0g1.1g47.7g
鶏胸肉(塩麹蒸し)150g35.0g2.9g0g
ゆで卵1個(50g)6.5g5.2g0.2g
ブロッコリー(茹で)80g3.0g0.4g3.2g
オリーブオイル(仕上げ)5g0g4.5g0g
合計48.5g14.1g51.1g
なぜこのPFCか:増量期は筋タンパク合成を最大化するため、体重×2.0〜2.5gのタンパク質と、トレーニングのエネルギー源となる炭水化物を優先します。脂質は過剰にせず、良質な脂質源(オリーブオイル・卵黄)から摂ることで脂肪蓄積を抑えながらカロリーを確保します。

減量テンプレート(目安400〜500kcal・タンパク質35〜40g)

目標PFC:タンパク質38g・脂質12g・炭水化物48g(約450kcal)

食材タンパク質脂質炭水化物
もち麦混合ご飯130g(茶碗小盛り)2.5g0.6g28.9g
鶏胸肉(塩麹蒸し)150g35.0g2.9g0g
ツナ缶水煮35g(半缶)6.2g0.9g0g
ブロッコリー(茹で)100g3.8g0.5g4.0g
キャベツ(千切り)60g0.8g0.1g2.4g
合計48.3g5.0g35.3g
なぜこのPFCか:減量期は脂肪を落としながら筋肉を維持するため、タンパク質は増量期と同等以上を維持します。炭水化物は減らしますが完全に抜かず、トレーニングパフォーマンスを維持できる最低量を確保します。食物繊維の多い野菜(ブロッコリー・キャベツ)を増やすことで量的な満足感を補います。

リコンプテンプレート(目安550〜650kcal・タンパク質35〜45g)

目標PFC:タンパク質40g・脂質18g・炭水化物68g(約600kcal)

食材タンパク質脂質炭水化物
玄米160g(茶碗1杯)3.0g0.8g34.7g
鶏胸肉(塩麹蒸し)130g30.3g2.5g0g
ゆで卵1個(50g)6.5g5.2g0.2g
鮭(焼き・ほぐし)50g11.2g3.6g0g
ブロッコリー(茹で)80g3.0g0.4g3.2g
合計54.0g12.5g38.1g
なぜこのPFCか:リコンプ(体脂肪を落としながら筋肉をつける)は増量・減量の中間設計です。鮭のオメガ3脂肪酸は脂肪分解と筋タンパク合成の両方に作用するため、リコンプ期の脂質源として特に有効です。
筋肉をつける食事の基本と全体像 体脂肪率を落とすための食事タイミング

SEC05 MEAL PREP週末ミールプレップ2時間タイムライン

週5日分の弁当を週末2時間で仕込む「ミールプレップ」は、平日の食事管理の継続率を大幅に高めます。THE FITNESSの指導現場でも、週末に1〜2時間の仕込みをルーティンにしたクライアントは、弁当継続率が3ヶ月後に80%以上を維持する傾向があります。

2時間タイムライン

0:00〜0:10 ── 仕込み開始・並列スタート
・玄米またはもち麦混合ご飯を炊飯器にセット(仕込みだけで放置可能)
・鶏胸肉2〜3枚を塩麹に漬ける(ジップロックで揉み込む・5分)
・卵6〜8個を茹で始める(固ゆで12分)
0:10〜0:30 ── 野菜仕込み
・ブロッコリーを小房に切り分け→塩茹で(4分)→水気を切って冷ます
・キャベツ・パプリカ等を千切り・一口大にカット
・さつまいもがある場合は皮付きのままラップして電子レンジ600W・5分
0:30〜0:50 ── 主菜調理
・塩麹漬け鶏胸肉をフライパンで蒸し焼き(蓋をして弱火15分→余熱5分)
・卵の水切り・殻むき(茹で上がっていれば)
・ツナ缶・厚揚げ等は加熱不要のためそのまま容器に分けておく
0:50〜1:20 ── そぼろ・副菜仕込み
・牛または鶏ひき肉でそぼろを作る(週1回分・冷凍保存)
・副菜1品:ひじきの煮物 or きんぴらごぼう(食物繊維・ミネラル補強)
・鮭を焼いてほぐしておく(週2〜3回分)
1:20〜1:40 ── 分量分けと保存
・炊き上がったご飯を1食分(130〜220g)ずつラップで包む→冷凍
・鶏胸肉・副菜を5食分の保存容器に分ける
・冷蔵保存(3〜4日分)+冷凍保存(5日目以降)に分ける
1:40〜2:00 ── 最終確認・翌日分セット
・翌日の弁当箱に主食・主菜・副菜を詰める(当日朝は詰めるだけの状態にする)
・冷蔵・冷凍の仕分け最終確認・使用した調理器具を洗って終了

保存期間の目安

食材冷蔵冷凍
炊いたご飯(玄米・もち麦)2日1ヶ月
鶏胸肉(塩麹蒸し)3〜4日2週間
そぼろ3〜4日1ヶ月
ブロッコリー(茹で)3日1ヶ月
ゆで卵(殻むき済み)2日不可
焼き鮭(ほぐし)2日2週間
【根拠】週末のミールプレップが時間的に難しい週や、出張・残業が重なった場合でも、調理済み高タンパク食を1食単位で届けてもらうことで食事管理を途切れさせないことができます。マッスルデリは1食あたりタンパク質30〜40g台のメニューを設計した宅配食サービスで、PFCバランスが数値管理されているため「弁当を作れなかった日の代打」として機能します。自炊と組み合わせることで、週5日の昼食管理を現実的に継続しやすくなります。
【デメリット】 自炊弁当と比べてコストが1食あたり高くなります(800〜1,200円前後が目安)。また冷凍での配送のため、電子レンジ加熱が必要です。「毎日の主軸」ではなく「週1〜2回の補完手段」として活用するのがコスパの観点から現実的です。
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筋トレ後の食事・栄養補給の基本

SEC06 AGE-SPECIFIC DESIGN30〜60代別の調整ポイント|年代別に変わる弁当設計の根拠

年代によって筋タンパク合成感受性・消化能力・ホルモン環境が異なるため、弁当の設計を微調整する必要があります。「基本の弁当は同じで、ここだけ変える」という観点で整理します。

30代 ── 合成感受性が高い時期・基本設計を固める
タンパク質目安:体重×1.8〜2.0g/日(昼食分:35〜40g)
項目具体的な設計
主食玄米220g(茶碗1.5杯)まで増やしてカロリーを確保できる
主菜鶏胸肉150g+ゆで卵1個が基本構成
脂質15〜20gと比較的余裕があるため、鮭や卵を積極的に使える
指導現場メモ:30代クライアントで弁当習慣が定着しているケースの多くは、「完璧な食材より継続できる食材を選ぶ」という考え方の転換が鍵でした。最初は白米でも構いません。
40代 ── テストステロン低下開始・タンパク質強化が優先
タンパク質目安:体重×2.0〜2.2g/日(昼食分:40〜45g)
項目具体的な設計
主菜タンパク質源を1種類→2種類に増やす(鶏胸肉+卵 or 鶏胸肉+ツナ)
主食玄米orもち麦混合に固定し、GI管理を意識する
脂質源オメガ3脂肪酸(鮭・えごま油)を週2〜3回組み込む(テストステロン合成サポート)
副菜亜鉛含有食材(牛そぼろ・牡蠣缶・カボチャの種)を追加
指導現場メモ:40代のクライアントで「タンパク質を増やしたら体が変わった」という感想が最も多い年代です。弁当のタンパク質源を2種類にするだけで昼食の合計タンパク質が一気に40g台に乗ります。
50〜60代 ── アナボリック抵抗性が高まる・1食タンパク質を40g以上に設計
タンパク質目安:体重×2.2〜2.5g/日(昼食分:45〜55g)

50代以降は「アナボリック抵抗性」が高まります。30代と同じ量のタンパク質では合成反応が起きにくくなるため(Breen & Phillips, 2011)、1食40g以上のタンパク質を目標に設計することが重要です。

項目具体的な設計
主菜鶏胸肉160〜170g+ゆで卵2個を基本構成にする(タンパク質合計約50g)
主食玄米・もち麦混合を必須とし、食物繊維で腸内環境を整える
調理法消化負担を下げるために食材を小さく切る・やわらか調理(蒸し・煮込み)を優先
骨密度カルシウム・ビタミンD含有食材(鮭・豆腐・厚揚げ)を週3〜4回使う
減塩塩麹は少量に、薄味設計にする(高血圧・むくみ予防)
指導現場メモ:50〜60代のクライアントで弁当の変化が最も体感に現れやすいのは「タンパク質を増やした翌週から疲労回復が早くなった」という感想です。昼食のタンパク質を40g以上に固定するだけで、午後の集中力や筋肉痛の回復速度が変わることがあります。
50〜60代の体重管理と筋肉維持

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SEC07 COMMON MISTAKESやりがちな失敗5選と改善法

失敗① PROTEIN SHORTAGE
タンパク質が足りない弁当になっている

症状:唐揚げ1個+玉子焼き1切れで「タンパク質多めにした」と思っている。実際は10〜15g程度しか入っていない。

改善法:主菜を「計量した上で入れる」習慣にする。鶏胸肉は調理前にキッチンスケールで150g計量するだけで、タンパク質35gを確実に確保できます。最初の1ヶ月だけ計量を続けると、目分量でも精度が上がります。
失敗② BOREDOM
毎日同じ弁当で飽きて続かない

症状:1週目は続くが2週目から「また鶏胸肉か」とモチベーションが落ちる。

改善法:「タンパク質源をローテーション」する設計にする。月:鶏胸肉、火:鮭ほぐし、水:ツナ+卵、木:そぼろ、金:厚揚げ+卵、のようにタンパク質源だけを変えれば、主食・野菜は同じでも飽きにくくなります。
失敗③ EXCESS FAT
脂質が多くなりすぎる

症状:揚げ物・マヨネーズ・チーズを使いすぎて気づいたら900kcal超えている。

改善法:調理油は計量スプーンで測る(小さじ1=4g・約36kcal)、マヨネーズは使わず塩麹・ポン酢・レモン汁で代替。ツナ缶は水煮を選び、揚げ物は週1回以内に限定します。
失敗④ FOOD SAFETY
保存・食中毒リスクを軽視する

症状:半熟卵・生野菜・汁気の多い煮物をそのまま入れて、夏場に食中毒リスクを高める。

改善法(腐敗リスク管理3原則):①完全加熱(70℃以上)、②水気をしっかり切る、③保冷剤を使う(夏場は必須・15℃以下を維持)。特に気温の高い季節は、生魚・半熟卵・マヨネーズ和えを弁当から除外してください。
失敗⑤ CARB RESTRICTION
炭水化物を抜きすぎてトレーニングパフォーマンスが落ちる

症状:「減量中だからご飯を抜いた」→午後にエネルギー切れ・夕方のトレーニングでパワーが出ない。

改善法:昼食の炭水化物は「完全カット」ではなく「量のコントロール」が正解です。玄米100〜130g程度を維持することで、午後の集中力とトレーニングの質を保ちながら減量を進められます。炭水化物ゼロにすると筋グリコーゲンが枯渇し、筋分解リスクが高まります(Burke et al., 2011)。
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よくある質問

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弁当のタンパク質目標は何gを目指せばいいですか?
体重をもとに計算するのが基本です。体重60kgの場合、1日のタンパク質目安は120〜150g(体重×2.0〜2.5g)です。これを3食に均等に分けると1食あたり40〜50gが目標になります。弁当1食でこの量を達成するには、鶏胸肉150g(タンパク質35g)+ゆで卵1個(6.5g)の組み合わせが最も実現しやすい構成です。ただし、個人の体格・トレーニング強度・目的によって最適値は異なります。詳細は担当トレーナーに相談してください。
プロテインシェイクと弁当を組み合わせてもいいですか?
有効な組み合わせです。弁当のタンパク質が30g程度の場合、昼食後にプロテイン1杯(約20〜25g)を追加することで1食合計50g以上を確保できます。弁当単体で全量を詰め込もうとすると容量・コストともに大きくなるため、弁当で30〜35g+プロテインで補完する設計は現実的で継続しやすい選択です。
減量中は炭水化物を完全に抜いた弁当にすべきですか?
推奨しません。炭水化物を完全にカットすると筋グリコーゲンが枯渇し、トレーニングパフォーマンスの低下・筋分解リスクの増加につながります。減量中でも玄米100〜130g程度(約170〜220kcal)の炭水化物を昼食に確保することで、午後の集中力とトレーニングの質を維持しながら脂肪を落とせます。低GI主食(玄米・もち麦混合)を選ぶことで、血糖の急上昇を抑えながら必要なエネルギーを確保できます。
弁当を毎日作る時間がありません。週何回から始めればいいですか?
週2〜3回から始めることを推奨します。週末に一度仕込みをするだけで月曜・火曜・水曜の3日分をカバーできます。最初から毎日完璧に作ろうとすると継続率が下がります。THE FITNESSの指導現場では「週3日弁当+残り2日はコンビニで高タンパク商品を選ぶ」という組み合わせで食事管理を安定させたクライアントが多くいます。まず週2〜3回の習慣をつくり、慣れてから頻度を上げる方が長続きします。
夏場の弁当は食中毒が心配です。何に気をつければいいですか?
以下の3点を守ることで夏場のリスクを大幅に下げられます。①食材を完全に加熱し中心温度70℃以上を確保する、②水気を徹底的に切る(キッチンペーパーで拭き取る)、③保冷剤を弁当箱の上に置き15℃以下を維持する。夏場は半熟卵・マヨネーズ和え・生野菜・汁気の多い煮物を弁当から除外し、水煮ツナ・塩麹蒸し鶏胸肉・ブロッコリー(茹で・水切り済み)で構成することを推奨します。
この記事は、筋トレの本場ロサンゼルスで15年の指導経験を持ち、NABBA 2025 GPF優勝・LA Championship 2位・NESTA-PFT/SFT取得のトレーナーが、調布市のパーソナルジムTHE FITNESSで執筆しています。

SEC08 まとめまとめ|筋肉弁当を続けるための3ステップ

  • ステップ①:今週末、まず1回だけミールプレップをする:鶏胸肉150gを塩麹に漬けて蒸し焼きにし、玄米を炊き、ブロッコリーを茹でる。この3工程だけで「タンパク質40g超・PFCバランスの整った弁当」の基本形が完成します。所要時間は最初でも90分以内に収まります
  • ステップ②:自分の目的に合ったPFCテンプレートを1つ決める:増量・減量・リコンプの3パターンから現在の目標に合ったテンプレートを1つ選んでください。1つのテンプレートで2〜4週間続けてみて、体重・体脂肪・トレーニングパフォーマンスの変化を確認してから微調整します
  • ステップ③:年代に合わせたタンパク質量を基準にする:30代は体重×2.0g、40代は体重×2.0〜2.2g、50〜60代は体重×2.2〜2.5gを1日の目標に設定し、昼食(弁当)でその3分の1を確保する設計にします
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参考文献

  1. 1Moore DR, et al. “Ingested protein dose response of muscle and albumin protein synthesis after resistance exercise in young men.” Am J Clin Nutr. 2009;89(1):161-168. doi:10.3945/ajcn.2008.26401. PMID:19056590
  2. 2Breen L & Phillips SM. “Skeletal muscle protein metabolism in the elderly: Interventions to counteract the ‘anabolic resistance’ of ageing.” Nutr Metab (Lond). 2011;8:68. doi:10.1186/1743-7075-8-68. PMID:21975196
  3. 3Burke LM, et al. “Carbohydrates for training and competition.” J Sports Sci. 2011;29 Suppl 1:S17-27. doi:10.1080/02640414.2011.585473. PMID:21660838