目次
てんや・天丼チェーンで筋トレ飯
タンパク質の多いメニューと
揚げ物の正しい取り扱い方
01 PREMISE天丼チェーンは「揚げ物だから筋トレに使えない」は本当か
「天ぷらは脂質が多い=筋トレ中はNG」という先入観を整理します。何を揚げるかで主材料のタンパク質量は変わりません。えび・白身魚・鶏肉は揚げる前からタンパク質が高い食材です。衣の薄い天ぷら1本あたりの油吸収量は3〜5g程度に収まります。「揚げる=脂質過剰」という思い込みを数字で崩すことが、天丼チェーンを選択肢として持つための第一歩です。
てんやのメニューは「丼・そば・定食」の3軸で設計できます。この3軸の使い分けが目的別設計の核心です。増量期は白米の丼、リーンバルクはてんやの天丼(並)、減量期はそば系を選ぶことで同じ具材でも目的に合った食事設計が成立します。
外食でPFCバランスを管理する方法 タンパク質の必要量と正しい摂り方02 INGREDIENTS天ぷら具材別タンパク質量と脂質の基礎知識
主な具材ごとに揚げる前のタンパク質量を整理します。数値は文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」に基づく可食部100g基準です。
| 具材 | タンパク質 | 脂質 | 筋トレ評価 |
|---|---|---|---|
| バナメイえび | 19.6g | 0.6g | ◎ 高P・極低脂質 |
| きす(白身魚) | 18.5g | 1.3g | ◎ 高P・低脂質 |
| いか | 17.9g | 0.8g | ◎ 高P・低脂質 |
| 鶏胸肉(皮なし) | 23.3g | 1.9g | ◎ 最高タンパク |
| 鶏もも肉(皮なし) | 19.0g | 5.0g | ○ 脂質やや多め |
| かぼちゃ | 1.9g | 0.3g | △ タンパク源にならない |
| さつまいも | 1.2g | 0.2g | △ 炭水化物補給源 |
| なす | 1.1g | 0.1g | △ タンパク源にならない |
03 OIL揚げ物が脂質を増やす仕組みと「衣の厚さ」問題
揚げ物の油吸収量は衣の面積・厚さ・食材の水分含量に依存します。さつまいも天・かき揚げは水分が蒸発する際に油が入りやすく、えび天の2〜3倍の吸収量になります。
| 種類 | 重量目安 | 衣の厚さ | 揚げ後の脂質増加 | 1個あたり合計脂質 |
|---|---|---|---|---|
| えび天(薄衣) | 約30g | 薄め | 約3〜4g | 約3〜4g |
| きす天(薄衣) | 約35g | 薄め | 約3〜5g | 約4〜6g |
| いか天 | 約40g | 中 | 約4〜6g | 約4〜6g |
| かき揚げ(野菜) | 約70g | 厚め | 約8〜12g | 約9〜13g |
| さつまいも天 | 約50g | 中 | 約6〜10g | 約6〜10g |
| 鶏天(むね・薄め) | 約60g | 中 | 約5〜9g | 約6〜10g |
「衣を外したらどうなるか」への直接回答
えび天1本の衣を外した場合の脂質削減量は約3〜4g(衣が吸収した油分がほぼ消える)。タンパク質はほぼ変わらず、カロリーは約25〜35kcal削減できます。ただし衣を外す行為は天ぷらとしての風味・食感を大きく損なうため非推奨です。「かき揚げ・さつまいも天を避け、えび天・きす天・とり天を選ぶ」というメニュー選択で対処する方が現実的かつ効果が高いです。
04 PFC TABLEてんや主要メニュー 公式PFC数値完全比較表
数値はてんや公式「栄養成分・アレルギー一覧表(2026年5月1日版)」に基づく実測値です。
天丼系(みそ汁付き)公式PFC値
| メニュー | kcal | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | 食塩 | 評価 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| てんやの天丼 | 715 | 20.0g | 21.6g | 113.9g | 4.6g | ◎標準的な筋トレベース |
| 海老と野菜の上天丼 | 674 | 15.6g | 21.1g | 109.8g | 4.2g | ○低カロリー・P低め |
| オールスター天丼 | 796 | 23.7g | 26.7g | 119.3g | 4.4g | ◎P最高水準の丼 |
| いろどり天丼 | 826 | 25.7g | 28.5g | 120.3g | 5.0g | ◎P最高・脂質高め |
| 鶏と舞茸の天丼 | 757 | 17.3g | 28.5g | 111.6g | 4.3g | ○鶏天主体・脂質高め |
| 野菜天丼 | 792 | 10.6g | 30.6g | 123.8g | 4.1g | ✗ P低・脂質高・筋トレ非推奨 |
| 海鮮かき揚げ天丼 | 883 | 23.3g | 39.7g | 110.6g | 4.4g | ✗ 脂質39.7g・増量期限定 |
そば系(冷・1人前)公式PFC値
| メニュー | kcal | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | 食塩 | 評価 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| てんやの天ぷらと藪そば(冷) | 681 | 27.3g | 23.0g | 92.6g | 5.5g | ◎P高・C低・減量最適解 |
| オールスター天ぷらと藪そば(冷) | 762 | 31.0g | 28.1g | 98.1g | 5.4g | ◎そば系で最高P |
| いろどり天ぷらと藪そば(冷) | 792 | 33.0g | 29.9g | 99.0g | 6.0g | ◎P33g・全メニュー最高水準 |
| 鶏と舞茸の天ぷらと藪そば(冷) | 722 | 24.6g | 29.9g | 90.3g | 5.2g | ○鶏天主体・脂質高め |
| 海老と野菜の上天ぷらと藪そば(冷) | 640 | 22.9g | 22.5g | 88.5g | 5.1g | ◎最低カロリー・低C |
| 野菜天ぷらと藪そば(冷) | 758 | 17.9g | 32.0g | 102.6g | 5.0g | ✗ 脂質高・P低・非推奨 |
単品天ぷら・ごはん・そば公式値
| 商品 | kcal | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 |
|---|---|---|---|---|
| 海老(単品) | 54 | 3.5g | 2.0g | 5.5g |
| とり天(単品) | 133 | 8.0g | 7.6g | 8.0g |
| きす開き(単品) | 95 | 5.1g | 4.4g | 8.6g |
| いか(単品) | 58 | 3.3g | 3.2g | 4.1g |
| 海鮮かき揚げ(単品) | 502 | 16.1g | 38.3g | 22.7g |
| さつまいも(単品) | 73 | 0.5g | 3.3g | 11.1g |
| ごはん(普通盛) | 328 | 5.3g | 0.6g | 77.9g |
| ごはん(小盛) | 218 | 3.5g | 0.4g | 51.9g |
| ごはん(大盛) | 530 | 8.5g | 1.0g | 126.1g |
| ごはん(特盛) | 702 | 11.3g | 1.4g | 167.0g |
| 藪そば(冷・1人前) | 316 | 13.8g | 2.6g | 59.9g |
| みそ汁 | 22 | 1.4g | 0.7g | 2.7g |
| 豚汁 | 225 | 5.9g | 17.8g | 12.6g |
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無料カウンセリングを予約する →05 RICE vs SOBAそばvs白米:血糖値・脂肪蓄積・筋グリコーゲンの違い
「なぜそばに替えると得なのか」を数値で整理します。数値はてんや公式栄養成分表および文部科学省食品標準成分表(八訂)に基づきます。
| 比較軸 | ごはん(普通盛・328kcal) | 藪そば(冷・1人前・316kcal) |
|---|---|---|
| カロリー | 328kcal | 316kcal(−12kcal) |
| 炭水化物 | 77.9g | 59.9g(−18g) |
| タンパク質 | 5.3g | 13.8g(+8.5g) |
| 推定GI | 約83〜88(高い) | 約54〜59(低い) |
| 血糖値ピーク | 高い・急激 | 低い・緩やか |
筋トレ目的での意味:そばへの切り替えで主食からタンパク質が+8.5g追加されます。GI値(血糖指数)はそば(約54〜59)が白米(約83〜88)より約30ポイント低く(Foster-Powell et al., 2002)、食後血糖値の急上昇を抑制します。
06 PHASE増量期・リーンバルク期・減量期 目的別の注文設計
目安:約1,536kcal / タンパク質:約44g / 炭水化物:約227g
内訳:いろどり天丼本体804+特盛差分374+とり天133+豚汁225=1,536kcal / P24.3+6+8+5.9=44.2g
単品とり天(133kcal・P8.0g)を追加してタンパク質を積み上げ。みそ汁(22kcal)を豚汁(225kcal・P5.9g)に変更してタンパク質とミネラルを同時補給。特盛ご飯(普通盛比+374kcal・+炭水化物89g)でカロリー・炭水化物を上積みします。
並:715kcal / P20.0g / F21.6g / C113.9g
小盛切り替え:天ぷら部分+小盛(218kcal)で全体約605kcal程度に削減可能
えび・きす・いかの高タンパク・低脂質具材が多い「てんやの天丼」または「オールスター天丼」を選択。ご飯小盛(218kcal・炭水化物51.9g)で炭水化物をカット。目安:タンパク質20〜28g・脂質22g前後・600〜800kcalの設計が可能です。
681kcal / タンパク質27.3g / 脂質23.0g / 炭水化物92.6g / 食塩5.5g
つゆ半量で食塩を約2〜3g削減
そばへの切り替えで炭水化物−18g・タンパク質+8.5gを獲得。GIの低いそばで食後血糖値を緩やかに保ち(Foster-Powell et al., 2002)、つゆを半量に抑えて塩分管理も同時実現。全メニュー中でタンパク質・カロリー・GIのバランスが最優秀です。
目的別注文設計まとめ表(公式値ベース)
| 目的 | 推奨注文 | 公式P | 公式kcal | ポイント |
|---|---|---|---|---|
| 増量期 | いろどり天丼(みそ汁→豚汁・特盛)+とり天追加 | 約44g | 約1,536kcal | 特盛差分+374kcal・炭水化物+89gで上積み |
| リーンバルク | てんやの天丼(並) | 20.0g | 715 | えび・きす・いかの高P低F具材軸 |
| 減量期 | てんやの天ぷらと藪そば(冷)つゆ半量 | 27.3g | 681 | GI低・塩分管理・P高の三拍子 |
07 KAKOAGE「かき揚げを選ぶべきか」問題を整理する
海鮮かき揚げ天丼(公式値:883kcal・P23.3g・脂質39.7g)は、具材(えび・いたやがい・いか)はタンパク質源として優秀ですが、かき揚げ形状のため脂質が他の天丼より約10〜18g高くなります。単品の海鮮かき揚げ単体でも502kcal・脂質38.3gです。
08 ACTION店で実際にやること:注文・カスタマイズの行動設計
ごはん量の調整(公式値)
- 特盛(702kcal・炭水化物167g)→大盛(530kcal・炭水化物126g)→普通盛(328kcal・炭水化物77.9g)→小盛(218kcal・炭水化物51.9g)の4段階
- 小盛にすると炭水化物を約26g削減・カロリーを110kcal削減
- 藪そば(冷・1人前316kcal・炭水化物59.9g・P13.8g)への切り替えはカロリーほぼ同等でタンパク質+8.5gを獲得
単品追加の活用(公式値)
- 海老(54kcal・P3.5g・脂質2.0g):最もコスパの高いタンパク質追加
- とり天(133kcal・P8.0g・脂質7.6g):鶏胸肉主体の高P具材として優秀
- きす開き(95kcal・P5.1g・脂質4.4g):低脂質・高タンパクの白身魚追加
- 豚汁(225kcal・P5.9g):みそ汁(22kcal・P1.4g)からの変更でP+4.5g追加
天つゆ・塩分の管理
- 「たれ少なめ」オーダーで塩分0.5〜1g削減
- そば・うどんのつゆは「半量飲む」または「つけながら食べる」設計にすることで塩分を1〜2g抑制
- てんやの天ぷらと藪そば(冷)のつゆ半量:食塩5.5g→約3〜4gに削減
09 CAUTION40〜60代が天丼チェーンを使うときに注意すること
- 塩分の蓄積:丼たれ+みそ汁で食塩4〜5gになるケースあり(公式値:てんやの天丼みそ汁付き4.6g)。週複数回利用する場合は他の食事で塩分を抑える設計が必要
- 揚げ油について:てんやは植物油を使用(オートフライヤー使用)と公式に明記。飽和脂肪酸は動物性油脂より少ない
- 消化への配慮:揚げ物は消化に時間がかかります。トレーニング直前(60分以内)の天丼は消化器への負担を考慮してください
- 血糖値スパイクへの対策:野菜天ぷら(定食のつけ合わせ・小鉢)を先に食べるベジファーストで食後血糖値の急上昇を緩和できます。天ぷら定食系はこの設計がしやすい形式です
よくある質問
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無料カウンセリングを予約する →まとめ
天丼チェーンを筋トレ飯として使う3原則:
- えび・きす・いか・鶏天を具材軸にしてタンパク質を確保する(野菜天丼・かき揚げは避ける)
- 目的に応じて「白米(バルクアップ)」か「そば(減量・リーンバルク)」を選ぶ——そばへの切り替えでP+8.5g・GI-30ポイントのアドバンテージ
- かき揚げ・野菜天丼は脂質・タンパク質の観点で単独利用を避け、増量期限定の選択肢にする
- 減量期の最適解は「てんやの天ぷらと藪そば(冷)つゆ半量」——681kcal・P27.3g・GI低の三拍子
- 増量期の設計はいろどり天丼+特盛+とり天追加+豚汁でP約44g・約1,536kcalに到達できる
- 数値はてんや公式栄養成分表(2026年5月版)に基づくため推計値より精度が高い
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参考文献・科学的根拠
- 1天丼てんや 栄養成分・アレルギー一覧表(2026年5月1日更新). 天丼てんや公式. 本記事のPFC数値はすべて本資料の実測値に基づく。 てんや公式アレルギー・栄養成分情報
- 2文部科学省.「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」. 文部科学省科学技術・学術審議会; 2020年. 具材別タンパク質量・脂質量の算出に使用。 文部科学省 食品成分表
- 3Foster-Powell K, et al. “International table of glycemic index and glycemic load values: 2002.” Am J Clin Nutr. 2002;76(1):5-56. 白米(GI 83〜88)・そば(GI 54〜59)の血糖指数の根拠として参照。 PMID:12081815
- 4Witard OC, et al. “Myofibrillar muscle protein synthesis rates subsequent to a meal in response to increasing doses of whey protein at rest and after resistance exercise.” Am J Clin Nutr. 2014;99(1):86-95. 1食あたりタンパク質20g以上で筋タンパク合成が最大化されることを示したRCT。 PMID:24257722
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